Androidケータイの歩き方

第56回 いまが旬?Android 4.0のNexus Sをレビュー

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新たなフラッグシップ端末が登場しました

12月2日に,NTTドコモ版の「Galaxy Nexus」がリリースされ,日本でもAndroidのフラッグシップ端末を手にすることができるようになりました。

1年前くらい前の2010年12月16日に,かつてのフラッグシップ端末「Nexus S」が発売されています。日本では販売されなかったのと,性能面で飛び抜けたところがなかったために,発売当初話題になった程度で,その後は,主役の座につくことはなく,脇役に徹した端末となりました。そのせいか,価格の下落スピードが早く,筆者が購入した4月の下旬ころには,手頃な価格でフラッグシップ端末が入手できるようになっていました。

いざ使い始めてみると,燻し銀の端末で,ストレスを感じさせない動作速度や,OSのアップデートを素早くこまめに行ってくれる安心感,他の液晶が褪せて見える程の発色が素晴らしい有機EL液晶等,素晴らしい点が多くあり,メイン端末として常用する程お気に入りとなっています。

いま,Nexus Sが旬?

そのお気に入りのNexus Sが,Android 4.0にアップグレードされたので,その使用感などをお伝えしたいと思います。詳しくは,今回から数回にわたり取り上げますが,今回は,Nexus SでAndroid 4.0が使えるか?をお伝えします。

できるだけ安くAndroid 4.0を堪能してみたいと考えている方は,Nexus Sをアップグレードして使うのが,現時点では最良の選択です。

たとえば,SIMフリーのスマートフォンを販売する「EXPANSYS」では,Nexus Sが25,000円前後で販売されており,Galaxy Nexusの半額で入手できます。また,パソコンだと,ひと世代前のマシンに最新OSをインストールすると,動作が遅く使えないのが常ですが,Nexus Sにはそれが当てはまらないのもお勧めする理由です。Android 4.0が動くNexus Sは,散漫な動きを見せることがなく,Android 2.3と同じようにストレスなく使えます。アップデート前は,実用にならず,お遊び程度にか使えないだろうと期待していませんでしたが,良い意味で裏切られました。

以降でも取り上げますが,Nexus Sには,Galaxy Nexusにはないハードボタンがあります。こうしたハードの違いを,OS側で上手く吸収するようで,これまでと同じように機能し使うことができます。他,Nexus Sは,小ぶりなので,取り回しし易い端末が欲しいと思っている人にとっても,良い選択となるはずです。

Galaxy Nexusは,画面解像度やメモリ容量,プロセッサの速度など,どこをとってもNexus Sを上回っているので,動作速度にも歴然とした差があるはずですが,Android 4.0が動作するNexus Sは,実用に耐える速度で動作するうえに,半額で手に入れることができるので,最も旬なAndroid 4.0端末と言えます。

Nexus Sで,Android 4.0が動作しているところ。画面下には、ソフトボタンの表示エリアがない

Nexus Sで,Android 4.0が動作しているところ。画面下には,ソフトボタンの表示エリアがない

良いところばかりではない

良い面ばかりを取り上げてきましたが,気になる部分もご紹介します。

まずは,フォントがいわゆる中華フォントのままです。日本で,Android 4.0の発表があった際に,モトヤフォントが使われるとアナウンスがあったので期待したのですが,どうやら日本仕様の端末だけで,国際仕様の端末には搭載されていないようです。中華フォントが気になる方は避けた方が良いでしょう。

また,画面解像度の差が歴然で,縦横共に1.6倍大きくなっています。

筆者は,Nexus Sでも不満を感じていませんが,より解像度の高いGalaxy Nexusを使えば,Nexus Sには戻れないはずです。先で,ハードボタンがこれまでと同じように機能すると説明しました。これまでと同じように動作するので,安心して使える反面,Android 4.0の特徴でもあるソフトボタンが使えないので,画面の向きに合わせて,ボタンの位置が変わるなどの機能の恩恵に預かることはできません。

他,ソフトにも差があります。

Galaxy Nexusで,ウリの「フェイスアンロック」は,Nexus Sでは使えません。他,Android 4.0からは,同期設定の中に「ブラウザを同期」があるのですが,筆者の環境では,何度試しても上手く動作することがありませんでした。

次回からは詳しくご紹介します

今回は,総論に留まりましたが,次回からは,Nexus Sで使うAndroid 4.0を詳しくご紹介します。アップデートが予定されている他社端末は,Nexus Sと同じような仕上がりになるはずなので,手元の端末がどのような仕上がりになるのか想像していただけるのではないかと思います。

著者プロフィール

傍島康雄(そばじまやすお)

5月30日生まれ。

モバイルデバイスが大好物。それで動くアプリの開発に喜びを感じている。スマートフォン前夜のWindows Mobile,PalmOSのアプリに情熱を傾けていたが,最近は停滞気味でコードを書くよりも文章を書く機会が多くなっており,文章を書くのも,プログラミングと同じくらい奥深い作業だと感じている。

ブログ:http://yasuos.com/blog/

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