Androidケータイの歩き方

第59回激安タブレットainol Novo 7 Paladinレビュー(2)

前回に続いて、ainol Novo 7 Paladinのレビューの続きをお届けします。

しばらく使い込んでみて

前回は、造りの良いハードウェアをご紹介しました。

初見の印象は、いまも変わりなく、手にする度に、いいわけを自分に言い聞かせるようなことはなく、使い続けることが出来ているので非常に満足しています。

少し気になることと言えば、端末を片手で持って軽く上下に振ると、端末の中で重いもの(おそらくバッテリ)が上下に移動しているような感触があります。何度か同じことをしても、可笑しな動きをすることはありませんが、少し気持ちの悪い部分です。

待機状態でのバッテリー消費は?

初代iPadが登場した後、雨後の竹の子のように登場してきた中華パットは、待機状態の電力消費が激しいものが多く、気がつくとバッテリ切れになっているという端末を見かけ居ました。ご多分に漏れず、Novo 7 Paladinも中華パットで、⁠激安」まで付いてくるので、どの程度か心配していました。こうした心配は取り越し苦労だったようで、普段使っているAndroid端末やiPhoneと変わりがなく、特別なにかの配慮をして使うような必要はありません。同じバッテリー絡みで言えば、搭載バッテリ(4000mAh)を満充電にするには、想像以上に時間がかかります。満充電までの正確な時間を計測できていませんが、2?3時間といったレベルではありません。パソコンのUSBポートを使った充電では、長い間ポートを塞いでしまうので、筆者は、USB充電ACアダプタを使って充電しています。

タッチの操作感は?

初代Xperiaでも話題になりましたが、中華パットの中には、タッチ操作をした時に違和感のある動きをする端末がいくつかあります。

感覚的な話なので、誰にでも納得して頂ける方法でお伝えできないのが悔しいところですが、これまでいくつかの端末を触った経験と照らし合わせても、Novo 7 Paladinの操作感が悪いと言う印象はありません。参考用として、ホーム画面を操作している様子を、YouTubeに公開しているので、これを観てご判断ください。

Android 4.0.1を搭載

Novo 7 Paladinに搭載されているOSは、Android 4.0.1です。

Android 4系列は、4.0.3が最新版なので、少し古いバージョンが搭載されています。

Android 4.0.3が搭載されたファームウェアの提供が始まっていますが、筆者は、Android 4.0.1のままで不自由をしていないので、いまのところアップデートするまで至っていません。

端末情報を表示する画面。Androidのバージョンは、4.0.1となっている
端末情報を表示する画面。Androidのバージョンは、4.0.1となっている

前回、少し触れましたが、Novo 7 Paladinに搭載されているCPUは、Androidケータイで良く使われているARM Holdingsが開発したARM(アーム⁠⁠ CPUではなく、MIPS(ミップス)と言われる、MIPS Technologies, Inc.が開発したCPUが搭載されています。具体的には、中国を拠点に携帯メディア向けCPUを開発しているIngenic社のXBurst CPUが搭載されています。

Android OSの長くない歴史の中で、ARM系のCPUがあたりまえのように使われており、アプリもそれを前提して開発されて来ました。そのため、Novo 7 Paladinのように、MIPS系のCPUを搭載する端末は、一般的ではなく使えるアプリが限定されます。アプリの互換性に関しては、機会を設けてご紹介しますが、OSに限ればCPUの違いを意識する部分はなく、差異を見つけるのが難しいほどです。

CPUが異なるので動作速度が気になるところですが、Novo 7 Paladinは、遅くて耐えられないと感じることはありません。他の端末を触ったことがなくて、比較基準を持ってなければ、何の不満も感じないと書いても大袈裟ではないと考えています。ただ、筆者のように複数端末を所有していて、比較基準を持つ者にとっては、他と比べるとWebページのスクロールが若干もたつく印象があります。ただ、それもストレスを感じるような速度だとは感じていません。

若干不安定か?

MIPS版のAndroid OSは、歴史が浅いのと、広く使われていないためか、不安定な挙動をすることが時々あります。筆者が使っている範囲では、無線LANの変更を行おうとして、操作を受付なくなったことがあり、リセットを実行して現状復帰を行いました。ただし、一度だけで、頻発するような現象ではありません。

次回も取り上げます

次回は、ainol Novo 7 Paladinのソフトウェア周りを取り上げます。

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