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第8回 あらためて楽天kobo Touchを見る(2)

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前回に続いて,kobo Touchのレビューを行います。

きめ細やかな作りこみ

電源が入った状態で,電源ボタンを右へスライドすると,スリープモードに入ります。電源ボタンをスライドした状態で,2~3秒ホールドすると電源オフになります。スリープモード解除と電源オンは,電源ボタンをスライドします。電源オフの状態からオンにして,使えるようになるまでは,実測で15秒ほどで,起動している最中は電源ボタン横のLEDが点滅する細かな演出までされています。スリープモードからの復帰は一瞬です。電源オフにすれば,余計なバッテリ消費がなくなりますが,十数秒の待ち時間を考えると,よほどのことがない限りは,電源をオフにすることはないはずです。

koboの電源ボタン。右へスライドして使う

koboの電源ボタン。右へスライドして使う

システム設定の[スリープモード&電源オフ]⁠-⁠スクリーンセーバー]「読書中の本の表紙を表示」にチェックしていると,スリープ中か電源オフ中に,読書中の本の表紙が表示されます。このチェックを外すと,目を閉じたkoboアイコンと「スリープモード」または「電源オフ」の文字が画面に表示されます。わざわざ二種類の機能を用意する必要はないように思いますが,読んでいる本を他人に見られたくないこともあるので,シーンや好みに合わせて使い分けられます。

よく使うKindle Paperwhiteは,スリープ中は内蔵画像(数種類)が表示されるだけの素っ気ないものだったり,電源オフ中は,何も演出がありません。これと比較すると,koboは,さまざまな利用シーンを想定して,きめ細やかな作り込みが行われていると言えます。

独特の見た目と使い勝手のホーム画面

koboを起動するとホーム画面が最初に表示されます。

ホーム画面の上部には,⁠読書中」「ストア」のタブが表示されています。

koboのホーム画面

koboのホーム画面

「読書中」のタブを選択すると,端末にある本の表紙が表示されます。これをタップすると,本の続きが読めます。画面の下には,⁠ライブラリ」⁠Reading Life」⁠同期する」のメニューが並びます。

ライブラリの中には,本を一覧表示する「本」やストアで見つけた気になる本のプレビューが読める「プレビュー」⁠⁠本棚」のメニューが表示されます。Reading Lifeの中には,読書中の本の進捗度合いやライブラリの読了度合いが確認できる「読書データ」や,読書度合いによって取得したバッチが確認できる「バッチ」のメニューが表示されます。同期するは,koboクラウドと同期します。

「ストア」タブを選択すると,koboストアのホームで表示される「おすすめ」の本がカバーフロー表示されます。面白い試みですが,描画速度の遅い電子ペーパーで,小地味良く動く必用のある表示方法を使うのは,造り手の良心を疑うところがあります。

画面の下には,⁠ディスカバリー」⁠⁠本を探す」⁠⁠検索」のメニューが並びます。⁠ディスカバリー」には,手持ちの本に関連した本を提示する「関連した本」と。おすすめの本を提示する「おすすめ」のメニューがあります。⁠本を探す」には,ジャンル名が一覧表示されて,これをたどりながら,目的の本を探す「ジャンル」と,特集で取り上げた本が見られる「特集」⁠無料の本を一覧表示する「無料の本」のメニューがあります。いずれもページ送りをするたびに「読み込み中…」のダイアログが表示されるので,気持良くは使えません。⁠検索」は,ライブラリとストアが対象で,書名,著者名,キーワードで検索できます。

koboのホーム画面は,何者にも似ていない独特の世界観を持った見た目で,これの使い勝手も独特の仕上がりです。最近は,少なからず何かに似た見た目や使い勝手の製品が多いので,koboのユーザインターフェースは非常に新鮮です。ただ,悪く言えば,いまどきのデザインではないとも言えます。酷似している分けではありませんが,その昔Appleが開発していたNewtonなどが源流にあるような印象です。とは言っても,筆者は,久しぶりに,時間を忘れて画面の隅々までタップして,動きや機能を確認しました。

納得行くまで調整できるビューワ

ホーム画面で「読書中」のタブを選択して,本の表紙をタップすると,ビューワが起動して読書ができます。

ページ送りの操作は,画面左右の端をタップするかスワイプします。メニューの表示は,画面の中央をタップします。画面下の[読書メニュー]には,読み進めた結果がパーセントで表示されます。

ビューワには,モリサワの「モリサワ ゴシックMB101」「モリサワ リョウミン」が搭載されています。ビューワでは,フォントサイズ,行間,余白の調整が行えます。例えば,フォントサイズだけでも23段階で調整が行えるので,一度,変更しだすと好みの結果が得られるまでに,時間がかかるかもしれません。ただ,うまくハマれば,心地良い読書環境が構築できます。

koboに搭載されているフォントの一覧

koboに搭載されているフォントの一覧

ビューワには,国語辞書と翻訳辞書が統合されています。

辞書引きをする時は,調べたい単語を長押しして,画面下にツールバーが表示されたら,単語をなぞるようにして選択します。すると,単語の右側に傍線が表示されます。傍線部分が辞書引きの対象になるのですが,この操作が難しく,筆者は,何度チャレンジしても目的の単語の横に線が引けず,イライラするばかりでした。

辞書引きをしている様子

辞書引きをしている様子

koboで,本を読むのは,Kindleなど他と変わらない使い心地です。

ただし,操作に対するレスポンスが悪い場面もあり,ストレスを感じることがあります。この辺りは,次回,取り上げていきます。

著者プロフィール

傍島康雄(そばじまやすお)

5月30日生まれ。

モバイルデバイスが大好物。それで動くアプリの開発に喜びを感じている。スマートフォン前夜のWindows Mobile,PalmOSのアプリに情熱を傾けていたが,最近は停滞気味でコードを書くよりも文章を書く機会が多くなっており,文章を書くのも,プログラミングと同じくらい奥深い作業だと感じている。

ブログ:http://yasuos.com/blog/

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