玩式草子─ソフトウェアとたわむれる日々

第15回 久しぶりの新PC

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記録ずくめの猛暑だった今年の夏もようやく終わり,10月の声を聞くと朝晩は肌寒いくらいになってきました。家の回りの田んぼも稲刈りを待つのみとなり,実りの秋を実感するころとなりました。

Plamo Linuxも実りの季節,と言いたいところですが,前回紹介したように9月初旬に4.73をリリース後,現在は新しいバージョンの開発は小休止中で,Plamo-4.73ベースのP-Plamoの調整を進めています。そのため,今回は少し趣向を変えてハードウェア方面の話題を紹介してみましょう。

Plamo Linuxの開発環境

手元では常時4台ほどのPCがPlamo Linuxで動いています。4台のうち1台はノートPCで,残りの3台がタワー型,タワー型のうちの1台が24時間稼動のファイルサーバ兼メールサーバで,残りの2台がPlamo Linuxの開発環境となります。

もっとも,調べ物やメールの読み書き,この原稿の執筆など,日常作業に支障が出ると困るので,2台のうち,パフォーマンスの高いPCを各種パッケージのコンパイルや新機能のテスト用に用い,もう1台は前者で作ったパッケージの動作テストを中心とした日常作業用に利用する,という構成にしています。

どんどんハードウェアに高スペックを要求してくる商用OSとは異なり,Linuxの場合は少々古いハードウェアでも快適に使えるので,ついつい古いPCを長く使い続けがちです。しかしながら,大規模なコンパイル作業が必要なディストリビューションの開発では,コンパイル処理にかかる時間も膨大なので,開発用PCは速ければ速いほど開発効率がよくなります。

ここ4年ほどは開発用にAthlon64 X2CPUを積んだPCを利用してきましたが,さすがに最近の大規模ソースコードのコンパイルには力不足を感じるようになったので,Plamo-4.73もリリースできたことだし,久しぶりに新しいPCを導入することにしました。

新CPUの選択

先に紹介したように,手元では2台のタワー型PCを日常用と開発用に使っています。これらのPCは,手元で作ったパッケージの動作テスト用も兼ねているので,できるだけ仕様が異なる方がテストには便利です。そのため,Intel製のCPUとAMD製のCPUのPCを組み合わせることにしています。

Plamo-4.73の開発までは,2004年製のXeon DualなHP製のWS PCを日常用,2006年ごろに組んだAthlon64 X2な自作PCを開発用に使ってきましたので,今回の更新ではIntelのCPUを使ったPCを導入する順番になります。

必要な機能や性能,値段や評判などをあれこれ調べて,最終的に選択したのはCorei7 870のCPUとできるだけ多くのメモリという組み合わせです。

6年前のXeon Dual機は,Hyper Threadには対応しているものの仮想化支援(VT)技術には対応しておらず,4年前のAthlon64 X2機はx86_64機能には対応しているものの,手持ちのDDR2メモリを流用するためにSocket939マザーボードを選んだ結果, DDR3メモリの価格下落の恩恵を受けられずに64ビット化が有効なほど大容量のメモリを積むには至りませんでした。その結果として,Plamo Linuxでは仮想化とx86_64への対応ができなかったので,今回はその反省も込めて,これらに対応できるようにCPUとメモリを選びました。

ディストリビューションの開発のような作業ではソフトウェア環境が必然的に不安定になるので,ハードウェア環境は可能な限り堅固にしておく必要があります。そのため,自作するかメーカ製のPCを買うかで最後まで悩みましたが,メーカ製のPCでメモリを大量に載せようとするとずいぶん高価になるのと,ハードウェアの動作確認以外には使わないであろうWindowsにお金を払うのも癪なので,古いPCケースを流用して自作することにしました。

著者プロフィール

こじまみつひろ

Plamo Linuxとりまとめ役。もともとは人類学的にハッカー文化を研究しようとしていたものの,いつの間にかミイラ取りがミイラになってOSSの世界にどっぷりと漬かってしまいました。最近は田舎に隠棲して半農半自営な生活をしながらソフトウェアと戯れています。

URLhttp://www.linet.gr.jp/~kojima/Plamo/index.html

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