インテリアの名作

ジャスパー・モリソン:ローパッド/1999

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メーカー:Cappelin
参考価格:155,400円

画像

絵:大崎吉之

シンプリシティとホスピタリティが共存する優しいフォルム

角を丸くした四角形が,ジャスパー・モリソンのデザインではたびたび用いられる。その図形は彼の名刺にもエンボス加工してあり,どれだけ愛着があるのかが想像できる。

直線だけで構成されたフォルムにくらべて実際に人に優しく,視覚的にもソフトなかたち。それは「ローパッド」の主要な構成要素でもある。だからこの椅子は無駄のないデザインでありながら,冷たさを感じさせることがない。

構造の特徴は,座面の3か所に厚みのあるパッドを入れたこと。これによってファブリック部分がくたるのを防いでいる。さまざまな点で現代的なホスピタリティを感じさせる椅子だ。

※1)シートのパッド
このパッドの形状がジャスパーならでは。これが角が90°の四角だったらまったく印象が変わってしまうはず。
※2)
脚部はマットなステンレスの棒を曲げたもの。機能に則したクリーンな形状だ。

著者プロフィール

土田貴宏(つちだたかひろ)

1970年北海道生まれ。東京在住。プロダクトやインテリアなどのデザインについて,雑誌中心に寄稿しているフリーランスライター。共著に「北欧インテリア・デザイン/太陽レクチャー・ブック」などがある。

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