インテリアの名作

ミヒャエル・トーネット:No.214/1859

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メーカー:THONET
参考価格:84,000円

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絵:大崎吉之

常にリスペクトされ続ける,曲木椅子のベストセラー

こんなかたちの椅子に見覚えのない人はいないはずだ。19世紀末までの時点で大ヒットしていたこともあり,似たデザインの椅子は現在までさまざまなメーカーから発売されている。特にヨーロッパではカフェの定番の椅子として有名だ。

ただしオリジナルはあくまでトーネット社から発表されたこのモデル。現在までに2億脚以上が製造されたといわれている。木を蒸気で熱して成型する曲木という当時の新技術を使い,構造も簡素だったため,工場で大量生産されて市場に出回った。そんな優れた大量生産品ならではの普遍的な美しさがあることを,この椅子は教えてくれる。どれほど高価な椅子であっても,この魅力にはなかなか太刀打ちできない。

※ 座面
座面は籐のタイプが最もポピュラーだが木や布張りのものもある。
※ 脚部の補強パーツ
脚部の強度を増すこの環状のパーツによって,トータルなバランスがよくなっている。

著者プロフィール

土田貴宏(つちだたかひろ)

1970年北海道生まれ。東京在住。プロダクトやインテリアなどのデザインについて,雑誌中心に寄稿しているフリーランスライター。共著に「北欧インテリア・デザイン/太陽レクチャー・ブック」などがある。

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