インテリアの名作

ハリー・ベルトイア:ダイアモンド・チェア/1952

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メーカー:KNOLL
参考価格:77,700円

画像

絵:大崎吉之

イームズの名作と並ぶ,50年代を象徴するワイヤーの椅子

アートと家具の両方で活動したデザイナーは多いが,ハリー・ベルトイアもそのひとり。40年代中頃にイームズ夫妻とともに家具のデザインを研究した彼は,1950年からノール社のもとで家具をデザインしはじめてダイアモンドチェアなどを発表。しかし2年後にはアーティストとしての活動に専念してしまう。

この椅子の座面は十分な太さのある数十本の金属のワイヤーを溶接して作られる。その一部は背もたれとなり,一部はアームとなる。包まれているような,空気に座っているような,少し不思議な感覚。だが座り心地は決して悪くはない。ベルトイア自身,「この椅子は主に空気によって作られている」と語ったという。

※ パッド
本当はこのパッドを取ったほうが見た目は引き立つ。
※ 全体
どの方向から見てもシルエットが美しい椅子。この椅子がフロアに作る影もまた美しい。
※ 座面
もともとは1か所ずつ職人が溶接して作っていった溶接の芸術でもある。

著者プロフィール

土田貴宏(つちだたかひろ)

1970年北海道生まれ。東京在住。プロダクトやインテリアなどのデザインについて,雑誌中心に寄稿しているフリーランスライター。共著に「北欧インテリア・デザイン/太陽レクチャー・ブック」などがある。

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