グルーピングで楽に覚える情報処理試験用語

第10回  商取引や,製品・資材の受発注管理に使われるシステム

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分野

カテゴリ

ストラテジ系

経営戦略

今回は,企業・顧客との取引や,製品の販売管理や生産に必要な資材の調達管理,顧客管理に使われるさまざまな仕組みについて解説していきます。コンピュータやネットワークの普及によって,これらの業務にも,コンピュータのシステムが使われるようになりました。

試験では,システムの大まかな仕組みや,それらを使うメリットなどについて出題されています。前回と同様に,似たような英略語やカタカナ語が多いので,注意しながら覚えていきましょう。

企業間の取引や管理に使われるシステム

EDI(イーディーアイ:Electronic Data Interchange)

EDI電子データ交換とも呼ばれ,ネットワークを利用して見積もりを依頼したり,製品の発注などを行うシステムのことです。これらの取引は見積書や発注書など,紙ベースでやり取りを行っていましたが,EDIではネットワークを経由して,データで取引を行います。

従来のEDIは,専用回線を使用して企業間の通信を行っていましたが,インターネットを経由したWeb-EDI(ウェブイーディーアイ)も導入されるようになってきました。Web-EDIでは,Webページの記述に使われるのと同じHTML形式(「第6回 標準化された文書の規格」参照)のファイルでデータをやり取りします。Webブラウザを使うため専用のアプリケーションは不要,インターネット経由なので通信コストを抑えられるなどのメリットがあります。

ただし,安全な商取引を行うために,データを暗号化したりディジタル署名を使うなど,様々なセキュリティ対策を施す必要があります「第5回 インターネットで使われる暗号化技術」参照)。

SCM(エスシーエム:Supply Chain Management)

SCMは,取引先との受発注,部品や資材の調達~生産までの流れを統一して管理するシステムで,供給連鎖管理システムとも呼ばれます。原材料の仕入れから製品の販売にいたるまでのプロセスを一貫して把握することで,無駄を省き,在庫や流通にかかるコストや時間を削減することが可能になります。

POS(ポス:Point of Sales)

POSシステムは,販売された商品の情報を,即時に収集・処理するシステムです。小売りチェーンなどでは,各店舗にバーコードリーダを用いたPOSレジを備えており,商品が販売されると,ネットワーク経由で情報が送られ,本部ではその情報に基づいて,メーカへの商品発注・販売店への商品補充などの在庫管理を行います。

また,コンビニやスーパーなどの小売りチェーン店では,商品の情報と供に,当日の天候や気温などの情報や,購入した顧客の分類情報(性別やおよその年齢など)も送信されます。これらの情報は,季節や時間帯による売れ筋商品を把握したり,それぞれの客層に対応する新商品の開発のために活用されています。

顧客との取引や管理に使われるシステム

EC(イーシー:Electronic Commerce)
EC電子商取引とも呼ばれ,インターネット上で商取引を行う形態のことです。ネット上の仮想店舗であるオンラインショップ(ネットショップ)での商品購入などは,多くの人がすでに利用した経験があるでしょう。オンラインショップを集めたWebサイトはオンラインモールと呼ばれ,「楽天市場」などが有名です。インターネット上でせり売りを行うネットオークションも広く使われるようになってきました。

証券の取引を行うインターネットトレーディング,銀行口座への振り込み・残高照会・振り替えなどを行うインターネットバンキングなど,窓口に出向かなくてもインターネット経由で手軽に自宅で取引が行えるサービスも利用されています。 また,企業間の市場取引の場として,各業種向けの電子マーケットプレイスがインターネット上に開設されています。

ECのさまざまな形態

名称
意味
BtoB企業間の電子商取引
B(Business)=企業
BtoC企業と一般顧客との間の電子商取引
C(Consumer)=消費者
GtoC行政機関と国民・市民間のネット経由のやりとり
G(Government)=行政機関,C(Citizen)=市民
CRM(シーアールエム:Customer Relationship Management)

購入履歴などを元に,個々の顧客の嗜好にあった商品をアピールしたり,販売後のアフターフォローを行うことで,顧客を継続的に獲得していくマーケティング手法がOne to One(ワントゥワン)マーケティングです。

これを実践するには,氏名や性別・年齢,住所などの顧客の基本情報や,購入した商品の履歴などをデータベース化し,問い合わせ対応・商品の保守サービス,さらには製品情報の発信まで,一貫した顧客管理を行うための仕組みが必要になります。

CRM(顧客関係管理)システムは,これらの情報をデータ化した顧客データベースを活用し,One to Oneマーケティングを実現するためのシステムです。

著者プロフィール

原山麻美子(はらやままみこ)

情報処理試験対策の書籍や雑誌等の企画・執筆・編集など,長年に渡りIT関連全般の出版に携わる。専門学校の講師や受験対策講座(ラジオ)でのアドバイザー経験もあり,受験者への具体的で細やかなアドバイスは,わかりやすくて実践的だと好評。

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