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第11回  業務の一元化・効率化のために使われるシステム

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分野

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ストラテジ系

経営戦略

ストラテジ系

システム戦略

前回は,企業間や企業と顧客との取引など,主に外部とのやり取りに使われるシステムについて説明しました。今回は,主に企業内部で使われるシステムについて解説します。試験では,それぞれのシステムの用途と,導入のメリットについて出題されています。

ITを活用した業務改革

さまざまな事柄が,日々大きく変化する時代に入りました。企業も環境の変化に対応するため,全社規模での根本的な業務改革を行い,企業としての生き残りを模索しています。

BPR(ビーピーアール:Business Process Re-engineering)は,企業全体で仕事の手順を見直すことで,業務のプロセスを再設計し,合理化やコスト削減を目指す企業改革のことです。このような業務改革の一手段として,より積極的な業務のシステム化とIT技術を使った情報の共有化が行われています。

ERP(イーアールピー:Enterprise Resource Planning)パッケージ

ERP(企業資源計画)とは,生産管理・顧客管理・経理・人事管理など企業の基幹業務を連携させて統合的に管理し,経営の効率化や経営資源の有効活用をはかる手法です。社内の基幹業務システムを再構築して統合するために,新たにERPパッケージを導入するケースもあります。

導入にあたっては,ビジネスプロセス(業務の流れ)自体の見直しが必須となるため,BPRのきっかけ作りとしてERPパッケージ導入に踏み切るケースが多く見られます。

MRP(エムアールピー:Material Requirements Planning)システム

MRP(資材所要量計画)とは,製品の生産計画をもとに,生産管理を一元化して管理し,効率化する手法です。MRPシステムでは,部品表と在庫情報から必要な資材をあらかじめ算出するため,過剰在庫を抱えたり,資材不足で生産が滞るなどのトラブルを防ぐことができます。

SFA(エスエフエー:Sales Force Automation)

担当者ひとり一人の経験や人脈などに依存するところが大きく,ITを使った業務改善はそぐわないと思われていた営業活動も,SFAの導入によって効率化がはかられるようになってきました。

SFAは,個々の顧客の情報や取引の履歴などをデータとして蓄積し,営業部全体で利用するための仕組みを備えた営業支援システムです。これによって各営業担当者が持っている情報やノウハウを共有し,担当者が変わっても継続的に顧客を獲得していくことが可能になります。

オフィスツール

ITを活用して業務の効率化をはかるには,データの蓄積や管理の仕組み作りをしておくことが必須条件となります。

文書の作成用には,市販のワープロソフトや表計算ソフトなどのオフィスツール ⁠第1回 オフィスで利用するソフトの種類」を導入し,社内LANを構築して,作成した書類はデータサーバに保存するなど,必要な情報を手間無く取り出す仕組みを構築しておきます。

グループウェア

グループウェアは,複数のメンバが共同で業務を行うときに必要となる各種の機能を備えたソフトウェアです。社内LANを利用した情報共有のためのツールで,電子メール・電子掲示板・電子会議・スケジュールの管理と共有・文書の管理検索・会議室など共有施設の予約管理などの機能を持っています。

製造工程やシステムの開発工程の効率化をはかるシステム

モノを作り出す現場でも,原材料や作業時間の無駄を省き,より生産効率を上げるために,様々なシステムが導入されています。

CAD(キャド:Computer Aided Design)/CAM(キャム:Computer Aided Manufacturing)

エンジニアリングシステムは,主に製品の製造工程の自動化のために利用されるシステムです。コンピュータを用いて製品の設計・製図を行うためのシステムをCADと言います。同様にコンピュータを用いて製造を行うシステムをCAMと言い,主に加工機械の制御プログラムの作成用ソフトのことを指します。CAD/CAMとは,設計から加工までを一貫して行える統合的な機能を持つシステムです。

また,コンピュータ制御技術を用いて工場を自動化することを,FA(エフエー:Factory Automation)といいます。

CASE(ケース:Computer Aided Software Engineering)ツール

ソフトウェアを開発する際の各工程や,完成後の保守作業を支援するためのソフトウェアです。

支援する工程の範囲によって,上流CASE(要件定義・システム設計など)と,下流CASE(プログラミングやテスト,保守など)⁠統合CASE(全工程)などに分類されます。

上流CASEは,ソフトウェアを設計するため,その構造を表す図を作成する機能などを備えています。また下流CASEは,必要な情報を入力すると,自動的にソースコード(プログラム)を生成する機能などを備えています。

著者プロフィール

原山麻美子(はらやままみこ)

情報処理試験対策の書籍や雑誌等の企画・執筆・編集など,長年に渡りIT関連全般の出版に携わる。専門学校の講師や受験対策講座(ラジオ)でのアドバイザー経験もあり,受験者への具体的で細やかなアドバイスは,わかりやすくて実践的だと好評。

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