着物でおでかけ春夏秋冬

第1回 五月のお出かけ「鰹縞の足袋」

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新緑まぶしい五月に着物でお出かけするのは最高の気分。コートもいらないし,サラリと着物だけ着て颯爽と歩いちゃおう。室内で楽しむのもいいけれど, せっかく風薫る季節なんだもの,木々のきれいな公園を散策なんてのはどうでしょう?

綿の小風呂敷をバッグに忍ばせて行くと,ベンチにすわるときもこれをちょっと敷けば安心。木陰に憩う至福のひとときを堪能したい。着物で来ると, しょっちゅうお散歩している公園でも,いつもと違う心持ちになれるから不思議。

五月といえば「初鰹」。この言葉をどこかに取り入れて,一人こっそり楽しんじゃう。着物のおしゃれはひそかにオチをつけておもしろがることができる。 鰹と言えば鰹縞。鰹縞の着物があれば申し分ないけれど,小物をちょっと使うだけでも,じゅうぶん気分は盛り上がる。

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たとえば柄足袋。着物姿の中でも足袋はかなりの重要物件で,足袋をかえただけでその印象はガラリと変わる。白足袋は当然のようにいつも履くから,たまには柄足袋で方向転換にトライするのだ。色柄足袋のいいところは,白足袋のように汚れが目立たないこと。とくに公園のような場所へ出かけるには助かりますな。底が黒いのもありがたい。これを履いていたならば,心おきなくちょっとしたお転婆だってできるってものです。

著者プロフィール

平野恵理子(ひらのえりこ)

1961年静岡県生まれ。イラストレーター、エッセイスト。暮らしや着物,旅や山歩きについてのイラストとエッセイの作品が多数。新刊『ハピネス気分で山歩き』(山と渓谷社)『おいしいおみやげずかん』(KKベストセラーズ)『わたしの和道具帳』(清流出版),近刊に『いとしい和の暮らし―手作りで楽しむ日本の毎日』(ソニーマガジンズ社)など。

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