草花の知恵

第5回 「子供のネックレス」

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彼岸花(ヒガンバナ) 画:外山康雄

彼岸花(ヒガンバナ) 画:外山康雄

花データ

ヒガンバナ科の多年草/花期:9~10月。彼岸の頃,赤い花が咲く。咲くときに葉がなく,散ったあと葉が出てくる。有毒。

外山康雄「野の花館」だより

9月,例年なら新潟市と新宿のデパートでの個展のため野の花館から離れているのですが,今年は両方ともお断りしました。作品の整理をしましたら,今の季節の作品が少ないのです。あと何回花に会えるか,描くことができるか,わかりません。⁠1枚でも多く描かなければ…」という気持ちでいっぱいです。

「来年も楽しみにしています」とおっしゃっていただいた皆さまには申し訳ないのですが…。おゆるしください。

悪茄子(わるなすび⁠⁠,牡丹蔓(ぼたんづる⁠⁠,犬蓼(いぬたで⁠⁠,梅鉢草(うめばちそう⁠⁠,山路の杜鵑草(やまじのほととぎす⁠⁠,(くず⁠⁠,麝香草(じゃこうそう⁠⁠,吾木香(われもこう⁠⁠,露草(つゆくさ⁠⁠,茗荷(みょうが⁠⁠,南蛮煙管(なんばんぎせる⁠⁠,千本槍(せんぼんやり⁠⁠,夏海老根(なつえびね⁠⁠,釣船草(つりふねそう)…etc。今,野の花館に花の絵と一緒に飾ってある花たちです。旬の花々を届けてくださる皆さまに感謝です。

峠さんから届いた「悪茄子」⁠帰化植物)描いてみました。茎にはもちろん,葉にもトゲがあり,ワルナスビの名前もしかたないとは思うのですが,茄子に似た薄紫色の花が次々と開き,優しい雰囲気がある花です。

(9月4日)

著者プロフィール

池内紀(いけうちおさむ)

1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。エッセイスト。

主な著書に『ひとり旅は楽し』(中央公論新社)『ぼくのドイツ文学講義』(岩波書店)『町角ものがたり』(白水社)など。『カフカ小説全集(全6巻)』(白水社)など翻訳書も多数。新刊は『森の紳士録』(岩波新書)。


外山康雄(とやまやすお)

1940年東京深川生まれ。新潟県浦佐で育つ。2002年南魚沼郡塩沢町に古民家を再生したギャラリー「野の花館」開設。

画集に『折々の花たち 1~4』(恒文社)『野の花の水彩画』『私の好きな野の花』『野の花 山の花』(日貿出版社)など。

外山康雄の野の花館:

URLhttp://www.toyama-yasuo.jp/