草花の知恵

第14回 「知恵くらべ」

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蔓蟻通し(ツルアリドオシ) 画:外山康雄

蔓蟻通し(ツルアリドオシ) 画:外山康雄

花データ

アカネ科のつる性多年草/花期:6月~7月。地を這う茎から伸びる枝の先に白い花を2個つける。蟻通しに似るが刺はない。

葛(クズ) 画:外山康雄

葛(クズ) 画:外山康雄

花データ

マメ科の多年草/花期:7月~9月。伸びた柄に濃赤紫色の花が多数房状につく。上部の花弁には黄斑がある。太い根からはクズ粉が採れる。

外山康雄「野の花館」だより

「野の花館」小さな花の絵のギャラリーも,5年目に入りました。季節にあわせ,展示する作品を選ぶのも,近頃は届けられた山の花にあわせてになっています。最近は男性のお客さまもふえてきましたので,館内の雰囲気も変化してきたように思えます。女性もそうでしょうが,花の知識の豊富な方とほとんど花の名前も知らない方に二分されているようです。

小生も後者の方でしたので今のような事をして生活しているのは申し訳ない気もします。なにしろ今春初めて,タンポポの日本産を見られたというか,西洋タンポポとの違いが理解できたくらいです。いまだにコブシとタムシバの違いが理解できずイライラなのですが,そんな春も終わってしまいました。今春はコブシが山でほとんど見られず,そういう年は不作との説もあります。暑い日があるかと思うと極端に寒い日があります。ちょっと異常な感じです。

コウゾ(楮)の花描きました。初めての対面です。

(6月7日)

著者プロフィール

池内紀(いけうちおさむ)

1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。エッセイスト。

主な著書に『ひとり旅は楽し』(中央公論新社)『ぼくのドイツ文学講義』(岩波書店)『町角ものがたり』(白水社)など。『カフカ小説全集(全6巻)』(白水社)など翻訳書も多数。新刊は『森の紳士録』(岩波新書)。


外山康雄(とやまやすお)

1940年東京深川生まれ。新潟県浦佐で育つ。2002年南魚沼郡塩沢町に古民家を再生したギャラリー「野の花館」開設。

画集に『折々の花たち 1~4』(恒文社)『野の花の水彩画』『私の好きな野の花』『野の花 山の花』(日貿出版社)など。

外山康雄の野の花館:

URLhttp://www.toyama-yasuo.jp/