元オリコン編集長☆イノマーの『叫訓』

第74回(最終回)「人生に期待するな!」

プロローグ

何か新しいことをスタートさせるキッカケというのは、続けていた何かを終わらせる瞬間だったりする。

結婚しなければ離婚はできない。離婚しなければ再婚はできない。ま、当たり前の話なんだけれども。

実家に帰ると、義雄(父ちゃん)に必ず言われることがある。⁠昌也(オイラの本名ね)がもし、あのとき、オリコンをヤメてなかったら、今はどうなっていたんだろうな? 止めればよかったのか今でも考えるよ。」

「父ちゃんに止められたってヤメてたよ」とオイラは義雄に言う。⁠そういうタイミングだったんだから、しょうがないよ。」

でも、たまに、オイラもそんなことをふと考えたりはする。答えは出ない。ただ、ヤメていなかったらバンドでメジャーデビューすることはなかったと思うし、自分で事務所を立ち上げることはなかったであろう。倒産しちゃったけど……。

それが理由で借金も抱えた。人生いろいろ。ま、自分で決めたことだ。後悔してもしょうがない。笑って誤魔化せ! アハハ。

うん、笑いはいつも、どんなときだってオイラを救ってくれる。

BUT、最近、笑ってないんだよなあ。いかんいかん。ムリヤリにでも笑わないと。アッハッハー⁠ーー⁠ーー。

やるか逃げるか……DOする?

前回の『叫訓』でもお知らせしたのだけれど、今回で本連載は終了となる。そう、連載おしマイケル。ま、慣れたことだ。何度も経験してきた。

つーか、よくもまー、こんなに長く続いたもんだ。オイラ的にも最長だったかもしれない。100回を目指していたのだけれど残念。

でも、世の中は需要と供給。致し方ない。全国、4~5人の読者の皆さま、力不足で申し訳ないッス。

担当編集者さんには「最後だから、イノマーさんらしくガツンと書いてくださいよ!」と言われたが……いや、そう言われても。

逆に悩んでしまい、書き始めるまで数週間かかってしまった。今、こうしてパソコンに向かっていても、何を書いていいのか? う~~~ん、普通に終わらせてください。

自分なり、好き勝手に書かせてもらいフィニッシュします。あいむそーりー、ひげそーりー(おやじギャグ⁠⁠。

たとえば、オイラはバンドをやっているが、バンドの解散が決まったとしたら、解散ライブというのは難しいと思う。

バンド解散がわかっていて、ライブをするというのはあまりにも酷な話だ。何よりお客さんに悪いと思ってしまう。

でも、それとは逆にきっちりとケジメをつけないといけないという考えもある。曖昧なまま終わらせてしまうのは無責任とも思える。

だから書く。

事件は現場で起こっているのではなく、現場で自ら起こすものだ

今まで『叫訓』でシャウトしてきたことと矛盾してしまうかもしれないけれど、ヤメるのもひとつの勇気ある選択であると思う。

最終回で言うのだから間違いない。もう、ぶっちゃける。継続は力なり? 確かにそう。でも、まー、ヤメないことにはDOにもならないこともある。ヤメたいならヤメればいい。ムリなんかしないで。

『叫訓』が終わるのは単純にネタ切れである。担当編集さんの上司からハッキリと言われた。⁠もう、限界でしょう」と。

はい、限界でした(笑⁠⁠。

ふふふ。こういったことは認める、受け入れるしかない。オイラは即答で「わかりました。ヤメまー⁠ーす」と返事をした。月2回の連載とはいえ、しんどいときもあった。

でも、きっとすぐに寂しくなるんだろうな。それはわかっている。

ちなみに、オイラが最終稿で煮詰まり、ネタに悩んでいたら締切ギリギリのタイミングで担当編集者さんからメールが届いた。⁠ネタに困っているのなら、男性の更年期について書いてみたらどうでしょうか?」

何で最終回で男性の更年期について書かなきゃいけないんだよ! 相談して損した。この連載が終わった理由もなんとなくわかったような気がした。

オマエのせいだー⁠ーー⁠ーー!(笑⁠⁠。

1時間くらい笑いが止まらなかった。アハハハハ。ま、男性の更年期について、書いてもいいんだけどね。

オイラが愛してやまない大川興業の芸人さん、エガちゃん(江頭2:50)は常におもしろいネタを探している。それは国内だけではなく、全世界にアンテナを立てている。

世界で何か事件があれば、必ずそこにエガちゃんはいる。

もしも、事件がなければ自分で事件を起こす。その精神こそが仕事に最も大切だったりする。そのことをオイラはエガちゃんから教わった。

それが足りなかったのか……。

エピローグ

本連載が終了と編集部から連絡があったのが約1ヵ月前のことだった。

オイラは何を言いたかったんだろ? 今となってはまったくわからないなあ。スタート当初はビジネスのヒントになるようなコラムをお願いします、みたいなテーマだった。

でも、それは2~3回で終わってしまった。そんなもん、わかっていたら、今のオイラがこんなことになっていない。

ベイベ~、途方に暮れているのさ~~♪

じゃあ、最後に本当の話を。連載74回目にしてリアルな話をします。今まで嘘ついててごめんなさいでした。仕事で人生で大切なこと、心がけることは……

他人の言うことを聞かない

これに尽きます。だから、⁠叫訓』でオイラが言っていたことなんか気にしないほうがいい。オイラの独り言に過ぎない。

最終的に決めるのは自分。他人に期待するから、裏切られたとか、がっかりしたとか落ち込む。期待していなければ、ヘコむこともない。オイラ、会社の上司に言われていちばんムカついた言葉は「がっかりした」だった。

オイラに期待してんじゃねーよ、って思った。だから、オイラは他人に「がっかりした」という言葉を使ったことはない。自分で言って、いちばん恥ずかしい言葉だ。

がっかりするくらいなら、自分でやればいい。仕事とはいえ、他人にお願いしてダメだったら、お願いした自分が悪かったと思う。こいつに頼んだ自分のせいだ、と。そういう癖をつけたほうがいい。

そして、何より自分の人生にも期待しないこと。ある程度、生きてきたら自分の天井なんか見えるもんだ。ま、こんなもんだな、って。

そう、そこから新しい人生はリスタートする。きっとその方が楽しいはず。ラクになりましょう。重い荷物を背負う必要はない。捨てちまえばいいのだ。

ということで、最後に一句。

鳴かぬなら

別のにしよう

ホトトギス

お粗末。

ま、受け止め方は人それぞれで。とくに深い意味はありません。

長いことのご愛読(?⁠⁠、ありがとうございました。また、いつかどこかで。

アデュー。

叫訓74(最終回)

他人は他人、自分は自分
教訓なんて存在しない!

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