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第21回 出てくる体験・レーザーディスク

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出てくる体験

紙からデジタルへの転換を進めているために紙の新聞は取っていないので,毎日見る新聞のサイトと,朝日新聞の一面が情報源の一つです。

その新聞サイトで,讀賣新聞の2009年1月15日号に,レーザーディスクの生産中止の記事がありました。レーザーディスク。非接触ゆえに無劣化という,じつに魅力的な媒体でした。じっさいには記録時間の関係で,映画だと途中で裏返ししないといけないあたりが,のちにリバーシブルプレイヤーなんてのも出ることになったりして,いまから見ると牧歌的な時代だったのかもしれません(そんなことをいえば,DVDだって2層のときには切り替えで静止したりもしますけれど)。

30年も前の映画になってしまいましたが,フェイバリットムービーである『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)なんて,レーザーディスク,DVD,英語版(boss, samurai, wolf etc.),英語新版(オープニングが静止画!),Blu-rayと,いったい何度買っているのかという気もします。その昔LPレコードでドラマ編,ドラマ編(完全版)なんてのもありました。フィルムコミックも完全版と2種類出てました。絵コンテもあるし…。ビデオは学生時代で高くて手が出なかったです。

朝日新聞の一面とWebサイト

朝日新聞の一面とWebサイト。

朝日新聞は,毎日1面をWebで公開しています。表示に使っているのは,『PileDesktop』の発展形である『PictureView』。

讀賣新聞のWebページ,2009年1月15日号の掲載記事

讀賣新聞のWebページ,2009年1月15日号の掲載記事

レーザーディスクの生産中止を伝える讀賣新聞のWebページ,2009年1月15日号の掲載記事。

『ルパン三世 カリオストロの城』『ルパン三世』のテレビ第1作。なんかたくさんもってます

『ルパン三世 カリオストロの城』と『ルパン三世』のテレビ第1作。なんかたくさんもってます

1932年9月10日生まれの山田康雄は,1979年11月18日(日)~19日(月)の収録のとき47歳。声のピークを38~39歳当時の1971年『ルパン三世』(1st.)とすると,代表作とするにはすこし艶が失われているか。テレビカメラを担いだ不二子に続いて銭形警部が突入するシーンで,最初のサウンドドラマ版にはBGMがあり,映画本編にはBGMがない。ここは盛り上がるシーンだけに,BGMありのサウンドドラマ版がベストに感じられる。いつか機会があれば,その部分だけ加工したオリジナル版を見てみたい。マニアだ…。ちなみに,筆者らの年代では結構普通だったのですが,筆者も『カリオストロの城』を,全シーンリアルタイムで再生できます。いや,そんなことできても別に自慢になんないと思っていたのですが役に立ったことがあったことのほうが驚きです。

『ルパン三世 カリオストロの城』の英語版(新版)

『ルパン三世 カリオストロの城』の英語版(新版)

『ルパン三世 カリオストロの城』の英語版(新版)である『LUPIN THE III THE CASTLE OF CAGLIOSTRO』。翻訳が変更されて日本語で見るオリジナル版に近づいています。でもまさかオープニングが静止画になっているとは…。

レーザーディスクをざっと数えてみると100枚ほどももっていたでしょうか。30×30cmのLPサイズのジャケットは,取り扱いはしにくいものの,一枚の絵として迫力を感じさせました。それにしてもレーザーディスクがなくなることには,一つの時代の終焉を感じます。感慨深いものです。

光ディスク関係の歴史をひもとけば,音楽用コンパクトディスクの仕様書が発表されたのが1981年1月。1980年代は光ディスクの時代だと,にわかに家電業界は盛り上がっていました。音楽用CDの商品化は1982年10月1日(金)。ソニーがCDプレイヤー「CDP-101」を発売しました。当時の価格は16万8000円。

レーザーディスクは,音楽CDに先行すること1年前の1981年10月に商品化されています。パイオニアのレーザーディスクプレイヤーLD-1000。22万8000円でした。音楽CDよりも,レーザーディスクのほうが商品化は早かったのです。

著者プロフィール

美崎薫(みさきかおる)

夢想家,未来生活デザイナー,『記憶する住宅』プロデューサー,記憶アーティスト。住宅,書斎,机をはじめ,ハードウェア,ソフトウェアの開発をプロデュース。著書『デジタルカメラ2.0』(技術評論社)など多数。