確実に身につける!メモ術基本レッスン

第9回 擬似ユビキタス・キャプチャー

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時間を決めてユビキタス

「ついついメモするのを忘れてしまう」という場合の対処方法としては,まずは期間を限定して「さあ,これからユビキタス・キャプチャーをするぞ」と構えておいて,片っ端からメモする練習をしてみる,というやり方があります。実は,第5回に紹介した「CMを見ながらメモを取る」という練習方法は,この「期間限定ユビキタス・キャプチャー」のパターンのひとつなのです。

本来「ユビキタス」とは「いつでもどこでも」といったような意味ですから,時間を限定してしまうやり方をユビキタスを呼んでいいものかどうか,判断がつきかねるところですが,そこはそれ「いつかは本当のユビキタス」を目指しての練習ということで,⁠期間限定ユビキタス・キャプチャー」と呼んでしまいましょう。

最初は短めに

最初のうちは,CMを使った練習のように,時間は短い方がやりやすいでしょう。

ただし,家の中でボ~ッとした状態で「さあ,ユビキタス・キャプチャーするぞ」と思っても,なかなかできるものではありません。そこで,期間限定ユビキタス・キャプチャーの場合,散歩をしながら行うのが良いでしょう。

30分なら30分と時間を決めて,メモツールを手に持って散歩をしてみてください。この時,たとえカバンを持っていたとしても,できればメモツールは手に持って散歩をするようにしてください。なにしろ,散歩をするのが目的なのではなく,メモを取るのを目的として散歩をするわけですから,メインはメモツールです。

散歩をしながら,目にしたこと,耳にしたこと,思いついたことを,片っ端からメモしてください。

少し慣れてきたら,少しずつ時間を延ばしてみたり,散歩という状況を作らず,普通の生活の中で「よし,今からユビキタス」と自分に宣言して,そこから練習を開始します。

練習を開始した場合,まずは"メモ帳"を開いて,⁠xx時xx分 ユビキタス・キャプチャー開始」とでもメモしてください。そして,とにかく片っ端からメモを残して,⁠もうそろそろしんどいかも」と思ったら"メモ帳"に「xx時xx分 ユビキタス・キャプチャー終了」と書きます。

この間にどれだけメモを残せるかが練習です。もし可能なようならば,最初にメモする目標件数を設定して,それを目指してメモしてみる,という練習もあるでしょう。

最終的な目標は,丸一日練習に費やす,という状況です。

休日限定ユビキタス

丸一日練習に費やす,といっても,平日仕事をしながら,というのは大変でしょうから,休日の朝一番から夜寝るまでの一日を,ユビキタス・キャプチャーの練習をしながら生活する,というのが最初の目標です。

この「休日限定ユビキタス・キャプチャー」の練習をする場合も,前回同様専用の"メモ帳"を一冊用意してください。例によって薄手の小ぶりな"メモ帳"です。目標としては,一日でノートを使い切る感覚です。薄手の小ぶりなノートなら,1ページ1件で書いていけば,一日で使い切ることも不可能ではありません。

一日では長いと感じる人は,とりあえず専用の"メモ帳"を用意して,三十分なり一時間なり散歩に出て,そこで目についたこと,思いついたことをメモに残していくのです。このやり方ならば,最初と最後に必ず日付と時間を書いてしまえば,その間は面倒な日付時刻を書く必要もありません。それを何回か繰り返して,一日でも早く"メモ帳"を使い切ることを目標にしてください。

この「期間限定ユビキタス」と,先に紹介した「テーマ限定ユビキタス」を混ぜても,もちろんかまいません。時間とテーマを限定して,ユビキタス・キャプチャーの練習を繰り返してみてください。

書いたら必ず読み返す

ユビキタス・キャプチャーを継続しようとしたときの一番の難所は,⁠これは本当に何かの役に立つのだろうか?」と考えてしまうことです。こう考えてしまうのは,書いたら書きっぱなしにしてしまうからです。第7回でも紹介したように「メモは読まれてはじめてメモになる」のです。書いたメモは必ず読み返してください。

一番簡単な読み返し方は,第7回でも紹介しましたが,メモを取ったらふたつ三つ前に戻って読み返してみることです。そのためにも,くどいようですが,練習のうちはバラバラにならない"メモ帳"を使ってください。

著者プロフィール

マックライド

10年以上前に始め,すでに2年近く放置したままの「小説のようなモノの書き方」というサイトに,いまだに新規の読者がやって来ては,本人が忘れてしまったような点についてメールが送られてくるのが悩みの種。現在はブログに移植した「メモの達人への遙かなる道のり」をメインとして,日々役に立たないアイデアをメモに残している。

「小説のようなモノの書き方」
http://www2.cds.ne.jp/~macride/
「メモの達人への遙かなる道のり」
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