実践!GTD~一歩先の仕事管理
第4回 処理ステップ――ノるかソるか,決めるのはあなた[前編]
前回は収集ステップについてお話ししました。収集ステップを済ませたあなたの手元には,頭の中のことをすべて吐き出したリストがあります。GTDではこのリストを特別に「Inbox」リストと呼んでいます。今回と次回は,このリストにワークフローを適用して,実際に使えるリストにします。この手続きを「処理ステップ」といいます。
処理ステップについて説明する前に,一つ取り決めをします。これからInboxリストに収集した気がかりなことの一つ一つを,「仕事を成し遂げる技術」で表現されている言葉に合わせて『物』と呼ぶことにします。これは,GTDの原本では,『Stuff』という単語で表されます。
そもそも処理ステップって何をしようとしてるの?
あなたが収集した「Inbox」――これは人によっては,文字通り箱の中に集めた資料であったり,リスト化したものであったりすると思いますが,今回は「リスト」を前提とします。処理ステップとは,このリストに収集されたものを仕分けし,インボックスを6つのリストに導きます。大まかに言うと①やらないこと②やること③待つこと…に分けます。このようなリストに収集することで,行動の迷いをなくすのが大きな目的です。迷いがなくなれば,速やかに行動することができます。こうして,Inboxをあなたの第二の脳として機能的なものにするのです。
Inboxに集めた「物」を6つに分けるといっても,どう分けたらいいのかで非常に悩みます。そこでGTDではワークフローが準備されています。ワークフローとは,おおざっぱに言うとフローチャートなのですが,フローチャートに作業性を加味したものととらえてください。実際にはワークフローに沿ってInboxの「物」を振り分けていけばよいのですから,作業については大仰に考えないでいただいて,結構です。
GTDの正式なワークフローは以下のサイトを参照してください。
その他,gihyo.jpで提供されたワークフローもあります。
今回用いるワークフロー
今回は,連載用に独自のワークフローを準備しました。以下の図をご覧ください。
この,ワークフローが既存のものとことなっているのは以下の3点です。
- 「行動を起こす必要がある?」の分岐を三つの分岐に分けました
- 従来は,「行動を起こす必要がある」分岐は3つに分かれていましたが,それだけだと「このリストはどの行動に該当するのか」ということを一つ一つ思考しなくてはなりません。思考するというのは,結構時間がかかるものです。そこで効率化を考え,思考を排除しても分岐できるように分岐を増やしました。
- 各質問部分をイメージで表しました
- 絵で見るほうが瞬間的にわかりやすいためです。だんだん慣れてくると,ワークフローの質問事項を文字で理解するのが,億劫になってきます。そこで,瞬間的にも理解できるよう,質問の内容をイメージで表しました。
今回の説明は,連載用のワークフローの図を基に行いますので,もともとのGTDのワークフローの図に慣れている方も,お付き合いください。



