シモダテツヤのIT四コマふんわり劇場

第113回テレビを見る仕事

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『SPA!』という雑誌からテレビ評の連載執筆のお仕事をいただいたのですが、僕はふだん全然テレビを見ない人間で、最近三浦友和の顔を知ったというド音痴ぶりでして、いやぁ、ヤバい。全然疎くてちゃんと書ける自信がございません。

まさか百恵ちゃんの旦那が青山のおっさんだとは。洋服の青山の社員の方だと思ってました。⁠社員の方なのに演技が上手いなぁ、大したもんだ」と少し上から目線でそんなことすら思ってました。その後、⁠アウトレイジ』見たときに「洋服の青山の人、社員辞めて本格的に役者になったんだな。大したもんだ。」って思ってたんですよ。そして今書きながら青山で合ってるのか?もしかして紳士服はるやまの方ではないか?と、ここまで書いてそんな不安にも苛まされております。あえてググらないでそのまま書き進めますけど。

というわけで、打ち合わせをしているときにピンチ感がどんどん増していきまして、担当の方にも「テレビ見てる人だと思ってました」とストレートに不安を呟かれる始末。無理矢理20年くらい前にやってた『ギミア・ぶれいく』の話をしてテレビ見てる感を出してみて事無きを得たのですが、やっぱ事無きを得てない。帰るときお客様用に出したお茶を全部飲んで帰らなかったですもの。きっと「テレビ見てない奴が出した茶なんて飲めるか」と思われてたのでしょう。もしくは僕の小便を温めて茶っぽく出したことがバレていたのかもしれません。

そんなこんななので、僕は今日からテレビ人間に生まれ変わろうと思います。⁠個人の感想によります」って注意書きのテロップがついている番組をできるだけウォッチして、できるだけ影響を受けて購買して破産への道を突き進んでいきたいと思います。まずは布団などを圧縮するやつを買って自分を真空パックにして市場に出回る予定なのでお近くのスーパーで切り身になった僕を見つけたらご購入ください。19時をすぎると半額のシールが貼られると思いますのでお得です。

編集部注:
『ギミア・ぶれいく』と言えば大橋巨泉。

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