インターネット中継するための,配信のキホン

第1回 Ustream.tvでデスクトップの映像を配信してみよう

この記事を読むのに必要な時間:およそ 6 分

音声を配信する

映像に続いて,音声も配信してみましょう。デスクトップ配信がテーマなので,ここではパソコンのサウンド出力をそのまま配信するようにしてみます。

音声配信の手順としては,配信用の設定画面で以下のとおり設定します。

  1. 「Audio Source」からステレオミキサー(ステレオミックスなどとも呼ばれる)を選択します。
  2. 「Audio Broadcast」にチェックをつけて音声配信を有効にします。
  3. 「VU meter」⁠音量)の表示は,範囲によって色(黄緑~黄~橙~赤)に異なるのですが,橙がベースとなるように「Volume」を調整するとよいでしょう。VU meterが動かなければステレオミキサーの出力がおかしいと考えられますので確認してみましょう。
  4. 「Audio Quality」を44kHzに設定します(デフォルト)⁠なお,音声配信がメインでなければ22kHz程度まで下げても特に問題ないでしょう。

これにより,パソコンのサウンド出力も配信されるようになるはずです図11)⁠配信中にVU meterが振り切れたままになる(赤で張り付く)場合には,Volumeを下げて調整するようにします。

図11 パソコンのサウンド出力を配信している模様。図では以下のNote:で補足している,仮想サウンドドライバ「vadplus」を利用している

図11 パソコンのサウンド出力を配信している模様

Note:
(特にサウンドカードのない)Windows Vistaのパソコンでは,このステレオミキサーが選択できない(というか,有効なデバイスと表示されていない,またはデバイスそのものが存在しない)機種が多いようです。この問題点に関しての詳細は,ステレオミックス問題総合対策情報VIPで初心者がゲーム実況するには@ WikiPeercast配信者用情報集積所などを参照してください。
ステレオミキサーが存在しない場合,現時点での解決策としては以下の3つがあるようです。参考までに記載しておきます。もちろん,以下の作業を行う前に,サウンドドライバのアップデートをかけてみて解決できる場合もなくもないようですので確かめてみましょう。
  • 直接,パソコンのライン出力とライン入力をケーブルでつないでしまう。
  • ステレオミキサー機能のあるサウンドカードを追加してしまう(USB接続型タイプもあるようです)⁠
  • 仮想サウンドドライバvadplusやサウンドルーティングソフト猿ちぃ++を導入する。ただしvadplusは執筆時点でβ版ですので,パソコンの動作が不安定になったり,動作しなくなっても自己責任ですのでご注意ください。その上で,導入するかどうかを検討しましょう。
「β版なので自己責任です」と言及しましたが著者自身がvadplusを利用していたりします。そのため,vadplusを利用する手順を簡単に紹介しておきます。
  1. vadplusをインストールします。
  2. タスクバーからサウンドの画面を開き,再生タブで「スピーカー VADplus(WDM)」が有効であることを確認して,さらに規定のデバイスとして設定します。
  3. 録音タブで「マイク VADplus(WDM)」が有効であることを確認します。これでパソコン上で音を鳴らしたときに,⁠マイク VADplus(WDM)」のレベルが上がれば問題なく動作しています。
  4. 配信用の設定画面の「Audio Source」「マイク VADplus(WDM)」を選択します。

配信が安定しない場合の対応

ネットワーク回線の帯域が小さい場合には,配信される映像がカクカクしてしまいます。そのような場合に安定して配信するために効果的な対応策は,映像のフレームレート(コマ数)を落とすことです。

具体的には,配信前や配信中に限らず,配信用の設定画面の「Advanced Settings」をクリックすると表示される項目「Adjust framerate」でフレームレート(fps;frame per second)を調整することになります。デフォルトでは20fpsになっていると思いますが,10fps以下まで落としてみて配信される映像がどうなるかの様子をみるようにすると,よいでしょう。

図12 配信する映像のフレームレートは「Adjsut framerate」で設定できる

図12 配信する映像のフレームレートは「Adjsut framerate」で設定できる

Note:
ネットワークの帯域(速度)は,Speakeasy - Speed Testで確かめることができます。
Note:
個人的な意見としては,Ustream.tvサイズで映像を中継するのであれば10fps程度をデフォルトとして考えても特に問題ないと思います(動きの激しいものを除く)⁠また,フレームレートを下げる以前に,ほかのアプリケーションが配信に影響を及ぼすくらいに,ネットワーク回線やCPUを利用していないかを確認するのも大事なことです。

配信されいてる映像を録画する

さて最後に,録画方法を確認しておきましょう。配信中であってもなくても,配信用の設定画面でSTART RECORDボタンを押すことで録画が始ります。録画を終了させたいときにはSTOP RECORDボタンを押します。STOP RECORDボタンを押した後,Info部分にプレビューが表示されます図13)⁠

また,⁠Play」⁠Delete」⁠Save」のボタンが表示され,それぞれのボタンを押すことで,録画した映像の確認,削除,保存ができます。

図13 STOP RECORDボタンを押した直後の設定画面。録画した映像をチェックできる

図13 STOP RECORDボタンを押した直後の設定画面。録画した映像をチェックできる

録画を保存しますので「Save」ボタンを押します。すると,録画を保存するための「Title(名前)⁠Description(概要)⁠Tags(タグ)⁠を入力する画面に切り替わります。それぞれ入力したらSaveボタンを押します図14)⁠

図14 録画データに,名前,概要,タグをつけることで,Ustream.tv上に録画できる

図14 

Note:
なお,これら3つの項目は省略不可で,すべて入力しないとSaveボタンを押せません。

この操作により,録画がすぐに公開されてしまいます。具体的には,チャンネルの再生メニューの下部に横並びで録画のサムネイルが表示され,かつページ下のコメントにも投稿されます図15)⁠

図15 公開している録画は,チャンネルの再生メニューの下部に横並びで録画のサムネイルが表示され,かつページ下のコメントにも投稿される

図15 公開している録画は,チャンネルの再生メニューの下部に横並びで録画のサムネイルが表示され,かつページ下のコメントにも投稿される

すぐに公開しないようにするためには,図14においてprivateのチェックボックスにチェックをつけてSaveボタンを押して保存します。

privateにした録画を公開したり,公開している録画を非公開にしたり削除するには,チャンネル設定ページのユーザーメニューから「Your Videos」を選択して設定します。

「Your Videos」では,右側に録画のサムネイルが一覧で表示されます。そこから,公開/削除設定したいものを選択します。選択後,その録画の設定画面に切り替わりますので,⁠Viewable by:」という項目のAnyone(すべての人に公開)またはMe Onry(自分のみに公開;上述のprivateにチェックした場合にはこれになります)を選択しましょう。設定を反映させるためには,Save Cahngesボタンを押します。また,Delete Videoボタンを押すことで,録画を削除することができます。

図16 ユーザーメニューの「Your Videos」

図16 ユーザーメニューの「Your Videos」

Note:
この録画の設定画面では,⁠Title(名前)⁠Description(概要)⁠Tags(タグ)⁠も再設定できますし,録画データをパソコンにダウンロードすることなどもできます。

まとめ

初回は,デスクトップ配信の基本を追いかけてみたつもりです。次回は,配信されている映像のクオリティを上げるためにAdobe Flash Media Live Encoderを利用してみます。

著者プロフィール

高橋和道

gihyo.jpの中で,はたらいています。みなさんも連載してみませんか。

URL:https://twitter.com/k_taka

コメント

  • ずばり探していた情報でした

    xacti  + eye-fiビデオカード でyoutube 自動アップロード
    と youstreamでライブ配信を同時にできないかを試行錯誤しています。
    ウェブサイト参考にさせていただきます。

    Commented : #2  ytanaka (2010/01/24, 22:25)

  • Webカメラ使用の配信

    Webカメラ使用での配信を紹介して欲しいです。
    又、セキュリティーは、どうなんでしょうか?
    PCを乗っ取られる恐れは無いですか?
    素人なので、怖いです。

    Commented : #1  たけちゃん (2009/10/11, 04:40)

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