Googleケータイ、世に現る

第1回これがGoogleケータイだ!

iPhone登場以降、スマートフォンのさらなる進化に注目が集まっています。その中でも頭1つ抜けて注目されているのが、T-Mobile G1、通称Googleケータイです。第1回目の今回は、Googleケータイの基本仕様を中心に紹介します。

世界を変えるケータイ

世界を変えるケータイになるかもしれない、そう「T-Mobile G1⁠⁠、世間では、Googleケータイと呼ばれるスマートフォンを入手しましたので、数回に分けてご紹介したいと思います。

T-Mobile G1のスペック

さまざまなメディアで話題になったので、ご存知の方も多いと思いますが、Googleケータイは、Linuxを基盤に独自のフレームワークを搭載したAndroid OSが搭載されています。

このOSは、オープンソースソフトウェアをベースに、モバイルデバイス向けに構築されており、G1のようなハイエンドデバイスから、小さな液晶画面のローエンドデバイスまで対応できるようモジュラ構造を取るオープンプラットホームです。

G1のスリーサイズは、117.7mm(奥行)×55.7mm(幅)×17.1mm(厚さ⁠⁠、重さは156g。

入力デバイスは、スライド式QWERTYキーボードと、押し込むとエンターになるトラックボールを装備。これらの他に、本体側面に音量調整、カメラ起動のボタン、本体前面に、通話、ホーム、バック、終話ボタンを装備。

ディスプレイは、3.2インチのハーフVGA(320×480)で、静電式タッチパネルのカラー液晶を採用。通信方式は、WCDMA(1700/2100MHz)とGSM(850/900/1800/1900MHz)に対応。他に、Wi-FiやBluetooth、GPSを搭載。

背面には、G1の目となる3.2メガピクセルのカメラを搭載。バッテリー容量は1150mAh、ROMは256MB、RAMは128MBとなり、microSDのスロットを装備しています。

 T-Mobile G1のスペック
サイズ117.7mm(奥行)×55.7mm(幅)×17.1mm(厚)
重さ156g
ディスプレイ3.2インチハーフVGA(320×480⁠⁠、静電式タッチパネルカラー液晶
通信方式WCDMA(1700/2100MHz⁠⁠、GSM(850/900/1800/1900 MHz⁠⁠、Wi-Fi、Bluetooth、GPS
写真1 Google G1の外箱
写真1 Google G1の外箱

想像以上にコンパクト

G1は、無骨なデザインなので、大柄で分厚いデバイスを想像していたのですが、手に馴染むサイズでコンパクトにまとまっています。身近なスマートフォン達と大きさを比較すると、iPhoneが一番大きなくらいです。NTTドコモのD506iと比較しても、大きい!と驚く程ではありません。

本体背面は、ThinkPadのようにラバーコーティングされており、しっくりと手に馴染ます。入手したG1のカラーは、ブラウンなんですが、このコーティングのおかげで、マットな質感となり高級感を演出しています。

タッチ操作とタッチパネル

Android OSは、iPhoneのように二本の指を使ったマルチタッチ操作には対応していません。

Android OSが、マルチタッチ操作に対応しないのは、特許の関係かもしれませんが、マルチタッチ操作の利便性を知ると、シングルタッチ操作は、古めかしく中途半端に感じることがあるので、可能ならば対応して欲しいものです。

G1のタッチパネルは、静電式で、タッチパネル上で指を滑らすことで、スクロール等の操作が行えます。これが感圧式だと画面を押し込んだ状態で、指を滑らせる必要があり「これでは、プッシュ操作だよ」と、ボヤキが出てしまうくらい操作感に違いがあるので、タッチ操作のデバイスを選択する時は重要なポイントです。

それぞれの役割を持つハードキー達

G1には、数種類のハードキーがあり、これらは、特徴的な機能や重要な役割を持っているので、ご紹介したいと思います。

写真2 G1の外観(キーボードを出したところ)
写真2 G1の外観(キーボードを出したところ)
写真3 G1のボタン各種
写真3 G1のボタン各種

キーボードは、数字キーが独立した5段のタイプで、キーボードをスライドさせると電源が入り、画面の向きが切り替わる機能を備えています。これには、他では見かけない「サーチキー」なるものが存在し、このキーを、ホーム画面で押すと、検索ウィジェットでGoogle検索、連絡先であれば、検索窓で連絡先の検索と、状況に応じた検索が行えます。トラックボールは、入力画面でのフォーカスの移動やスクロールに使用します。

これは、押し込むとエンターにもなるので、キーボードを閉じているときは、これとタッチでの操作がメインになります。

バックボタンは、画面上に同様の機能を持つコントロールはなく、このボタンで前に戻るよう徹底されています。狭い画面を有効利用する等、ハードボタンを用意する理由は理解しますが、ユーザーが状況に合わせて、タッチ操作とボタンの操作を判断する必要があり、雑多なインタフェースの印象です。

意外にデキるヤツかも

iPhoneしかり、最近のケータイやスマートフォンは、エモーショナルなデザインを身にまとっているので、G1の野暮ったいデザインにガッカリして、一時は、興味を失っていたのですが、入手して触ってみると標準アプリがGoogleのサービスとスムーズに連携でき、意外にもデキるヤツというのがG1の印象です。

G1は、タッチ操作のiPhoneと、テキストの扱いに長けたWindows Mobileの良いとこ取りの端末になるかもしれないと、期待を抱かせるスマートフォンで、日本語版の登場が楽しみです。

今回は、ハードの特徴的な部分を駆け足でご紹介しましたが、次回は、標準ソフトのご紹介したいと思います。

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