Googleケータイ、世に現る

第7回Androidを彩るソフト達(その3)

今回も各種Androidソフトウェアを紹介します。

スマートフォンの用途No.1

連載第2回でも触れましたが、GMailクライアントをご紹介します。

前回は、疾風の如くご紹介し詳しく解説できませんでした。Gmailは、Googleを愛して止まないユーザだけでなく、気になるアプリなのは間違いないので、もう一度さらに掘り下げてご紹介します。1.1のファームウェアから「Gmail」の名称が「Google Mail」に変更されたので、新しい名称を使ってご紹介します。

「メール」は、スマートフォンのポピュラーな利用用途で、誰もがメールを送受信できる環境を簡単に構築したいと考えると思います。幾度となく書いていますが、その点では、G1は文句の付けようがなく、初期設定でGoogleのアカウントを設定する以外は、メールクライアントの初期設定を行う必要はありません。メールクライアントは、使えるようになるまで、多くの設定を求めるアプリが多い中、敷居が低く簡単に使える部類に入ります。

自分の使い方に当てはめて考えてみる

私の場合、GMailとは、切っても切り離すことができない程の仲なので、前回と同様に、自身の利用方法に照らし合わせて、Google Mailが良き相棒になるか検証してみます。

私は、プライベートのメールは、GMailがメインです。

完全にプライベート用としているわけではなく、ビジネスにも使っていて、出先で用件を思いついた時に備忘録として使ったり、移動中に作成中の書類を確認するために、GMailに書類を送信して、Googleドキュメントを使って確認する使い方をしています。他にも、Googleカレンダーからの予定通知のメールをGMailで受信しています。

メールチェック

では、最も多いメールチェックから。

GMailは、メールの受信操作が必要なプル型なので、G1からは受信の操作が必要ですが、Google Mailには、定期的にメールを同期する機能があるので、能動的に操作する必要はなく新着メールを知ることができます。

新着メールがあれば、音とバイブレーションの他に、新着数を画面上部の通知エリアに表示します。この辺りの使い勝手は、ケータイと似た感覚で、ほぼリアルタイムでメールの到着を確認できるので、Googleカレンダーからの通知メールを逃すことはありません。

Google Mailの受信ボックス。Googleカレンダーから通知を受信したところ。
Google Mailの受信ボックス。Googleカレンダーから通知を受信したところ。

備忘録

次は、備忘録として。

出先で用件を思いついた時に、件名に振り分け用キーワードと用件を書き込んで、GMailと仕事用のアドレスにメールを送信します。件名に用件を書くのは、メールを開かなくても用件が判断できるように考えた工夫です。

Google Mailでも同じことが実践できますが、この方法は、次のアクション(たとえば、〆切設定や完了管理設定など)に繋げるのが難しいのと、複数アドレスにメール送信しているので、同じ情報を数カ所で見ることになり不満を感じていました。そこで、最近Androidに対応したGMailのタスク機能を活用しています。タスク機能は、Google Labsで提供されています。

タスク機能のショートカットをホームスクリーンに作成したところ。Taskの名前で登録されている。
タスク機能のショートカットをホームスクリーンに作成したところ。Taskの名前で登録されている。

タスク機能は、WebアプリですがBrowserのブックマークをショートカットとしてホームスクリーンに登録すれば、アプリに似た感覚で使うことができるので、思いついた時にすぐに使えます。また、受信メールをタスクに登録する機能があるので、使い方を大きく変えることなく、用件の〆切や完了管理が行えるので、スムーズにGTDを実践できるようになります。

Browserで動作するGMailのタスク機能。
Browserで動作するGMailのタスク機能。

ドキュメントの扱い

話しが少し逸れましたが、最後は、GMailに送信したドキュメントの取扱です。

移動中に、作成途中の書類を確認したい時は、GMailを使ってモバイルデバイスへ送信して、移動中に受信して内容の確認する使い方をすることがあります。GMailへ送信するのは、容量に余裕があるのと、Googleドキュメントとの連携を期待してです。Googleドキュメントを使えば、内容の確認だけではなく編集も可能なので、簡単な修正であれば十分対応できるので重宝します。

Wordの書類が添付されたメールを受信した様子。Previewボタンで書類をダウンロードする。
Wordの書類が添付されたメールを受信した様子。Previewボタンで書類をダウンロードする。

Google Mailは、残念ながらGoogleドキュメントとの連携は行えず、添付されたオフィス系のドキュメントは、プレビューのみに留まっています。私が確認した限りでは、Word 97-2007のファイルでプレビューされますが、ドキュメントにイラストや画像が含まれていると欠落します。これでは難が多くストレスが溜まります。DataVizのDocuments To GoがAndroid対応を表明しているので、私のような使い方をする場合は、これの対応待ちということになります。

添付の書類をプレビューしたところ。本来ならば画像が含まれているが、表示されない。
添付の書類をプレビューしたところ。本来ならば画像が含まれているが、表示されない。

相棒としては力不足か…

私の使い方に照らし合わせて、Google Mailをご紹介しました。

私のケースは、異例かもしれませんが、外部サービスと連携して使うことが多いので、こうした口のないGoogle Mailの評価は、悪くはないが、良いとも言えません。少なくともビジネスの相棒としては力不足です。

G1はじめ、シームレスにネットワークへアクセスできるスマートフォンが増えたので、ネットワークを経由してアプリやサービス同士が横連携と補完を行い、必要な時だけデバイスへデータをダウンロードする使い方が、今後のトレンドになるのかもしれません。

Mobile World Congress 2009で紹介された、オフライン機能を持ったGMailコンセプトは、こうした狙いで開発しているかもしれません。

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