Googleケータイ、世に現る

第16回Googleケータイの気になるトコロ

今回は、先日リリースされたばかりのGoogleケータイ「HT-03A」について、使用感などをお届けします。

滑り出し良好

NTTドコモの2009年度第1四半期連結業績が発表された際、山田社長から「HT-03Aは、これまでドコモが発売したスマートフォンのなかで、一番売れているスマートフォンになった。PCの利用スキルを持った人を中心に売れている。今後は、さらに裾野を広げていきたい」と語られました。限れたユーザ層からの浸透とは言え、将来が期待できるスタートを切ったようなので、ファンとしては、ひとまず安心と言ったところでしょうか。

そのNTTドコモは、冬の端末で、国内メーカーが開発した端末のリリースを検討しているそうです。また、スマートフォン界の雄、HTCは低価格の普及端末を開発している話も聞こえて来ます。Android OSは、荒削りな部分が多く、PC的な要素が強く残っているので、さらなるアップデートが必要で、その将来像として、開発ブランチ⁠Donut⁠の最新バージョンが公開されました。

期待のマルチタッチは、採用が見送られたようですが、Google I/Oで披露された機能は実装されているようです。こうした機能追加が裾野を広げる策に直結するとは考えられませんが、着実に進化を続けているようです。

使い心地はいかがですか?

皆さん、HT-03Aの使い心地はいかがでしょうか?

発売から1ヵ月が経過しようとしていますが、使い方が固まって来て、お気に入りな部分や気になる(不便な)部分が明確になった来たのではないでしょうか。今回は、私が気になる部分のご紹介と、その不便を解消してくれるアプリをご紹介したいと思います。

電話として気になる

HT-03Aは、GMailのアドレス帳と電話帳が、手間をかけることなく同期されるので、拍子抜けする程簡単に電話が使える準備が整うのは、すばらしいの一言です。

ただ、電話として使ってみると、電話帳アプリに50音のインデックスがなかったり、通話中、耳に端末を近づけてもタッチパネルが有効になっていたりと、意外なところでストレスを感じます。電話機としても、すばらしいと言いたいので、もう一踏ん張りして欲しいものです。

その電話帳アプリですが、登録した人物のGTalkステータスが表示されます。

HT-03Aをコミュニケーションツールとして考えれば、GTalkも1つの連絡手段なので、電話帳アプリを中心にして、相手のステータスが確認でき、どんな手段で連絡するか決めて、それを使い分けできるのは、何でもないようにも思えますが、今までにない新しい試みではないでしょうか。

GTalkがオンラインであれば、人物の右側に緑の丸が表示される。
GTalkがオンラインであれば、人物の右側に緑の丸が表示される。

無線LANのON・OFFが気になる

HT-03Aには、無線LANが内蔵されているので、それが使える環境下であれば、使いたいところですが、それの設定画面が[設定⁠⁠→⁠ワイヤレス設定⁠⁠→⁠WiFi]と順を追って操作しないと呼び出すことが出来ず、都度、操作を行うのは面倒で、3Gネットワークのまま使い続けてしまうことがあります。

こんな時には「Wifi Toggle Widget」が役に立ちます。

「Wifi Toggle Widget」は、わかりやすいアプリで、そのアイコンをタップすることで、無線LANのON・OFFが出来るウィジェットです。セットアップも簡単で、AndroidMarketから「Wifi Toggle Widget」をダウンロードしたあと、ホーム画面のメニューから[追加⁠⁠→⁠ウィジェット]を選択して、リストの「Wifi Toggle Widget」を選択するだけで完了。

赤で囲ったアイコンがWifi Toggle Widget。アイコンで接続の状態も確認できる。
赤で囲ったアイコンがWifi Toggle Widget。アイコンで接続の状態も確認できる。

無線LANの他に、同シリーズにはGPSのON・OFFやBluetoothのON・OFFできるウィジェットがリリースされています。どれも便利なので使いたいのですが、ホーム画面に全て並べるスペースが確保できないと、私の場合、無線LAN以外は、頻繁に設定を変更しないので「Toggle Settings」と併用しています。⁠Toggle Settings」も分かりやすいアプリで、機能を示すアイコンをタップすれば、それぞれの機能をON・OFFできます。ON・OFFできる機能は、無線LANと同様に、設定画面の奥深くにあるものばかりです。

頻繁に変更する設定はウィジェット、それ以外はToggle Settingsと使い分ければ、ホーム画面のスペースを有効に使え、機能のON・OFFもストレスなく行えます。

アンインストールが気になる

AndroidMarketから気になるアプリをダウンロードして、試している方も多いと思います。私もご多分に漏れずで、気になるアプリは、片っ端からダウンロードしています。これは、再三書いていますが、AndroidMarketで、アプリのスクリーンショットが確認できれば、片っ端からダウンロードすることがなく時間も節約できると思うのですが、改良の話が出てこないので、私のように感じる人が少ないのかもしれません。

で、趣味に合わないアプリはアンインストールするのですが、HT-03Aのアインストール操作は、⁠設定⁠⁠→⁠アプリケーション⁠⁠→⁠アプリケーションの管理]と順を追って操作してアンインストールする必要があり、これまた面倒なんですが「QuickUninstall」を使えば、この手間を軽減できます。⁠QuickUninstall」は、起動するとアンインストール可能なアプリの一覧を表示します。目的のアプリをタップして、ダイアログの[OK]を押せばアンインストール完了です。基本操作は、標準のアプリ管理と変わりありませんが、専用アプリなので、ホーム画面から1発で起動できるのが大きなメリットです。

QuickUninstallを起動したところ。色気のない画面だか便利なツール。
QuickUninstallを起動したところ。色気のない画面だか便利なツール。

本来なら、こうしたアプリに頼ることなく、アプリ管理がホーム画面に統合されるなど、アプリを簡単にアンインストールできる仕組みが提供されても良いくらいなので、いづれは不必要になるかもしれませんが、いろいろなアプリを試している方は試してみてください。

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