Googleケータイ,世に現る

第43回 この凝縮感は堪らない「Xperia X10 mini pro」(その3)

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今回は,Xperia X10 mini proのシステム周りを中心にご紹介して行きます。

搭載OSはAndroid 1.6

Xperia X10 mini proには,Xperia X10同様,Android 1.6が搭載されています。

[Settings]⁠-⁠About Phone]でバージョンを確認すると,Firmware versionが1.6,Kernel versionが2.6.29,Build numberが1.1.A.0.8となっています。

Xperia X10 mini proのモデルナンバーは,U20iとなっている。

Xperia X10 mini proのモデルナンバーは,U20iとなっている。

Googleが最近公開したAndroid端末のOSシェアでは,22%がAndroid 1.6となっています。Android 1.6は,2009年9月のリリースなので,1年経過していないことを思えば,少ない数字かもしれません。それよりも驚きなのが,Android 2.1とAndroid 2.2が55%の過半数を占めていることです。Android 2.1は,2010年1月のリリースなので,すさまじい勢いで,多くのAndroid端末がAndroid 2.xへ移行していることがわかります。

実質,不都合はなくても市場の動向を見ると,Xperia X10のAndroid 1.6は取り残された感が否めません。ソニー・エリクソンも同じように見ているのか,2010年第4四半期に予定していたAndroid 2.1へのアップデートを第3四半期に前倒して行うとアナウンスされています。

第3四半期なので,9月までには動きがあるはずなので,状況は追ってお伝えします。余談ですが,Xperia X10は,第3四半期のアップデートとは別に,第4四半期にも追加アップデート予定されています。噂では,無線LAN経由でテレビと接続して映像を表示する機能とMediascape,Timescapeの刷新が予定されています。

独自の雰囲気と機能を持つ

Xperia X10 mini proにも使われるUXプラットホームは,Settingsやメニュー,ホーム画面などにオリジナルの壁紙や配色が施され,他のAndroid端末とは違う独特の雰囲気を持っています。さらに,Timescapeの独自アプリのユーザインターフェースが,独自の世界観を演出するのにひと役買っています。

ムードは,ソニー・エリクソン謹製のアプリを使っている限りは壊れませんが,色調がマッチしない他社アプリ等を使うと,一気に興ざめする感があります。機能的には何ら問題無いのですが,がっかり感が強いので,どうにかならない物かと考えてしまいます。

Timescapeウィジェットを表示したホーム画面。独特の雰囲気を持っている。

Timescapeウィジェットを表示したホーム画面。独特の雰囲気を持っている。

見た目だけではなく,独自の機能も実装されています。

たとえば,Settingsには[Sony Ericsson]メニューが用意されており,独自で開発されたアプリか拡張されたアプリ(Browser,Camera,Email,Messaging,Timescape)の設定がまとめられています。設定内容は,初期設定値のような物が多く,それぞれのアプリで使うアカウントや更新スケジュールなどです。こうして,まとめられるとわかりやすく使い易いので,Android標準で採用されないかと思うほどです。

Sony Ericssonメニューが用意されている。

Sony Ericssonメニューが用意されている。

他,⁠Wireless controls]以下の[Mobile networks][Data traffic]という設定項目があります。これをチェックすると,データ通信が有効になり,チェックを外すとデータ通信が無効になります。同じことが,APNdroidなどのアプリでできますが,Xperia X10 mini proには,標準で搭載されていることになります。

2種類の文字入力ソフト

筆者が購入したXperia X10 mini proは,香港版なので標準の文字入力アプリ「Default input」の他に「Chinese keyboard & HWR」と言う中国語入力アプリがインストールされています。

中国用キーボードも用意されている。

中国用キーボードも用意されている。

中国語はわからないので,入力ソフトの使用感をレポートできませんが,3つの入力モード「Chinese PinYin」⁠Chinese Strokes」⁠Chinese Handwriting」を備えており,いずれも入力した文字に対して,入力候補を表示する仕組みで,入力保管をする日本語入力ソフトと似た動きをします。

中国語入力アプリの画面。

中国語入力アプリの画面。

標準の文字入力アプリも凝った作りです。キーボードを閉じた状態では,テンキー入力のような画面が表示され,入力文字に合わせて候補が表示され,入力時のキーストロークを減らす工夫がされています。キーボードを開くとテンキー入力の画面がなくなり,入力した文字がそのまま入力されます。

らしさが凝縮

各社からAndroid端末がリリースされていますが,世代を重ねていないため,ホーム画面の使い勝手が違う程度で「らしさ」を醸し出すまで作り込まれている端末は,まだ数少ないように思います。その点,Xperia X10 mini proは,ソニー・エリクソンらしさを感じられる部分が多く,雰囲気が許容できるならば,濃い端末が欲しいと考えているユーザーには楽しめる端末です。

著者プロフィール

傍島康雄(そばじまやすお)

5月30日生まれ。

モバイルデバイスが大好物。それで動くアプリの開発に喜びを感じている。スマートフォン前夜のWindows Mobile,PalmOSのアプリに情熱を傾けていたが,最近は停滞気味でコードを書くよりも文章を書く機会が多くなっており,文章を書くのも,プログラミングと同じくらい奥深い作業だと感じている。

ブログ:http://yasuos.com/blog/

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