Googleケータイ、世に現る

第44回この凝縮感は堪らない「Xperia X10 mini pro」(その4)

今回は、Xperia X10 mini proのカメラアプリとアルバムアプリご紹介します。

カメラスペックの紹介

ご紹介に入る前に、Xperia X10 mini proのカメラスペックご紹介します。

Xperia X10 mini proのカメラは、オートフォーカス機能付きの5メガピクセルで、フラッシュライトを備えています。デジタルズームも含めズーム機能はなく、Xperia X10など、カメラ機能を重視したスマートフォンと比較すると見劣りしますが、スナップ写真を撮る程度であれば十分なスペックです。

カメラアプリの出来映えは…

撮影する場合「Camera」アプリを起動するか、本体下、右側面のカメラボタン長押しで、カメラアプリが起動します。

カメラボタンでの起動は注意が必要で、端末がロック状態の時は、画面がオンになりロック解除の画面が表示されるだけで、カメラアプリは起動されません。端末がロックされている時は、アンロックした後、カメラボタンの長押しでカメラアプリを起動する手順になります。少々まどろっこしいい感じがしますが、端末ロックの解除なので、仕方ないのかもしれません。

カメラアプリは、四隅にボタンが配置されており、左上から時計回りに、フラッシュのオン・オフ、写真撮影か動画撮影モードの切り替え、撮影モードの切り替え、ライブラリへの移動の機能が割り当てられています。撮影モードは、オート、マクロ、トワイライト、スポーツの四つになっています。シャッターは、カメラアプリを起動したボタンが割り当てられます。

カメラアプリは特徴的なユーザインターフェースを備えている。
画像

写真の撮影

シャッターボタンを半押しすると、液晶画面中央に白いフォーカス枠が表示されます。

残念なことに、Xperia X10に搭載されている液晶画面に表示された撮影対象をタッチして、フォーカスを合わせを行い撮影するタッチ撮影機能は備えていません。

カメラのフォーカスは、液晶画面の中央に表示された物に合うようになっています。

撮影対象にフォーカスが合うと、フォーカス枠が緑になり、フォーカスが合ったことを知らせるビープが鳴ります。この状態で、シャッターボタンを押し込むとシャッター音が鳴り写真が撮れます。

フォーカス枠が緑になり、フォーカスが合ったことを確認できる。
画像

Xperia X10 mini proは、本体が小さく、シャッターを押し込まないとシャッターが切れないので、シャッター速度が遅いケースでは、手ぶれ写真を撮ることが多くなります。

撮影時は、本体をしっかり固定して撮影する必要があるのですが、本体の持ち方によっては、シャッターを押す時に、キーボードのスライド機構が動いてしまうことがあるので、片手で撮影するのではなく、両手で本体を固定し、左手の等しさ指と親指でキーボードがスライドしないように少し強めに押さえ込んで持つと本体を上手く固定でき、手ぶれの少ない写真が撮影できます。

撮影時の本体持ち方例。
画像

撮影すると、プレビューステップに移ります。

このステップでは、撮影した写真をメールに添付して送信、削除、住所録又は壁紙に設定するボタンが画面の四隅に表示されます。撮影結果を保存して、次の撮影に移る場合は、シャッターボタンを押します。次の撮影に移る時に、撮影した写真が縮小しながら、左下のライブラリボタンへ移動して行くアニメーションを見ることができます。

文章にすると煩雑な印象を受けるかもしれませんが、操作の流れは自然なので、一度慣れてしまえばスムーズに撮影を進めることができます。

撮影した写真がプレビューされた様子。
画像

写真の表示

撮影した写真の確認は「Album」アプリで行います。Albumアプリを起動すると、撮影日順で並んだサムネイルが表示されます。サムネイルをタップすると、拡大されて写真が一画面に収まるように拡大されて表示されます。この画面でも、左上からメールに添付して送信、削除、住所録又は壁紙に設定するボタンが画面の四隅に表示されます。

Albumアプリを起動した様子。撮影した写真がサムネイルで表示される。
画像

このアプリが特徴的なのは、指一本で画像を拡大する機能を持っていることです。

画像をタップしてホールドしたままにすると、短く振動して、+-のアイコンがあるバーが写真の上にオーバーレイ表示されます。この状態で、指を上に移動すると拡大、下に移動すると縮小が行えます。同じ効果のピンチイン/ピンチアウトの場合、本体を持ち、空いているもう一つの手を使って、操作をすることになりますが、これであれば、片手だけで拡大・縮小の操作が行えます。

Xperia X10が発売されたときに、マルチタッチに対応している・対応していないで話題になり、ハードウェアが対応していないことが分かりファンをガッカリさせました。この操作は、ピンチイン/ピンチアウトと比較しても使いづらいことはなく、Xperia X10 mini proのような画面の小さな端末では、逆に操作がしやすいのではないかと感じています。ソニー・エリクソンは、すばらしい回答を用意しました。

ズーム操作を行っている様子。
画像

カメラ周りもらしさが凝縮

カメラ周りにも、ソニー・エリクソンらしさが凝縮されています。

標準のカメラアプリやビュワーアプリが素っ気ないことを思えば、操作時のアニメーション等、操作する楽しさ・喜び等があり、演出の上手さは、さすがソニー・エリクソンと言うべき出来映えです。

これまで、特徴的な部分ばかりをご紹介して来ましたが、次回は、Xperia X10 mini proのダメな部分、使いづらい部分をご紹介します。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧