これは未来か?スマートウォッチ「WIMM One」レビュー

第1回WIMM Oneを触ってみた!

古くて新しいジャンル

ご紹介するWIMM LabsのWIMM Oneは、スマートウォッチと呼ばれるジャンルの製品です。

最近では、SONYがスマートフォンと連携して、さまざまな情報を表示する腕時計「SmartWatch MN2」を販売しているので、このジャンルの存在を知った方も多いのではないでしょうか。こうした腕時計型のガジェットは、一時期、途絶えていましたが、いまに始まったジャンルではなく、古くはセイコーの「Ruputer」などがありました。

では、現代とその昔の時計型ガジェットとで、どう違うかと言えば、ワイヤレス機能を備えているところが大きな違いで、WIMM Oneは、Bluetoothに加えてWi-Fiも備えています。これらを使って、スマートフォンや外部サービスと連携するというワケです。現代の時計型ガジェットは、ワイヤレス機能を身に付け、新しい可能性とともに再登場して来たと言えます。

パッケージは凝っており、腕時計そのものの造り
パッケージは凝っており、腕時計そのものの造り

現在販売されているWIMM Oneは、開発者向けで武骨な部分が残っています。さりげなくアクセサリ感覚で身に付けられる製品ではないので、こうした部分に期待している方は、この記事を読みながら、今後登場してくるだろうWIMM Oneの後輩達に期待してください。ダサ格好良い部分も個性的なデザインと割り切って楽しむことができ、アプリを開発できる力量があるのであれば、非常に面白いデバイスで、当分の間は楽しめるはずです。

WIMM Oneとは?

それでは、WIMM Oneをご紹介していきます。

WIMM Oneは、iPod shuffleの29ミリ(高さ)×31.6mm(幅)よりも、ひとまわり大きい36mm(高さ)×32mm(幅)です。重さは22gで、これもiPod shuffleが12.5gなので、9.5g重いことになります。前面には、静電式タッチパネルの1インチ、バックライト付きのカラーディスプレイ(160x160ピクセル)が搭載されています。このディスプレイは、BI-MODAL DISPLAYと呼ばれるもので、スリープ中も画面が消えることなく、グレースケール表示になり腕時計として機能し、WIMM Oneを特徴付ける要素になっています。

紛失に注意する必要があるほど、非常にコンパクト
紛失に注意する必要があるほど、非常にコンパクト

Android OSを搭載!

われわれがよく知るAndroid OSを搭載しているのも特徴です。

腕時計型のガジェットなので、Androidケータイのような使い勝手ではなく、腕時計ほどの画面でも使い易いようにカスタマイズされています。Android OSが搭載されているとなれば、スペックが気になるところです。WIMM Oneに搭載されているCPUは、667MhzのARM 11、メモリは256MB、ストレージは2GBとなっています。

WIMM Oneを腕時計として使う場合は、付属のシリコンバンドに本体をはめ込んで使用します。シリコンバンドに装着すると、見た目のイカツさは、カシオのG-SHOCKの比ではなく、それがスマートに見えるほどです。

付属のシリコンコンバンドは武骨そのもの
付属のシリコンコンバンドは武骨そのもの

高い接続性

WIMM Oneを最も特徴付けているのは接続性の高さです。

WIMM Oneには、USBの他に、無線LAN(b、g)とBluetooth(2.1)を搭載しており、デスクトップPCのみならず、さまざまな機器や方法で他のデバイスやサービスと連携できます。USBは、付属充電台を使って接続します。これは、開発向けが主な用途になるはずです。無線LANを積極的に使うアプリは存在しませんが、WIMM LabsのWebサービスと同期機能があり、デバイスの設定やGoogleカレンダーの同期が行えます。

Bluetoothは、もう少し面白い使い方ができます。

たとえば、iPhoneとペアリングをすると、iPhoneの着信がWIMM Oneでも確認できます。この着信表示は、番号表示だけかと思えば、電話帳に登録されている名前が表示されます。それだけではなく、電話に出られない時は、留守電に切り替える機能があり活用の幅が広がります。これの他にも、ペアリングが解除されるとWIMM Oneのアラームを鳴らす機能が、置き忘れ防止に役立ちます。

独自のアプリストア「Micro App Store」

独自のアプリストア「Micro App Store」と呼ぶWebサービスが用意されています。登録アプリの数は、まだ数がないものの、今後、ユーザ・開発者ともに楽しめる要素のひとつとなっていくはずです。配布されているアプリは、WIMM One専用でMicro Appと呼ばれます。Micro Appのインストールは、PCのWebブラウザでMicro App Storeへアクセスして、気になるアプリの横にある[ADD]を押すだけです。WIMM Oneが同期されるタイミングでアプリがインストールされます。同期は、手動で行うことも可能ですし、定期的に実行することも可能です。

独自のアプリストア「Micro App Store」
独自のアプリストア「Micro App Store」

次回以降で詳しくご紹介します

今回は、WIMM Oneの概要を駆け足でご紹介しましたが、次回、以降でより詳細にご紹介します。

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