UML PRESS Vol.3
2002年10月7日発売
B5判/176ページ
定価1554円(本体1480円)
特集1
オブジェクト指向の壁を乗り越える
UML実践ステップアップ
UMLには10種類のダイアグラムがありますが,その中でもクラス図やシーケンス図を詳細設計で補助的に利用している開発者は少なくないようです。ある程度仕様が固まっている段階で,それをUMLに落とすことはそれほど難しくはありません。しかし,システム構築全般に渡ってオブジェクト指向開発を進める際には,知識や経験がないといくつもの「壁」にぶつかってしまいます。本特集では,UMLの描き方やオブジェクト指向設計の流れを学んだばかりの開発者に,実際に現場でオブジェクト指向開発をするためのテクニック,考え方を伝授します。
特集2
アーキテクチャ設計から考える
はじめてのフレームワーク
サーバサイドJavaによるシステム開発の現場では,JakartaプロジェクトによるStrutsやTurbineなどの「フレームワーク」が脚光を浴びています。このフレームワークをオブジェクト指向設計の観点から見ると,アーキテクチャの設計段階で登場することになります。システムのアーキテクチャを決定する上で,そのシステムに合ったフレームワークを選択する作業は欠かせません。本特集では,フレームワークへの理解をより深めることを目的として,フレームワークの概要とStrutsによる実践例を示します。また,フレームワークの活用とともに必要な,コンポーネントの利用にも解説を加えます。
特集3
Java,VB.NET,C++による
言語から学ぶオブジェクト指向
UML(Unified Modeling Language)は,その名が示すようにオブジェクト指向の概念を表すための「言語」です。しかし,オブジェクト指向の考え方を表すものはUMLだけではありません。プログラム開発者が日ごろ触れている,JavaやC++などのオブジェクト指向言語にも,オブジェクト指向の考え方は深く根付いています。本特集では,JavaプログラマとC++プログラマに向けて,よりよくオブジェクト指向するためのノウハウを解説します。また,これまでVisual Basicを利用しているプログラマに対しては,.NET環境への移行に伴い完全にオブジェクト指向化したVisual Basic .NETを利用するためのチュートリアルを示します。
特別企画
失敗例から学ぶ
オブジェクト指向開発のキーポイント
開発プロセスにオブジェクト指向開発を取り入れる際には,現場レベルでさまざまな不安があるかもしれません。「ユーザはUMLドキュメントの納品を認めてくれるのか」,「クラス図をどこまで詳細に描けばよいのか」,「反復プロセスはうまく機能するのか」など,課題は多そうです。本特別企画では,実際の現場で犯しがちな失敗を例に挙げながら,オブジェクト指向開発を円滑に進めるための方法を解説します。プロジェクトをうまくまわすためには経験を積むことが大事ですが,たとえパイロットプロジェクトが起こせないとしても,本特別企画が参考になるでしょう。
特集1
オブジェクト指向の壁を乗り越える
UML実践ステップアップ
- 第1章 開発に必要なスキルとノウハウ オブジェクト指向を現場で使うための心構え
- 第2章 アクターとユースケースの抽出 要求ワークフローで利用するUML
- 第3章 分析クラスの抽出とビジネスモデリング 分析ワークフローで利用するUML
- 第4章 ソフトウェアアーキテクチャとWAF 設計ワークフローで利用するUML(1)
- 第5章 共通メカニズムとユースケースの設計 設計ワークフローで利用するUML(2)
- 第6章 プロセスと開発ツールを考える オブジェクト指向設計,次のステップへ
特集2
アーキテクチャ設計から考える
はじめてのフレームワーク
- 第1章 オブジェクト指向設計で活かそう 入門! フレームワーク(1)
- 第2章 フレームワークからコンポーネントへ 入門! フレームワーク(2)
- 第3章 Strutsではじめよう Let`s begin フレームワーク
- 第4章 フレームワークとの関係を探る コンポーネントベース開発入門
特集3
Java,VB.NET,C++による
言語から学ぶオブジェクト指向
- Part1:Java編<……米野 巌視
- 第1章 クラスからインタフェースまで 改めて考えようJavaのオブジェクト指向(1)
- 第2章 ポリモーフィズム,カプセル化etc. 改めて考えようJavaのオブジェクト指向(2)
- Part2:VB.NET編……古山 一夫
- 第3章 考えるよりやってみよう VB.NETでオブジェクト指向プログラミング
- 第4章 継承とサブクラスを使おう よりオブジェクト指向的なプログラムへ
- Part3:C++編>……επιστημη
- 第5章 C++の定石を学ぼう UMLからC++へ
特別企画
失敗例から学ぶ
オブジェクト指向開発のキーポイント……正木 威寛
- 第1章 ウォータフォールでオブジェクト指向 UMLの実践
- 第2章 プロセスを円滑に進めるためには ユニファイドプロセスの実践
一般記事
- Kent Beck氏とAlistair Cockburn氏が来日 「エクストリームプログラミング アジャイル開発プロセスセミナー」レポート
- あるパソコン小売業者の経緯を追う ビジネスモデリングへのいざない
- 分解と分類―複雑なものを単純に オブジェクト指向と哲
アラカルト
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