インタビュー

技術的好奇心を満たせる2日間 ―「LINE DEVELOPER DAY 2019」へ行こう

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ガラケーもスマホも。17年目を迎えたLINEのブログ開発の光と影~ livedoor BlogとLINE BLOGの関係は?

Inside of Blog; 15年熟成されたサービスの光と影,カオスとレガシーへの挑戦
大森貴博氏
⁠1日目:13:40〜14:20 / HALL-C)

最後に,LINE歴15年以上のベテランエンジニア大森氏が,livedoor BlogとLINE BLOG,新旧ブログの開発を見ている立場から,熟成されたサービスの光と影,挫折や未来など,⁠歴史」の生き証人としてのセッションです。

LINE 開発Bチーム Software Engineer 大森貴博氏

LINE 開発Bチーム Software Engineer 大森貴博氏

インターネットメディアを変えたブログの存在,その主役となったブログサービスの変遷

――大森さんのセッションの見どころを紹介していただけますか?

大森:前の2人と比べて,私は,一世代二世代前のLINEエンジニアですね。4年ほど前からブログの開発に関わり,⁠livedoor Blog」「LINE BLOG」という,2つのサービスのリードエンジニアを担当しています。2001年に旧ライブドア(当時はオン・ザ・エッヂ)に入社し,現在に至ります。

私がお話しするのは「Inside of Blog」というタイトルで,内容は2003年にリリースされた「livedoor Blog」が今年で17年目を迎え,最近,すべてのサービスの移行作業をおこなっています。おもにそのときの感想というか,まさにそのときに起きたことのブログ的な内容でお届けします。

ご存知の方も多いかと思いますが,旧ライブドアはNHN Japanに買収合併され,現在のLINEになりました。その過程で元々ライブドアが運営していたlivedoor Blog,そして,5年前にリリースしたLINE BLOGの2つのブログサービスが現在存在しています。実は3年ほど前から,livedoore Blogを,LINE側のインフラに乗せ換えるというプロジェクトが稼働しており,その移行作業の内容を中心に,大規模ブログを運営しながらどのように移行をしているのか,エンジニアリングの観点からご紹介します。

livedoor Blogはユーザも多く,歴史が長い分,稼働しているサーバ台数も多く,また,サービス基盤として利用するミドルウェアやプログラムが古く非常にレガシーなサービスです。機能によっては,今はもう開発環境が整備されていないものもあります。

そのあたりの,企業としてあまり表に出すことがないところを今回は大公開して,複数サービスの移行という(表向きの)内容だけではなく,サービス開発・運用におけるノウハウだったり,真似してはいけないことなどを,実際の話として紹介します。私としては,それらを反面教師にしていただければいいかなと思っています(笑⁠⁠。ちなみに没タイトルとして「Dark Side of Blog」という案もありました。

また,livedoor BlogとLINE BLOGという,開発時期がまったく異なる同じ目的のサービスの違い,それらの関係性など,ふだん表に出ない部分だと思いますので,そのあたりもお話しする予定です。

大森氏のセッション「Inside of Blog; 15年熟成されたサービスの光と影,カオスとレガシーへの挑戦」のスライドから~

画像

内容が内容なだけに,人によっては響かないかもしれませんが,2001年のブログブーム,Web 2.0ブームを知っているエンジニアにとっては「懐かしい」と思ってもらえるのではないでしょうか(笑⁠⁠。ただ,livedoor Blogの細かな部分,とくにPerlに関わる内容は,懐かしさだけで終わってしまうかもしれないので,その点はあまり触れないようにするつもりです。逆にその頃を知らない世代からすると新鮮というか新しい発見があるかもしれませんね。

サーバサイドエンジニアを中心に,運用保守の仲間が欲しい方はぜひ

――少し伺っただけでも,とても懐かしく思いました(注:聞き手はオン・ザ・エッヂ時代の他のエンジニアにもインタビューをした経験がある)。懐かしさ,だけではないかと思いますが,具体的にどのような方をターゲットに,プレゼンテーションをする予定でしょうか。

大森:ブログの基盤となるサーバ周りの話を中心に行いますので,発表内容は,サーバサイドエンジニアをメインターゲットとして考えています。

私は,息の長いサービスの開発にいくつも関わってきましたが,その様なサービスを生み出すためには,コードのメンテナンスだけでなくその裏側であるインフラ(足回りの部分)やミドルウェアのメンテナンスも非常に重要です。すでにご経験のあるエンジニアだけではなく,これから永続的なサービス開発・運用をしたいエンジニアに,少しでも役立つ情報を持ち帰ってもらって,仲間として理解が得られたらいいなと考えています。

また,移行の話や運用の話は,実際に稼働しているブログメディアの評価にも関わります。ですから,エンジニアではない方,たとえば,企画職やディレクターといった職域の方にも聞いてほしいですね。

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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