Google Chrome 2.0正式版リリース

2009年5月22日、Googleは同社のブラウザGoogle Chromeの最新版「Google Chrome 2.0.172.28 stable」を公開した。今回のリリースは1.0からのバグフィックスを行い「高速」⁠快適」⁠安全」性能を高めたものになっている。

プレゼンターを務めたGoogle 及川卓也氏
プレゼンターを務めたGoogle 及川卓也氏

Chrome 2.0の特徴

高速
描画速度など、パフォーマンス向上が図られている。具体的にはWebKitやV8といったレンダリングエンジンのバージョンアップが行われた。
安全
安全性については、報告された脆弱生の修正を行っている他、これまでと同じくサンドボックスによるリソースアクセスへの制限、およびサイトからの自動更新を推進している。
快適
1.0で多くのユーザから指摘されたクラッシュを起こす点については、300以上のクラッシュ関係の不具合を修正し、ユーザインターフェースの改善も行われている。

その他、おもな新機能は以下のとおり。

  • 「新しいタブ」からのサムネイル削除
  • フルスクリーンモード
  • フォームへの自動入力
  • 内蔵コンポーネントのアップグレード
    • V8:1.1.10.12
    • WebKit:530.5
    • Gears:0.5.19.0
  • 新しいHTTPスタック マルチプラットフォーム対応をすべく、独自で開発
  • 追加言語のサポート:合計50言語
    • Bangali、Gujarati、Kannada、Malayalam、Marathi、Oriya(Vistaのみ⁠⁠、Tamil、Telugu他

Chromeの今後

今後に関しては、上記の「堅牢、高速、安全」に加えて「シンプルかつ使いやすい」ブラウザを目指していく、とGoogleシニアプロダクトマネージャーの及川卓也氏はコメントした。また、拡張性およびマルチプラットフォームへの対応やWeb標準の推進、オープンソースプロジェクトとしてのさらなる推進を行い、より良いWeb環境を目指していきたいとまとめた。

これからのChromeが目指す方向の1つを体現しているのがChrome Experiments⁠。さまざまなJavaScriptサンプルなどが掲載されており、ユーザ体験の進化をまとめている。
これからのChromeが目指す方向の1つを体現しているのが「Chrome Experiments」。さまざまなJavaScriptサンプルなどが掲載されており、ユーザ体験の進化をまとめている。
Google Chrome
URL:http://www.google.co.jp/chrome/

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