2009年12月17日（日本時間⁠）⁠、世界のソーシャルメディア情報を発信するMashable.comが表彰するコンテスト「3rd annual Open Web Awards: Social Media Edition!」の受賞アプリ／サービスが発表された。この中で、日本の携帯電話向けTwitterクライアントmovatwitterがモバイル部門の「Best Twitter App」に選ばれた。

Open Web Awardsとは

「Open Web Awards」とは、世界中にあるソーシャルメディア／アプリ／サービスを対象に、革新的な技術を使ったものや多くのユーザを獲得したものに対して、インターネット経由でユーザが投票する仕組みのアワード。昨年は、Facebook、Pandora、iGoogle、Google Maps、Digg、Mahalo、Flickr、YouTube、Twitter、ShareThis、Evernoteといったアプリ／サービスが受賞した。

第3回目となる今回は44万以上のアプリ／サービスに対して、7万人を超すユーザから78万票以上の投票が行われた（※本アワードは1日1回という条件で同じユーザが複数回答票できる⁠）⁠。今回は7つの部門で計50のアプリ／サービスが受賞し、同アワードのページにて発表されている。

日本発のサービスが受賞！―movatwitterがBest Mobile Based Twitter Appを獲得

この世界中のアプリ／サービスを対象にしたアワードで、日本発のアプリが受賞するという快挙を成し遂げた。おそらくgihyo.jp読者の多くの方も使っているであろう、藤川真一氏が開発した携帯電話用Twitterクライアント「movatwitter（通称：モバツイ⁠）⁠」だ。

movatwitterは、携帯電話およびiPhone向けに提供されているアプリケーションで、とくに日本ならではの携帯電話UI（番号ボタンによる操作、画面サイズに特化した表示）の作り込みに定評がある。2009年12月17日現在、ユニーク登録者数（ユニークID数）27万8,000人を誇る、日本で最も使われている携帯電話向けTwitterクライアントと言える。

movatwitter開発者blog

URL：http://movatwitter.jugem.jp/

今回movatwitterが受賞したのは、Mobile部門のうちTwitterクライアントを対象としたBest Mobile Based Twitter Appである。この部門では、携帯電話／スマートフォンを対象したアプリがノミネートされており、世界において携帯電話／スマートフォンが普及し続けている中で受賞したというのは、大変価値があるだろう。

なお、開発者の藤川氏は「えふしん」というハンドルネームで各種アプリを開発しており、Twitter上では@fshin2000というアカウントにてTwitterに参加している。今回の受賞にあたり藤川氏にTwitter経由にて、140文字以内で受賞のコメントをいただいた。

この投票は、1日1回ずつ投票でき総期間が1ヶ月以上にも渡る長い戦いでした。そんな中、ユーザーシェアで劣る日本人向けサービスが一位になったことは、本当に凄いことで、沢山のご支持がこの賞に表れたものです。引き続き、ご期待にお応えするよう頑張っていきたいと思っています。ありがとうございました。

ここ数年、movatwitter以外にも日本発のアプリやサービスが多数誕生し、多くのユーザを獲得するものも現れてきている。2010年以降、さらに日本から世界に向けた発信が増え、世界中のユーザの役に立つ素晴らしいアプリやサービスが生まれて続けていくことに期待したい。