秘密分散技術を用いて重要情報を保護するデータ管理サービスを2010年秋に提供開始

NRIセキュアテクノロジーズ株式会社は、2010年秋に、秘密分散技術を使ったデータ管理サービスの提供の開始を予定している。これに先立ち、秘密分散技術を用いて重要なデジタル情報の保護対策を簡易な操作で実現する、データ管理サービスの実証実験を2010年3月1日に開始することを発表した。

秘密分散技術とは?

秘密分散技術とは、下図のように、当該データを分割し、利用時のみ重要データとして、それ以外の期間では意味をなさないようにすることで、セキュリティを確保するための技術。

図1 秘密分散技術のイメージ
図1 秘密分散技術のイメージ

分割により保管対象データは無価値化されるため、外部に重要情報を保管したくないという課題が解決されるとともに、サービスを利用している携帯PCを紛失してもそれだけでは重要情報自体の情報漏えいは発生しないという特徴がある。

また、認証された利用者は本サービスの独自の技術によって特別な操作をすることなくファイルを開く通常の操作だけで、重要情報を復元させることができ、データを閲覧・編集することが可能となっている。

今回の発表に関して、同社は「今後クラウドコンピューティングが浸透していく中で、企業の重要情報を安心・安全に保管できるサービスが求められてくるのは間違いない」とし、研究・開発を行い、実証実験をすることに至った。

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