『電子書籍を考える出版社の会』設立~これからの電子出版や電子書籍・雑誌に取り組むための団体

2010年6月8日、株式会社インプレスジャパン、株式会社オーム社、株式会社技術評論社、株式会社秀和システム、株式会社翔泳社、株式会社ソーテック社、ソシム株式会社、ソフトバンク クリエイティブ株式会社、東京地図出版株式会社、株式会社日刊工業新聞社、株式会社ビー・エヌ・エヌ新社、株式会社ボーンデジタル、株式会社毎日コミュニケーションズ、株式会社ワークスコーポレーションの専門書・実用書出版社14社(五十音順)は、電子データにおける新たなるコンテンツ、電子書籍・雑誌の開発と普及を目的として研究と情報交換を進める団体『電子書籍を考える出版社の会』を設立した[1]⁠。

AmazonのKindleやAppleのiPadといったハードウェア面における技術の進化、ePubをはじめとした電子書籍フォーマットの開発、電子流通における権利と契約など、この1年の間に電子出版をめぐる情勢が一挙に進展しつつあることを受け、⁠電子書籍を考える出版社の会』は、専門書・実用書の出版社においてこの状況に迅速に対応することを目的に設立した。設立趣旨は以下のとおり。

設立趣旨:
  1. 電子出版について、プラットフォーム提供者や著作権者と出版社間においては未だ取引モデルが確立していない状態です。読者に豊富なコンテンツを迅速に提供するために、専門書、実用書出版社の立場から問題点を明確にして、あるべき取引モデルを新たに検討する必要があります。専門書、実用書は、ビジネス書、文芸書などとは異なる特性があります。

  2. われわれは、同じ趣旨の組織があれば、それらと連携して問題に取り組みます。われわれのゴールは、電子出版の促進にむけて専門書、実用書出版社がソフトランディングを行い、そして既存書籍出版と電子出版市場を合わせて拡大することです。

  3. 電子出版における編集、販売上のさまざまな問題点について意見交換を行い、指針を提案します。

これらの趣旨に基づき、月例定例会を開催する他、ファイルを配信するプラットフォーム提供者や電子出版関係企業の担当者との情報交換、個別の課題に取り組む分科会の設置および運営などを行いながら、読者に対して最適なコンテンツの提供を目指し、これからの電子出版市場のさらなる拡張を実現する。

設立される分科会
  • 契約・権利分科会
  • 販売研究分科会
  • 技術分科会
  • 電子出版戦略分科会
コンソーシアム名称『電子書籍を考える出版社の会』⁠略称:eBP)
ホームページhttp://www.ebookpub.jp/
⁠2010年7月1日公開予定)
設立時期2010年6月8日
今後の活動内容
(予定)
月例定例会、各分科会および報告会、年度報告会、関連セミナー等
会員企業
(2010年6月8日 設立時点、五十音順)
株式会社インプレスジャパン
株式会社オーム社
株式会社技術評論社
株式会社秀和システム
株式会社翔泳社
株式会社ソーテック社
ソシム株式会社
ソフトバンク クリエイティブ株式会社
東京地図出版株式会社
株式会社日刊工業新聞社
株式会社ビー・エヌ・エヌ新社
株式会社ボーンデジタル
株式会社毎日コミュニケーションズ
株式会社ワークスコーポレーション
幹事・運営事務局 代表幹事:
株式会社毎日コミュニケーションズ 取締役出版事業本部長 滝口直樹
副代表幹事・会計:
株式会社翔泳社 取締役出版事業部事業部長 臼井かおる
相談役:
株式会社技術評論社 取締役編集局長 加藤博
幹事:
ソフトバンク クリエイティブ株式会社 出版事業本部コンテンツ開発室室長 梅屋文彦
事務局長:
株式会社技術評論社 クロスメディア事業部部長代理 馮富久

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