グレープシティ（⁠株⁠）はExcelライクな表計算機能を提供するASP.NETコンポーネント「SPREAD for ASP.NET 5.0J」（⁠スプレッド）を9月27日に発売することを発表した。

SPREAD for ASP.NET 5.0Jは、WebアプリケーションにMicrosoft Excelと互換性のある表計算シートを実装できるASP.NETコンポーネント。基幹システムの業務データをブラウザで快適に表示・入力できる高度なグリッド機能やページング、多彩な表計算関数、チャート生成、PDF出力など高度な機能を備える。特にExcelとの親和性に優れ、データの値だけでなく関数や数式、チャート、各セルに設定した書式などをそのままExcelシートにエクスポートしたり、Excelシートからインポートすることが可能。

3年ぶりのバージョンアップとなる新バージョンでは、動作、開発環境として.NET Framework 4およびVisual Studio 2010をサポートしたほか、過去最大の機能強化が行われている。主な新機能は以下の通り。

リボンデザイナの採用

SPREADデザイナのUIがリボンになった。Excelライクな操作性でセルの書式設定、罫線や背景色、フォントなど各種の外観スタイルを直観的にデザインできる。また、実行時のフィルタリング設定や一度に読み込む行数などの設定がデザイナ上で可能。

仮想ページング

従来のページャーボタンでのページ移動に加えて、垂直スクロールバー操作によるページ移動が可能になった。SPREADは1ページ分のデータしか保持しないので、パフォーマンスが最適化され、あたかも全データが表示されているかのようなUIが実現可能。

PDFエクスポートに対応

チャートを含め、設定したレイアウトを維持したままPDFファイルにエクスポートすることができるようになった。プロパティの設定だけでコマンドバーにPDFエクスポートボタンを表示できるため、コーディングで実装する必要がなくなった。

データを視覚化するチャート機能を搭載

SPREAD上のデータをチャート化可能になった。チャートは縦棒、折れ線、円、横棒など12分類80種類以上が用意されている。チャートは画像ではなくオブジェクトとしてSPREAD上に表示されるので、ユーザ操作など実行時の動的なデータ変更に対応。開発時には専用デザイナで複雑なコードを書くことなくチャートを作成できる。また、Excelシートへのエクスポート時にもチャートはオブジェクトとして保たれ、Excel上での編集加工が可能。

クライアント側スクリプトの強化とJavaScriptインテリセンス

エンドユーザの操作にすぐ反応できるクライアント側スクリプトを強化。チェックボックス型セルとコマンドボタン型セルのクリックイベントを取得できるようになったほか、コンボボックス型セルの選択リストを変更する際のイベントも取得可能。JavaScriptのインテリセンスにも対応したため、クライアントスクリプト機能の実装がより手軽に行えるようになった。

このほか、SPREADに入力されたデータの状態を管理するプロパティの追加や、スクロール時に必要なデータのみをクライアント側で保持するといった仕組みを取り入れ、ASP.NETアプリケーション開発のボトルネックともいえる表示パフォーマンスを改善している。また、AJAXControl Toolkitの採用やクライアント側スクリプトの強化により入力時ストレスの軽減と操作性を向上、100以上の機能追加や改善を実現した。

これらの新機能を紹介するオンラインデモが同社Webページで公開されている。

価格は1開発ライセンスパッケージ版168,000円（本体価格 160,000円⁠）⁠、ダウンロード版151,200円（本体価格144,000円）（⁠運用には別途サーバーライセンスが必要⁠）⁠。

開発環境、動作環境は以下の通り。

※OSは32ビット（x86）版と64ビット（x64）版に対応

SPREAD for ASP.NET 5.0J

URL：http://www.grapecity.com/japan/SPREADASP/

グレープシティ（⁠株⁠）

URL：http://www.grapecity.com/japan/