KDDIウェブコミュニケーションズ、ガジェット専門eコマースブランド「OneMe(ワンミー)」開設――それに先立ち、Corabbit正式版リリース、クリエイティブ顧問ズの設置も発表

2013年11月19日、株式会社KDDI ウェブコミュニケーションズはガジェット専門eコマースブランド「OneMe(ワンミー⁠⁠」を開設した。

OneMe
http://www.oneme.jp/

OneMe――ガジェットを対象に、デザイン性の高い高品質なアイテムを販売

OneMeは、ハイエンドユーザと呼ばれる、ITや最新機器に対する感度の高い30代~50代の男性をメインターゲットに据えたガジェット専門のeコマースで、スマートフォンやタブレットに関係する周辺機器や商品など、ガジェットと呼ばれる商品の中でもデザイン性の高い高品質なアイテムを販売するサイトとなっている。

OneMeは、本日開設した「OneMe Store⁠⁠、2014年春開設予定の、au携帯端末のカスタムコーディネートサービス「OneMe Up⁠⁠、同夏開設予定のガジェット製作販売支援サービス「OneMe Factory」からなる。

OneMe Store

OneMe Storeは、10月9日開催のWeb Creators Summit 2013にて発表され、一週間後の10月16日からベータオープンしていた。正式発表に合わせ、現在約60点のアイテムを扱っている。特徴として、商品ページに商品レビュー以外にクリエイターインタビューを掲載するなど、商品を伝える点を意識した販売サイトになっている。

OneMe store
OneMe store

OneMe Up

OneMe Upは、au携帯端末ユーザに絞ったカスタムコーディネートサービス。オンリーワンのケースや付属パーツなど、OneMeならではの切り口で用意したアイテムを販売していくとのこと。

OneMe Factory

OneMe Factoryは、ガジェット製作販売をするための支援サービス。たとえば、中小製造や電子工作、プロダクトデザイン、3Dプリントサービス、Webサービスなど多岐にわたった内容のものを販売するためのサポートを行う。具体的にはさまざまな業種の交流の場を設けていくとのこと。

ファイル共有に特化したコラボレーションツール「corabbit」

OneMe正式公開に先駆け、前述のWeb Creators Summit 2013にて正式版がリリースされたのが、ファイル共有に特化したコラボレーションツール「corabbit⁠⁠。

corabbit
https://corabbit.com/ja/home

同サミットにて同社取締役副社長 高畑哲平氏は「身近な問題を解決したい」という思いからcorabbitに取り組んだとのことで、corabbitは、とくに同社のパートナー・ユーザとなるWeb制作者にとって大きな課題の1つとなる「ファイル共有」をとくに意識したコラボレーションツールとなっているのが特徴である。

corabbitの狙い、強みについて説明した高畑哲平氏
corabbitの狙い、強みについて説明した高畑哲平氏

具体的には、PSDやAIなど専用ツールが求められるファイル形式をcorabbit上でプレビューできる機能を実装したり、プロジェクトを進める間のエリアコメントを用意することで、進行中の各タイミングにおけるユーザの意見やコメントをオープンに、プロジェクトメンバー全員が確認できるようなUIを用意している。

提供プランは2種類、各4モデル

提供プランは「PRO」⁠TEAM⁠⁠、それぞれのプランに4タイプが用意されている。

個人~小規模の案件に適したPROは、無料のFree(2メンバー、5Gバイトほか⁠⁠~年額59,880円のLarge(30メンバー、500Gバイトほか)の4モデルとなっている。

多数のメンバーがいるチームや中規模以上の案件に適したTEAMは、おなじく無料のFree(3メンバー、5Gバイトほか⁠⁠~年額119,880円のLarge(50メンバー、1Tバイトほか)の4モデルとなっている。

PROプラン
PROプラン
TEAMプラン
TEAMプラン

注目3社との協業も発表

さらに今回の発表に合わせて、コラボレーションツールを提供するChatWork株式会社、クラウドソーシングに取り組む、株式会社クラウドワークス、ランサーズ株式会社の3社との協業を発表し、Web制作・Webデザインの分野における業務のさらなる活性化、健全な市場の拡大を目指していくことも発表された。

クリエイティブ顧問ズ

同じくサミット内で発表された「クリエイティブ顧問ズ」は、Web業界における制作受託やデザインの経験豊富な5名が、同社専任のクリエイティブアドバイザーとして就任した組織となっている。

この狙いについて、高畑氏は「既存サービスに加えて新規サービスを展開していくにつれ、ユーザやパートナーの方たちの数が増えていく一方で、実際のユーザの顔が見えにくくなっている現状がありました。しかし、⁠ユーザの顔⁠というのは最も大切なことであり、忘れてはいけません。そこで、社内ではなく、外部から自分たちのサービスを評価し、真摯な意見をもらえる組織が作れないかということが、今回の⁠クリエイティブ顧問ズ⁠設立のきっかけとなりました」と、組織設立の背景について説明しました。

クリエイティブ顧問ズに名を連ねるのは、以下5名(五十音⁠⁠。

クリエイティブ顧問ズのメンバー。左から、森田氏、角掛氏、坂本氏、住氏、佐分利氏
クリエイティブ顧問ズのメンバー。左から、森田氏、角掛氏、坂本氏、住氏、佐分利氏
  • 坂本邦夫氏
  • 佐分利仁氏
  • 住太陽氏
  • 角掛健志氏
  • 森田雄氏

gihyo.jpの連載でもおなじみの、代表を務める森田氏は「この組織は顔ぶれを見てもわかる通り、広告的なWebクリエイティブよりも、コーポレートサイトやWebを通じたコミュニケーション設計を得意としたメンバーで構成されています。ですから、Webを広告の観点から捉えるのではなく、Webデザイン、コミュニケーションの設計から見たときに、ユーザが何を求めているのか、その観点から5者5様の考えで(Webデザイン・コミュニケーション設計に関して)意見を出し合い、5つの示唆を提供していくことが求められていると思っています。

そして、それらの意見によってKDDIウェブコミュニケーションズが提供するそれぞれのサービスの品質を高め、結果として業界全体の良いクリエイティブ、良いデザインにつながっていくようサポートすることが、私たちに課せられた役割だと考えています」と、組織の狙いと自分たちの役割についてコメントした。

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