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「どこでも誰でも手軽に今すぐに」「世界中で使えるサービスを」~さくらインターネット,IoTの世界を実現する新サービス「さくらのIoT Platform」発表

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さくらインターネット株式会社は2月8日,IoT(Internet of Things)の世界を実現し,サポートするための新サービス「さくらのIoT Platform」を発表した。

IoTはすでに多くのメディアなどでも取り上げられているように,インターネットでつながるヒト・モノ・コトによって広がる世界を指すもので,これからますます発展するであろうインターネット社会において非常に重要な概念となっている。

今回発表された「さくらのIoT Platform」は,IoTの世界を広げることを目的に,基盤となる各種技術をサポートし,それを利用者・開発者・事業者各社へ提供していくもの。

同社代表取締役社長 田中邦裕氏は「さくらインターネットが目指すのは,インターネットへつながるモノがもっと増えること,そして,もっとつながること」とし,そのうえで「モノとモノがつながることで,その間を流れるデータが増え,そのデータから新しい価値が生まれる」とし,今回の事業に取り組んでいるそう。

開発のきっかけは「モノがつぶやければいいのに…」という会話からだったと,開発背景を紹介した田中代表取締役社長

開発のきっかけは「モノがつぶやければいいのに…」という会話からだったと,開発背景を紹介した田中代表取締役社長

同社が考えるビジネスモデルは,IoTを構成する要素である,通信環境および各種インフラ,デバイスおよびそれらをつなぐAPIなどを一体型で提供することで,(つながりにより生まれる)データ量を増やし,そのデータに紐付いて生まれる価値を顕在化・有償化して,新たな経済圏を創り出していくというもの。それを裏付けるように,具体的な料金体系は提供する通信環境やAPIに対しての課金ではなく,各種構成要素がやりとりするデータ(※田中氏は「Message」と表現)に対して行われる。

「Messageへの課金については,パブリック(公開)とプライベート(非公開)の2つに分けることで,パブリックで公開しているMessageへの課金は行わず,逆に(そのパブリックMessage群が)他の利用者に使用された場合には,Message生成主に対して利用料をレベニューでシェアするモデルについても考えています」(田中氏)とのことで,利用者にとっては,自身のサービスから派生するMessageが使われることで,利用者であると同時に提供者にもなれるモデルが考えられているのが特徴だ。

さらに「Messageが増えることでどんどんデータが蓄積されていけば,(私たちの元々の強みである)インフラ事業やデータを分析する業務といった部分で,強みを活かしていけると考えます」と,事業転換ではなく,同社の強みをさらに活かすための特徴をも含めている点について説明がなされた。

さくらのIoT Platformの概念図公式サイトより)

さくらのIoT Platformの概念図(公式サイトより)

発表会後半では,同社フェロー 小笠原治氏がα版パートナーの紹介とともに,田中氏の説明をさらに補足した。

小笠原氏は「さくらのIoT Platformの概念を補足すると,格安SIMのMVNOでもなく,インターネットなクラウドサービスでもなく,(このサービスに伴ってさくらインターネットが)デバイスメーカに転身するわけではありません」と誤解を招きそうなポイントを改めて説明したうえで,「ドメスティック(国内)事業と思われがちなインフラ事業において,さくらのIoT Platformから,世界中で使ってもらえるサービスを目指します」と,まさにIoT時代のPlatform(基盤)になることを目指したものであることを力強く説明した。

「本日を迎えるにあたって,非常に多くのパートナーから賛同をいただき,IBMやAWSといったビッグネームから各種デバイスメーカ,スタートアップと幅広い分野の企業にα版からの参画していただきました」と,パートナーからの同サービスへの期待についてコメントをする小笠原治フェロー

「本日を迎えるにあたって,非常に多くのパートナーから賛同をいただき,IBMやAWSといったビッグネームから各種デバイスメーカ,スタートアップと幅広い分野の企業にα版からの参画していただきました」と,パートナーからの同サービスへの期待についてコメントをする小笠原治フェロー

さらに,これまでにない形でのサービス提供であるため,「本日(2月8日)から提供開始するα版でサービスの機能や提供方法を固め,9月から提供予定のβ版で(利用者にとっても私たちにとっても好ましい)料金体系を固め,2016年度内の正式リリースを目指します」とサービス自体が成長過程であること,そして,ビジネスを想定するうえではさくらインターネット一社だけで回すのではなく,同社を含めた各企業が積極的に利用することで,ビジネスとして成熟させていきたいとコメントした。

なお,現時点でα版は以下URLが申し込むことが可能。具体的な資格や制約があるわけではないが「提供できるリソースには限りがあるため,私たちが考えているIoTへのビジョンとマッチするサービスやビジネスを生み出せる人たちを優先に受け入れたいと思います。反響が多い場合は,もちろんリソースを増やすくことも考えられますね」(小笠原氏)と,α版申し込みについての説明がなされた。

「さくらのIoT Platform α」パートナー申込サイト
https://iot.sakura.ad.jp

説明会後に行われたフォトセッション。写真左から(敬称略)
田中邦裕(さくらインターネット株式会社 代表取締役社長)
江草陽太(さくらインターネット株式会社 プラットフォーム事業部)
留目真伸(NECレノボジャパングループ(レノボ・ジャパン株式会社,NECパーソナルコンピュータ株式会社)代表取締役社長)
小笠原治(さくらインターネット株式会社 フェロー)
坂元淳一(株式会社アプトポッド 代表取締役)
玉川憲(株式会社ソラコム 代表取締役社長)
鶴岡マリア(サイマックス株式会社代 表取締役CEO)
椎野 孝弘(ヤフー株式会社スマートデバイス推進本部アプリ開発室 本部長テクニカルディレクター)
上田晋司(双日株式会社産業情報部ICT事業課 課長)

説明会後に行われたフォトセッション

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業部電子出版推進室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部に配属。現在,電子書籍を考える出版社の会の事務局長やWebSig 24/7のモデレーターを務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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