AWSジャパン、教育プログラム「AWS Educate」EdTech系スタートアップを支援するプログラム「AWS EdStart」日本語対応強化方針を発表

2019年4月25日、アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社(以下、AWSジャパン)は、14歳以上の学生がクラウドの学習コンテンツやトレーニング環境に無料でアクセスできる教育プログラム「AWS Educate⁠⁠、また、EdTech(教育技術)分野のスタートアップ企業向けの支援プログラム「AWS EdStart」のローカライズ強化方針を発表した。

日本では「AWS Educate」は2015年から、⁠⁠AWS EdStart」は2018年からサービスを開始しているが、今年から日本語はじめ10ヵ国語ほど、対応言語を増やした。

また「AWS EdStart」を実際に活用している、株式会社花まるラボの教育事業の取り組みも紹介された。

AWS Educate 次世代のクラウド技術者を育成するための教育プログラム

アマゾンウェブサービス アジアパシフィックジャパン 教育・学術研究・ヘルスケアおよび非営利団体 地域統括責任者 ヴィンセント・クア氏から、AWS Educate、AWS EdStartについて説明された
アマゾンウェブサービス アジアパシフィックジャパン 教育・学術研究・ヘルスケアおよび非営利団体 地域統括責任者 ヴィンセント・クア氏から、AWS Educate、AWS EdStartについて説明された
AWS Educate - AWS
https://aws.amazon.com/jp/education/awseducate/

AWS Educateは、200ヵ国以上で数十万人の学生、1万人を超える教員に利用され、2,400校以上の教育機関が加盟している。

日本では早稲田大学、九州大学、近畿大学、広島大学、N高校やプログラミングスクールなど、全国の教育機関で導入され、その数は増加している。

またジョブボードという、AWSやAmazon、メンバー企業(AWSの顧客またはパートナー)の求人情報を紹介してくれるサービスもある。海外企業の日本法人の求人情報も掲載されることもあるので、日本にいながらグローバルなキャリアデザインを検討できる。

AWS EdStart EdTech分野のスタートアップを支援するプログラム

AWS EdStart -AWS
https://aws.amazon.com/jp/education/edstart/

AWS EdStartでは、技術的なサポートはもちろん、EdTech企業間のミートアップやイベントを開き、コミュニティ形成支援も行う。

日本におけるEdTech市場(教育コンテンツや学習プラットフォーム・支援ツールなど)の規模は、2023年には3,000億円以上になるという、AWSジャパンの推移予測も公開された。EdTech系スタートアップへの支援は非常に重要であり、すでにBenesse i-career、Classiといった日本企業もAWS EdStartの活用を始めている。

AWS EdStartの活用事例「Think!Think!」

そして、株式会社花まるラボ 執行役員/CMO 德丸晃大氏から、AWS EdStartを活用して開発された教育アプリ「Think!Think!」の事例紹介がされた。

株式会社花まるラボ 執行役員/CMO 德丸晃大氏
株式会社花まるラボ 執行役員/CMO 德丸晃大氏
思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」
https://think2app.hanamarulab.com/

「Think!Think!」は、知識ではなく思考力や学習意欲などの非認知能力の向上を促す問題を12,000題以上収録した教育アプリ。150ヵ国以上の900,000ユーザーに利用されている。

リリース時(2016年3月)からAWS EdStartを活用して開発されており、自社内でオンプレミスでの開発費用と比較したところ、300万円以上コストを安く抑えられたという。

AWS EdStartを採用するメリットは、コスト面の他にも、利用経験のあるエンジニアが豊富なのでリクルート面でアドバンテージがあること、グローバル企業であるAWSならではの海外展開の容易さもあげていた。

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