エクセルソフト、パブリッククラウドのコストを最大80%削減するクラウドサービス「Spotinst」販売開始

エクセルソフト株式会社は、Spotinst社が提供する、クラウドサービス「Spotinst」を2019年10月29日から国内販売を開始した。

Spotinstを利用することにより、主要クラウドサービスプロバイダー(Amazon Web Service、Microsoft Azure、Google Cloud Platform)が低価格で提供するスポットインスタンス(クラウド上にある使用されていない余剰なキャパシティー)をダウンタイムなしで安定的に活用し、クラウドのコストを最大80%削減できる。

エンタープライズでのマルチクラウドやハイブリッドクラウドへ移行が進み、コンテナーやサーバーレスアーキテクチャーの導入が進む中、Spotinstは、マルチクラウドのワークロードを自動化して、クラウドでのパフォーマンスを最適化し、クラウドのインスタンスの管理を簡素化する。これにより、複雑なクラウドの価格体系を意識することなく、クラウドの計算インフラストラクチャーのコストを大幅に削減できる。継続的な自動化により、マルチクラウドのワークロードをプロビジョニング、デプロイおよび管理する。

Spotinstは、クラウド上のインスタンスを1か月で30億以上を計算し、同時に50万以上のノードを実行している。世界中で50か国、1400以上の企業に導入実績があるという。

製品概要

Spotinstが提供するサービスには、⁠Elastigroup」「Ocean」の2つの製品がある。

Elastigroup

Elastigroupは、主要クラウドサービスプロバイダー(Amazon Web Services, MicrosoftAzure, Google Cloud Platform)が低価格で提供しているスポットインスタンスを活用して、ワークロードを最適化および高速化し、クラウド インフラストラクチャーのコストを最大80%削減する。また、スポットインスタンスの動作、キャパシティーの傾向、価格設定、中断レートを予測し、中断のリスクがある場合は常に、事前に最大15分のキャパシティーを残すように動作する。

Elastigroupは、余剰なキャパシティーであるスポットインスタンスは、常に利用可能なわけではなく、クラウドプロバイダーが、このキャパシティーを必要な場合には、即座にインスタンスが停止するので、本番環境やミッションクリティカルなアプリケーションには適していない。しかし、スポットインスタンスが利用できない場合でも、Elastigroupはインスタンスを自動的にシームレスにリザーブドまたはオンデマンド インスタンスへ移行し、スポットインスタンスが利用できるようになると、スポット インスタンスに戻す。

スポットインスタンスを活用してクラウドのコストを削減しながら、スポットインスタンスの中断を事前に予測することで、ダウンタイムのリスクを排除し、アプリケーションの高可用性を維持する。

Ocean

Oceanは、VMインフラストラクチャーを管理することなくコンテナー(KubernetesおよびAmazon ECS)をデプロイできる抽象レイヤーを仮想マシンに提供する。Kubernetesクラスターの管理は複雑で手間がかかるが、Oceanは、ポッド(コンテナー)の要件によって自動的にスケーリングおよび管理し、ポッドで必要なリソース(CPU、メモリ、ポート)を学習して、要件を満たす最適なノード サイズまたはタイプを決定する。

Oceanは、スポット インスタンスを適切に活用して、最良のインスタンス(スポット、リザーブド、またはオンデマンド)の組み合わせを自動的に決定し、エンタープライズ レベルのSLAで、インフラストラクチャーのコストを最大80%削減する。Oceanを利用すると、特定のインスタンス タイプを選択する必要がなく、クラスターの使用率は自動的に最適化され、DevOpsおよび開発者は、インフラストラクチャーについて心配することなく、容易にアプリケーションを作成、実行、およびデプロイできる。

価格と詳細

Spotinstの種類、価格、および詳細についてはWebページを参照のこと。

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