ソラコム、4つのセンサー内蔵の小型IoTデバイスを発売

⁠株⁠ソラコムは2020年2月12日、 省電力通信のLTE-Mを使い、GPS、温度、湿度、加速度の4つのセンサーが使えるIoTデバイス「GPSマルチユニット SORACOM Edition」⁠GPSマルチユニット)を発売した。

「GPSマルチユニット」は、GPS、温度、湿度、加速度を計測する4つのセンサーが内蔵され、同社のLTE-M通信に対応した特定地域向けIoT SIM(plan-D、plan-KM1)をセットして使うことで、センサーデータをセルラー回線で送信することができる。

GPSマルチユニット SORACOM Edition
GPSマルチユニット SORACOM Edition

デバイスは外部給電で利用できるほか、充電式バッテリーが内蔵されているため、持ち歩いたり、電源が供給できない場所で利用することも可能。デバイス側に必要な通信設定が入っているため、ユーザはブラウザからの操作だけで、取得するセンサーの値や取得タイミングを設定し、センサー活用を始められる。

GPSマルチユニットとSORACOMのダッシュボード作成・共有サービス「SORACOM Lagoon」を使うことで、収集したデータをグラフ化して、パソコンやスマートフォンで閲覧したり、事前に設定したしきい値を超えた場合にアラート通知し、メールやLINE、Slackなどのツールと連携させるといった仕組みも設定することができる。

また「SORACOM Beam」⁠SORACOM Funnel」などのSORACOMサービスを用いることで、クラウド上やオンプレミスに用意したサーバとデータを連携することも可能。収集したセンシングデータを予兆検知や、機器の自動制御などのシステムの一部として活用できる。こうした活用により、たとえば社用車や物流コンテナの位置トラッキングや、オフィスや店舗、倉庫内の温度湿度の管理、建設現場の熱中症対策、工場の装置の温度湿度の管理および経年による機器の傾きの検知、農業や林業など農業や林業でのひとり作業の安全把握(位置トラッキングおよび転倒検知)といった用途への利用が期待されている。

SORACOMの各種サービスを利用したシステム構成イメージ
SORACOMの各種サービスを利用したシステム構成イメージ
「GPSマルチユニット」のデータを可視化した例
「GPSマルチユニット」のデータを可視化した例

価格は、特定地域向けIoT SIM(plan-D)を同梱したスターターキットとして、1セット11,000円(税抜⁠⁠、SORACOMのユーザーコンソールから購入可能。

購入費用のほか、月々の利用料金として、SORACOM Air for セルラー plan-Dの基本料金/通信料金およびSORACOMの各サービスを利用する場合はその利用料が必要となる。

GPSマルチユニットSORACOM Edition(バッテリー内蔵タイプ)スターターキット
URL:https://soracom.jp/products/kit/gps_multiunit/

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