そうだ! EuroPython 2011へ行こう

#4 アプリケーションに関する講演,LT,PSFメンバーミーティング,まとめ

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lightning talks:ライトニングトークス

技術系イベントでは,定番といって過言ではないでしょう。5分間で持ちネタを発表するライトニングトークスというセッションがあります。

ライトニングトークスは,イベント期間中に2回行われました(水曜日と金曜日)⁠誰でも発表できる自由応募形式で,募集用の模造紙に名前を書けば良いというものでした。小宮さん@tk0miyaと筆者もライトニングトークスで発表しました。

ライトニングトークス募集板

ライトニングトークス募集板

blockdiag

小宮さんは,自身が開発しているダイアグラム生成ツールblockdiagについて発表されました。

blockdiagの発表開始

blockdiagの発表開始

英語で発表というのはやや敷居が高くなりますが,アプリケーションだと細かいことを(英語で)説明しなくても,デモをすれば分かってくれるので発表しやすいと思います。小宮さんは堂々とした様子で発表されているように筆者からは見えました。

blockdiagの発表風景

blockdiagの発表風景

そして,ライトニングトークスで発表した翌日,Raymond氏によるThe Art Of Subclassing:アート・オブ・サブクラスの講演中「クラスの動作を説明するのに良いツールがあってね」と,seqdiag(シーケンス図の作成ツール)を使って説明されました。

講演の中で使われたseqdiagのダイアグラム

講演の中で使われたseqdiagのダイアグラム

その後もblockdiagに数式を記述できるようにしてほしい,フィッシュボーン・チャートを生成できるようにしてほしい,といった要望が海外から寄せられているようです。

ライトニングトークスという,ほんの5分間の発表であっても日本から世界へ情報発信したことが良い結果につながったようです。筆者は,アプリケーションというのは,積極的に普及に努めない限り,それが優れたものであっても広く浸透しないものだと考えています。

開発者から見ると,普及することが目的ではないという意見もあるでしょうが,より多くの場面や多様な人に使ってもらうことで,機能要望やバグ報告が増え,自然にアプリケーションの品質を高めることにつながります。何よりもたくさんの人に使ってもらえることは,開発者にとっては幸せなことであり,モチベーションに影響します。

ikazuchi

筆者もせっかくの機会なのでikazuchiという翻訳ツールについて発表しました。

7割ぐらいは準備していった通りに進められたのですが,いざ発表してみて,失敗したことが1つありました。慣れない英語の発表だからと,手元の画面で資料やコマンドを見えるようにするために,ディスプレイのミラーリング機能を無効にしてプレゼンテーションに臨みました。

会場ではスクリーンが発表者の真後ろにありました。ミラーリング機能を無効にしていたため,デモのコマンド入力において,実際のスクリーンに映される画面が見えず,タイピングするのが困難な状況でした。そんなこともあろうかと,ターミナルにコマンドのヒストリを残しておいて,それを使ったのですが,実際にタイピングできなかったのが残念でした。

慣れない環境や状況で実際にやってみると,その場で気付くことがあります。とはいえ,筆者はこの失敗のおかげで今後の発表では同じ失敗をしないでしょう。筆者は海外のイベントで英語のライトニングトークスでしたが,日本でもやるような失敗をしてしまい,あまり特別なものではなかったというのが率直な感想です。

読者の皆さんも臆せず,海外イベントへ行ってどんどん発表しましょう。

著者プロフィール

森本哲也(もりもとてつや)

一介のプログラマ。

自分で設計して,自分で開発して,自分で直せるような独立したプログラマを目指している。OSSコミュニティのゆるい人のつながりが性にあっていてPythonプログラミングが好き。共訳書に『エキスパート Pythonプログラミング』(アスキーメディアワークス)がある。

Twitter:@t2y

ブログ:http://d.hatena.ne.jp/t2y-1979/