そうだ! EuroPython 2011へ行こう

#4 アプリケーションに関する講演,LT,PSFメンバーミーティング,まとめ

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PSF membership meeting:PSFメンバーミーティング

本カンファレンスとは直接関係ありませんが,筆者は会場の一室で開催されたPSF(Pythonソフトウェア財団)メンバーミーティングにも参加しました。

PSFミーティングのスライド

PSFミーティングのスライド

meeting:ミーティング

ミーティングの参加者は25名程度でした。PSFは,Pythonの実装以外をサポートする組織であり,CPython財団ではないと説明がなされました。

Pythonの実装には,C言語以外にJava VM向けのJython.NETフレームワーム向けのIronPythonPythonで実装されたPyPyなどがあります(参考:PyPyについての講演,ハンズオン,スプリント)⁠

ミーティングでは,昨年の財団の活動内容や収支報告が行われました。また,PSFの今後の活動方針や役割についても質疑応答で活発に議論されました。

wikiやメーリングリストでは,コミュニケーションが取り難いといった,組織の規模が大きくなり,メンバー間のコミュニケーションをどう取るかについての話題が出ました。難しい問題であり答えはないのですが,こういったミーティングに参加して話し合うということそのものに意義があるように筆者には感じられました。

membership election:メンバー投票

PSFメンバーになるには,現PSFメンバーに推薦してもらう必要があります。筆者は,本カンファレンスに向かう前に,Python Insiderプロジェクトを統括しているDoug Hellmannに推薦してもらいました。その後,PSFメンバーで投票が行われ,一定数の賛成を得るとPSFメンバーになれます。

今回開かれたPSFメンバーミーティングは,私も含め,新たに推薦された数名のPSFメンバーの投票案内も行われました。推薦を受けているメンバーでミーティングに参加したのは筆者だけだったので,その場で簡単に自己紹介させてもらい,筆者にとっては良い思い出になりました。

つい先日,投票結果のメールが届きましたが,筆者はPSFメンバーに選出されました(参考: PSFメンバーの投票結果)⁠筆者は今後もPythonに関する活動に深く関わっていこうという思いがあります。日本に閉じた活動だけでなく,もっと世界の人々と交流していければ良いなと考えています。

brochure project:ブローシュアプロジェクト

Pythonの幅広い展開を狙い,プログラミングやコンピューターの知識をもたない経営者,先生や学生といった技術者以外の方にもPythonを知ってもらい,様々な場面や場所で活用してもらえるように普及活動を行うPSF Pythonブローシュアプロジェクトが紹介されていました。

いまは20ページ程度で構成されたパンフレットが用意されています。残念ながら,いまのところ国際化の取り組みはないようにみえます。逆に考えれば,国際化の取り組みをつくる余地があるとも言えます。国際的なマーケティング(?)に興味がある方は,参加されてみてはいかがでしょうか。

Sprint:スプリント

本カンファレンスは月曜日から金曜日までの5日間の開催でしたが,その週末の土曜日と日曜日にスプリントという開発イベントが開催されました。

スプリントは,本カンファレンスのイベントではなく,参加者の有志がグループ(プロジェクト)毎に分かれ,そのグループで目標を設定して課題に取り組むというイベントです。大抵は,その対象のプロジェクトのバグ修正や機能拡張を行います。

今回はCPython,PyPyといった言語処理系から,DjangoMoinMoinといったアプリケーションまで,全部で10個のグループがありました。

小宮さん@tk0miyaは,MoinMoinのグループに参加して,blockdiagMoinMoinに組み込む拡張を行っていました。池さん@rokujyouhitomaは,PyPyのグループに参加して,日本でPyPyのコミュニティの立ち上げをコミットメントされました(参考:PyPyスプリント)⁠筆者は,Django REST fraweworkのグループに参加しましたが,グループワークのようにはいかず,チュートリアルを読んで黙々とやってました。

MoinMoinスプリントに参加中の小宮さん

MoinMoinスプリントに参加中の小宮さん

PyPyスプリントに参加中の池さん

PyPyスプリントに参加中の池さん

著者プロフィール

森本哲也(もりもとてつや)

一介のプログラマ。

自分で設計して,自分で開発して,自分で直せるような独立したプログラマを目指している。OSSコミュニティのゆるい人のつながりが性にあっていてPythonプログラミングが好き。共訳書に『エキスパート Pythonプログラミング』(アスキーメディアワークス)がある。

Twitter:@t2y

ブログ:http://d.hatena.ne.jp/t2y-1979/