Oracle OpenWorld 2010現地レポート ~JavaOneの新たなステージ

システムとしてのSPARC新製品,Oracle Solarisの次バージョンについても言及―Oracle OpenWorld 2010 2日目午前キーノート

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2日目のキーノートでは,前半に富士通株式会社執行役員常務 豊木則行氏によるプレゼンテーションが,後半にOracle, John Fowler氏を中心に各種新製品の発表が行われた。

初日の振り返り

キーノートに先立ち,Oracle President, Murk Hurd氏が登壇し,初日のLarry Ellison氏の発表内容について振り返った。

2010年9月にOracle Presidentに就任したばかりのMurk Hurd氏。

2010年9月にOracle Presidentに就任したばかりのMurk Hurd氏。

shaping tomorrow with you:午前のキーノートは富士通から

午前中のキーノートでは,日本からのスピーカーとして富士通株式会社執行役員常務 豊木則行氏が参加し,富士通としての取り組み,Oracleへの期待といった内容のプレゼンテーションを行った。

富士通株式会社執行役員常務 豊木則行氏。

富士通株式会社執行役員常務 豊木則行氏。

ビデオメッセージで登場した富士通株式会社執行役員社長 山本正己氏。

ビデオメッセージで登場した富士通株式会社執行役員社長 山本正己氏。

豊木氏は「shaping tomorrow with you」という,富士通の企業メッセージをアレンジしたビデオを流した後に,⁠富士通は日本に拠点を置く,グローバルカンパニー。心を重んじ,パートナーの成功にコミットしていく」という企業理念について説明した。 さらに,Oracleとの関係について,これまでSunと共同で開発していたSPARC Enterpriseなどを例に挙げながら,⁠今後も製品開発やクラウドコンピューティングに対する取り組みなど,新しい信頼関係を構築していきたい」とまとめた。

Sunのテクノロジーアップデート

次に,Oracle Exective Vice President, SystemsのJohn Fowler氏が登壇し,OracleとSunのテクノロジーを軸に,Sun買収のメリットについて語った。

John Fowler氏はSun買収により,Oracleのテクノロジーがますます強化されていくことを強調した。

John Fowler氏はSun買収により,Oracleのテクノロジーがますます強化されていくことを強調した。

Fowler氏は「OracleがSunを買収し一緒になったことにより,エンジニアリングを一緒に行えるようになった。これは非常に素晴らしいことだ」として,

  • パフォーマンス
  • 可用性
  • セキュリティ
  • 管理性能

これら4つの観点から,今後さらに技術的なメリットが生まれてくるだろうと述べた。

さらに「OracleとSunには長い歴史があり,これからも歴史が続いていく。そして,今,新しいプロセッサ,新しいシステムを発表する」「SPARC T3」の発表に移った。

新しく発表された「SPARC T3」プロセッサおよび「SPARC T3」システム。Fowler氏は「OracleのSPARC製品ラインは,顧客に完全,オープンかつ統合されたアプリケーション・ツー・ディスク・ソリューションを提供するという我々の戦略における基軸である。新しい「SPARC T3」システムは,2年ごとに2倍のパフォーマンス強化を顧客に提供する我々の取り組みを実現し,クラウドコンピューティングなど高度なコンピューティング環境に大規模な拡張性を提供する」とコメントした。

新しく発表された「SPARC T3」プロセッサおよび「SPARC T3」システム。Fowler氏は「OracleのSPARC製品ラインは,顧客に完全,オープンかつ統合されたアプリケーション・ツー・ディスク・ソリューションを提供するという我々の戦略における基軸である。新しい「SPARC T3」システムは,2年ごとに2倍のパフォーマンス強化を顧客に提供する我々の取り組みを実現し,クラウドコンピューティングなど高度なコンピューティング環境に大規模な拡張性を提供する」とコメントした。

SPARC T3プロセッサは,16コアのプロセッサで最適な環境においてすぐれたパフォーマンスを発揮する。この点をFowler氏は「我々Oracleが提供するのはプロセッサだけではなく,そのプロセッサを最大限に活かすシステムである」と,各種アプリケーションを含めたシステムとしての「SPARC T3」の強みをアピールした。

SPARC T3の主な特徴は以下のとおり。

  • 1ソケットの16コア搭載ブレードから5Uラックマウント型で512スレッドを実現する4ソケットの64コア搭載サーバまでを構成可能
  • 「Oracle Solaris」⁠Oracle VM for SPARC」が動作し,⁠Oracle Database」⁠Oracle Fusion Middleware」⁠Oracle Applications」などの各種プラットフォーム・ミドルウェアに最適化されたシステム

また,今回,Oracle VM Server for SPARC 2.0が新たに発表されている。

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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