パソナテックカンファレンス2008レポート

1日目AM メインセッション「現場がイキイキする人材マネジメント:渡辺千賀の流儀」,「OSS活用による実践的IT能力開発と、ITアーキテクト・ITスペシャリストへの道」

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1日目AMセッション「OSS活用による実践的IT能力開発と,ITアーキテクト・ITスペシャリストへの道」

三浦広志氏

三浦広志氏

メインセッションと同じ時間帯に行われたのが,株式会社NTTデータ基盤システム事業本部/独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)オープンソフトウェア・センター 三浦広志氏による「OSS活用による実践的IT能力開発と,ITアーキテクト・ITスペシャリストへの道~原理原則をふまえた実践的カリキュラムと,認定による人材活用~」と題したセッションです。

IPAが取り組む人材能力開発

三浦氏のセッションは前半と後半で2つの内容が取り上げられました。まず,前半ではIPAオープンソフトウェア・センターが取り組んでいる人材育成について詳細が紹介されました。IPAオープンソフトウェア・センターには人材育成ワーキンググループが設置され,三浦氏はその主査を務めます。

このワーキンググループでは,オープンソースソフトウェア(OSS)モデルのカリキュラム調査を行いながら,体系的な人材教育コースや資格認定といったものを策定することを目的としています。

OSS技術者の加速的な育成が不可欠

三浦氏はIPAでの取り組みや調査結果を元に,OSS利用普及を図るためには「OSS技術者の加速的な育成が不可欠」とコメントしました。また,OSS技術者の教育効果として,技術者のスキル習得だけではなく,⁠高度IT人材育成」に適した手段でもあり,IT業界への貢献につながると述べました。

そのために必要となるのが,モデルカリキュラムとコースウェアで,そのうち中堅IT人材とカテゴライズされる人材の育成については,4種類の職種─ITサービスマネジメント,アプリケーションスペシャリスト(エンタープライズ系)⁠アプリケーションスペシャリスト(組込み系)⁠ITスペシャリスト─に対して,企業が期待するITSSレベル3の達成が目的となるとのことです。

今後,平成20年度下期には,OSSモデルカリキュラム導入実証実験事業の推進が予定されており,今後の実証とともに高い効果が期待されています。

NTTデータにおける人材認定制度

続いて,三浦氏が所属するNTTデータにおける人材認定制度の紹介とともに,人材育成の方向性と効果について述べられました。

現在,NTTデータでは社内において次の4段階のレベル認定が行われています。

  • プリンシパル
  • エグゼクティブ
  • シニア
  • アソシエイト

同社では,単にスキル習得やキャリア構成の獲得だけではなく,実際のプロジェクトにおける実務経験を含めた形で認定しています。そのため,技術以外の現実的な要素を多数含めており,実務に耐えうる資格と言い換えることができます。

同社では「プロフェッショナルCDP」という名称で実施しており,現在,ようやくプリンシパルのレベルまで辿り着いたそうです。この点について,三浦氏は「NTTデータの人材認定制度は,実務経験を伴います。そのため,認定制度が始まってから2年経過し,ようやくこのレベルを認定できるまで裾野が広がってきました。今後,弊社ではさらなる人材教育,そして人材認定を行いながら高度IT技術者の育成を進めていきます」とまとめました。