PHPカンファレンス2019 開催

PHPカンファレンス2019参加レポート[後編]

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前田直哉さん「プログラム未経験からたった3ヶ月で圧倒的な開発力を身につける 〜スクラッチ開発の重要性」

SkillCampの前田直哉さんは出身地沖縄で貢献したい思い,地元に会社を設立して12年目です。 前田さんはPHPを学ぶ際400時間ほど勉強したそうですが,無駄が多かったと振り返ります。そして,その無駄を省いてノウハウにして会社としてプログラマの育成支援も行っています。今回の発表では,その教育カリキュラムについて話しました。

理想的なエンジニアのためには「思考基礎体力」⁠プログラミング基礎体力」⁠PGスキル」⁠SEスキル」⁠PMスキル」⁠タイピング,英語スキル」が必要であり,それを基礎として「進化系フルスタックエンジニア」を目指しているそうです。

プログラミング学習時のポイントとして,学習達成のゴールやそこまでの中間点を決めたり,都度確認をきちんとすることを挙げていました。確認が遅れがちだと正しく答えられても伸びないと言います。また,最初にフレームワークを使ってしまうとそのフレームワークの構造を理解しにくいので,スクラッチから開発してもらい,スクラッチ開発で作ったものをフレームワークに置き換えるのが良いと説明しました。

そして,このカリキュラムを体験した中学校の先生や製造業に勤めている人の感想を取り上げ,2人とも,スクラッチ開発の体験が良かったと述べていたことを紹介しました。

ライトニングトーク

恒例のライトニングトークが行われました。

進行役(撮影:山本ノリコ)

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カンボ@沖縄さん「Laravel + Nuxt.js + FirebaseでDXと開発コストを意識したSPA開発」

カンボさん(撮影:Yuya Oka)

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技術選定において「今後,市場で注目される技術」⁠沖縄のあたりでは尖っている技術」⁠開発コストが高すぎず,程よく挑戦したい」という観点で行ったそうです。

エンジニアが「よりよく気持ちよく開発したい」というDX(Developer Experience)から市場価値が高く,エンジニアが少ないのを技術を選定し,FirebaseとNuxt.jsを採用することで,⁠日々の開発が楽しめるようになる」⁠コードの品質がよくなり,保守性も高くなる」ようになりました,とのことです。

白井英さん「PHPでgRPCってどこまでいけるの?」

白井さん(撮影:Shunsuke Hirano)

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「PHPでgRPCは,まだ早かった」とのことです。

sogaohさん「PHP-CS-FixerをIDEに取り込ませてPSRを強制する開発スタイル」

sogaohさん(撮影:Shunsuke Hirano)

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PHP-CS-FixerをPhpStormとVisual Studio Codeで使うときのトピックを紹介しました。 PhpStormでブランチ切り替えのとき,LaravelのサービスプロバイダーはFile Watcherの設定にあるTool to Run on Changesを走らせない,とのことです。

阿波連智恵さん「レガシーコードでビジュアルリグレッションテストをやってみた」

阿波連さん(撮影:杉本展将)

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静的ファイルや処理を削除したことによる画面崩れを検証にはビジュアルリグレッションテストを使うのが良いそうです。ビジュアルリグレッションテストの良いところは,表示崩れを検出できること,テストの用意が容易であることだと挙げていました。テストのない環境で表示崩れが怖くてリファクタリングができていない方に特にお勧めとのことです。

清家史郎さん「PHP on AWS Lambda!」

清家史郎さん(撮影:松浦麻奈未)

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PHP on AWS Lambdaは,普通のPHPとして使えて,scaleが必要な処理には爆発的な効果を発揮し,PHPはServerlessにできる,とのことです発表資料⁠。

瑞さん「2年目エンジニアがスキルアップのためにPHPtで競プロやってみた」

瑞さん(撮影:杉本展将)

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協議プログラミングコンテストのAtCoderを使ってチャレンジする際,PHPtというテストコードを発見したそうです。

しろぐちゆうまさん「設計文化のないチームに文化を広めたが冴えない一手で混沌を招いた話を聞いてほしい」

しろぐちゆうまさん(撮影:Yuya Oka)

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メンバーからの問いには,時間をけずって説明する資料を作ることが大事だそうです。設計について討議し,説明はさぼらないことが重要だとしました発表資料⁠。

大重智志さん「運用経験ばかりのメンバーと新規開発で初めてしっかりと設計から開発までを経験した話」

大重さん(撮影:Yuya Oka)

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APIを作成するとき,クリーンアーキテクチャを採用しました。その際に,全エンドポイントのモックを作成,チームに導入しやすいようにサンプルを用意し,率先してPull Requestに目を通したとのことです。正解が誰もわからない問題に対しては議論することが良いことだったそうです発表資料⁠。

うゐろうさん「エンジニアがブログや登壇で,アウトプットするとどうなる?」

うゐろうさん(撮影:Shunsuke Hirano)

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ブログを書くと人生が変わります,とのことです。ブログで「フィードバックがもらえる」⁠自信がつく」とし,そして登壇するようになったそうです。

高野福晃「余裕を生み出すコードレビュー」

高野さん(撮影:Yuya Oka)

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レビューコストを下げるには,⁠変更の意図がわからない」⁠変更内容がわからない」⁠確認方法がわからない」の3つのわからないことを減らすだと説明しましたブログ発表資料⁠。

やなせたかしさん「社内最長老のシステムにPHPUnitで立ち向かう方法」

やなせさん(撮影:Yuya Oka)

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レガシーなシステムで,5,000行あるものを大胆にモック化してテストを行った話です。テストについては取捨選択をしたそうです。⁠カバレッジ100%は単なる安心感」として今回は問題を切り分けとのことです発表資料⁠。

田島裕介さん「開発合宿のススメ!」

田島さん(撮影:Yuya Oka)

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Hamee株式会社が考える開発合宿について話しました。⁠最初にゴールを決める,決まったことは実行者も決める,あとは行動あるのみ,行動しないと何も変わらない」と紹介しました。それから合宿後も,きちんと動けているのかを追ったほうが良いとのことです。

著者プロフィール

花井宏行(はないひろゆき)

スタディプラス株式会社所属。日本Symfonyユーザー会メンバー。PHPカンファレンスには2015年から参加。

Twitter:hanahiro_aze


中村慎吾(なかむらしんご)

仕事でPHPを使うようになって10数年。楽しいと思ったことには何でもやってみている。趣味が講じて(拗らせて?)会社も作りました。最近はAEMなどのニッチな方面ばかりやっていました。そろそろPHPが恋しい。

Twitter:@n416
URLhttp://kisaragi-system.co.jp


川原英明(かわはらひであき)

放浪のITエンジニアとして人生は常に勉強だ!ということでPHPもやり続けていたが,Perlも含めて最近あまり使っていない。最近はPythonやRubyをやっている。2020年からは新しい職場で頑張っていく。

Twitter:@sapi_kawahara