Plone Conference 2010参加レポート

Plone Conference 2010 Day 1

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Mad about mobile

このセッションは筆者は聞けなかったので,一緒にカンファレンスに参加したCMSコミュニケーションズの寺田さん@terapyonにレポートを執筆いただきました(ありがとうございます)⁠

セッションの内容は,Ploneサイトをモバイル(携帯)からのアクセスに対応させる際の話でした。なお,欧米におけるモバイルサイトとは,ガラパゴスケータイ(フューチャーフォン)と言われる日本独自の携帯に対応させることではなく,iPhoneに代表されるスマートフォンに対応させることを指します。

Mikko Ohtamaa氏

Mikko Ohtamaa氏

なぜモバイルサイトが必要か?

最初に,なぜモバイルサイトが必要なのかという話からはじまりました。日本国内では既にモバイルインターネットのほうがページビューなどが多いサイトも多くなっています。しかし欧米においては,現在モバイルインターネットユーザが増え続けている状況で,2014年にPCからのアクセスを逆転する見通しのようです。iPhoneの影響が大きく,政府,Eコマース,旅行,ニュース,娯楽,コミュニケーションなどのサイトでモバイルの重要性が増しているとのことです。

モバイルサイト構築時のポイントとして,GPSの利用,クリックコール(クリックによる通話発信)⁠SMS(ショートメッセージ)やオフライン表示対応など,PC向けのサイトとは異なる部分への対応を考慮する必要があるということを指摘していました。

モバイル対応を行う方法

Ploneサイトをモバイル対応するために,以下のような手法が紹介されました。

  • mobile.cssを作成してCSSで処理する
  • テーマを変換するためにDiazo(旧xdv)を使用し,画像変換などは別の仕組みを使用する
  • Web and Mobileなどのモバイル用の変換プロダクトを使用する
  • PC向けサイトからコンテンツの中身をコピー&ペーストする
  • ネイティブアプリを作成する

このリストの下に行くほどユーザの使い勝手はよくなりますが,その分コストが掛かってしまうそうです。ネイティブアプリについてはコストが5~10倍となり,対象となるプラットフォームを選んでしまう(iPhone/Android/Nokia等)という欠点がある反面,アプリケーションを購入してくれる場合もあるとのことです。

Web and Mobileの紹介

モバイル対応するためのプロダクトとして,mFablikで製作しオープンソースプロダクトとして公開している,Web and Mobileが紹介されました。

既に旅行,ニュースやEコマースなどいくつかのサイトで使用されているそうです。対応端末としてはiPhone 4やNokia 40などとなっています。

編集画面には各種スマートフォン端末でのプレビュー機能があり,見た目を確認しながらコンテンツを記述できるとのことです。他にも専用のチェックボックスを準備し表示を制御しているようです。今後の展開として,前述したクリックコールや地図への対応を計画していることが述べられました。

その他

このカンファレンス中にWeb and MobileのPlone 4対応版が正式リリースされ,インストール作業も以前より簡単に行えるようになったそうです。さらに,講演者のMikko Ohtamaa氏は日本の携帯電話の知識もあり,Web and Mobileは日本の携帯への対応もできているとのことでした。

寺田さん自身も1年前のPlone ConferenceでMikko氏に会い,前身となるプロダクト(Go Mobile)に注目していたそうです。その後,寺田さんもGo Mobileのコミッターとなっているので,日本独自のガラパゴスケータイ対応などに協力していってくれるものと期待しています。

初日を終えて

筆者自身は昨年に引き続き2回目のPlone Conferenceの参加ですが,やはりここに来て聞いてみないと温度がわからない話や,今後の方向性などが聞けて非常に刺激的でした。ランチやコーヒーブレイクの時に「日本は仕事的にはどんな感じ?」みたいに話しかけてくる方もいて,特にヨーロッパの人たちは日本でPloneなどの仕事をすることに興味津々という印象を受けました。

余談ですが,カンファンレス1日目の終了後,近くのColston Hallへクラシックのコンサートを聴きに行きました。モスクワ放送交響楽団によるラフマニノフのピアノ協奏曲第3番とショスタコーヴィチの交響曲第5番という,ロシアだらけのプログラムでした。熱のある演奏もさることながら,聴衆の反応もものすごくテンションが高くて(指笛や叫ぶ人がいます!!)⁠日本もこんな感じのノリだったら演奏する方もテンションがあがって楽しそうだと思いました。休憩時間にビールを買ったのですが,本格的なビールサーバーがコンサートホールにあるというのは不思議な感覚です(しかもビールの種類が豊富)⁠さらにホールに普通にビールを持ち込んで飲みながら演奏を聴くことができるなんて,リラックスした雰囲気で素敵な演奏が聴けて,とても楽しい時間を過ごすことができました。

コンサートホールのビアサーバー

コンサートホールのビアサーバー

コンサートプログラムとビール(half pint)

コンサートプログラムとビール(half pint)

コンサート終了後はアパートに戻り,この日誕生日を迎えた寺田さんをチョコレートたっぷりの甘いケーキでお祝いしました。結局このケーキを食べきることはありませんでしたが,カンファレンス2日目に活躍することになりました。

誕生日チョコレートケーキ

誕生日チョコレートケーキ

(2日目につづく)

著者プロフィール

鈴木たかのり(すずきたかのり)

BeProud 所属。

部内のサイトを作るためにZope/Ploneと出会い,その後必要にかられてPythonを使い始める。最近miniじゃなくなりつつあるPython mini Hack-a-thonの主催者の一人でもある。

趣味は吹奏楽とレゴとペンシルパズル。2012年の目標は9月にオープンするマレーシアのレゴランドに行くこと。写真はうちのフェレットくろちゃんとくりちゃんです。

Twitter: @takanory
ブログ: http://takanory.net/takalog/

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