PyCon JP 2017カンファレンスレポート

2日目 Masaaki Horikoshi氏基調講演「pandas開発でのOSS活動」,Pythonによるサーバレス開発,PythonでIoT,そしてLT~クロージングへ

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2日目ライトニングトーク

(山口祐子)

さて,PyCon JPでは毎回恒例のLT(Lightning Talk)があります。プログラムに組み込まれている通常のトークは事前選考がありますが,LTに関しては各日先着順で申し込むことができます。

LT受付の様子

LT受付の様子

2日目のLTは全部で8つ。競馬でのデータ分析やPythonの設計思想の話など興味深い話が多い中,ここでは2つピックアップしてご紹介したいと思います。

まずはmomijiame氏による「Re: Respect the Built-in Names」です。

前日のLTRe: Respect the Built-in Names⁠内容:ビルトイン関数への人権侵害はやめよう!)を聞いたのをきっかけに,このLTを思いついたそうです。この「人権侵害」というのは,ビルトイン関数(strやmaxなど)へうっかり代入をしてしまう,あるあるネタのことです(詳細はスライド参照)⁠このあるあるを撲滅するために静的コード解析ツールを活用しようということで,今回はPylintを紹介してくれました。Pythonコーディング規約のPEP8によると,このような人権侵害を回避する例として_(アンダースコア)を利用すると良いそうですよ!

続いてmatsu7874氏による「PyCon JPで彼女作ってみた。」です。

現在彼女がいないmatsu7874氏が,自らの技術力を駆使して彼女を作ってしまおうという(ネタ)企画です!Project KNJと命名されたこの企画では,twitterの過去のツイートを形態素解析(janome)し,マルコフ連鎖で短文生成(2-gram)⁠LINEアプリでおしゃべり(LINE Messaging API)させてしまおうという計画のもと進められました。一通り出来上がった後にKNJと対話を試みようとしましたが,意味不明の文章が返ってきてしまい,まだまだ彼女をゲットするには程遠いという状況だったそうです。これにめげずに,頑張って理想のKNJを作り上げてくださいね!

2日目ライトニングトーク一覧

  • Analyzing Airbnb data with SciPy : Colby Brown
  • PyCon JPで彼女作ってみた。 : matsu7874
  • May Python Prevail Everyone : Daikids2
  • 医療画像のディープラーニング : abe-takashi
  • 野球だけじゃない 競馬もデータ分析する! : anonaka
  • Re:Respect The Built-in Names : momijiame
  • PythonがPythonらしくあるための19のフレーズ : cocodrips
  • Introduce to FOSSASIA summit and project : noahcse

クロージング

(山口祐子)

LTの熱気冷めやらぬ中,クロージングも多くの方にご参加いただきました。翌日に開催されるスプリントの紹介やスプリントリーダーの挨拶に続き,座長の吉田から挨拶をさせていただきました。今回のPyCon JPではなんと約700人以上の方にご参加いただいたそうです。

そして今回初めて実施された「ベストトークアワード」⁠参加者から評価の高いトークを表彰したいという思いで今回企画されました。優秀賞はGraham Dumpleton氏のSecrets of a WSGI master」⁠yuzutas0氏のSREエンジニアがJupyter+BigQueryでデータ分析基盤をDev&Opsする話」⁠そして最優秀賞はGreg Price氏のClearer Code at Scale: Static Types at Zulip and Dropboxでした。残念ながら表彰式はyuzutas0氏のみとなりましたが,三者三様の興味深いトーク,とても素晴らしかったです!

表彰式の模様

表彰式の模様

そして一般社団法人PyCon JP寺田氏の挨拶の後は,恒例のプレゼントタイムということでビンゴ大会が執り行われました。Pythonカンファレンスらしくrandom関数で抽選をするという演出もありました。DiamondスポンサーのSQUEEZEさんをはじめとしたスポンサー企業の皆様,今年も素敵なプレゼントの数々ありがとうございました!

Pythonのrandom関数で抽選

Pythonのrandom関数で抽選

そして最後に来年のPyCon JPについてのお知らせが発表されました。来年のカンファレンスは2018/09/17,18に大田区産業プラザPiOで実施されます。ぜひ皆様,来年もお越しくださいね!

さて「Output & Follow」をテーマに据えて実施された今年のPyCon JPでしたが,いかがでしたでしょうか? 本レポートでご紹介できた内容はPyCon JPのごくごく一部です。参加者ブログエントリページに今年のPyCon JPの振り返りブログが多く掲載されているので,是非是非皆さまご覧ください。それではまた来年お会いしましょう!

著者プロフィール

小林正彦(こばやしまさひこ)

メディアスポンサー対応、PyCon JP 2017メディア会議企画担当。

PyCon JPにはPyCon JP 2017にスタッフとして初参加。株式会社アークシステム所属。SEサービスに従事。企業システムの開発から運用までITのライフサイクル全般にわたるソリューションを提供している。開発、運用業務効率化のためにPythonを使用している。

Twitter: @donadeno


山口祐子(やまぐちゆうこ)

PyCon JP 2017広報・メディアスポンサー担当。PyCon JPは2016年から参加。

株式会社リヴァンプにて,コンサルタント兼エンジニアとして従事。現在は主にデータ分析を担当している。前職でエンジニアとして従事していた際にfabric(デプロイツール)を試してみたのをきっかけにPython好きに。趣味はヴァイオリン演奏とマラソン。

Twitter: @yukofeb


陶山嶺(すやまれい)

メディアスポンサー対応、PyCon JP 公式ガイドアプリのAndroid版の開発を担当。PyCon JPにはPyCon JP 2015で初めて一般参加。Python自体に貢献しようとPyCon JP 2016からはスタッフとして参加している。

渋谷のカラフル・ボード(株)に勤務し、8月から広島の尾道でリモートワークを実践中。前職ではiOS/Androidアプリ開発、現職ではPythonとGCPでのサーバーサイド開発をメインとしている。学生時代から一番好きな言語はずっとPython。

Twitter: @rhoboro

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