Sapporo RubyKaigi 2012 スペシャルレポート

札幌Ruby会議2012,2日目レポート[更新終了]

この記事を読むのに必要な時間:およそ 18.5 分

Lightning Talk

2日目の最後にLightning Talkが行われました。今回は11本のLightning Talksがありました。ドラ娘は,スタッフの娘さんが担当しました。

画像

プログラミングとRubyと家族と自分 - 沼田一哉

フリーソフトウェア開発者である沼田さんのLTです。沼田さんは自身のプロダクトである家計簿ソフト「家計簿さな太郎」の開発を通して,家族のために役立つソフトウェアを作ることはとても良いこととであると主張しました。

筆者が印象に残ったのは妻をユーザと見立てて要求の優先付けや作った機能のフィードバックを素早く得るという,まさにアジャイルな開発を家庭内で実践しているということです。さらにそれがなかなか理解されにくいプログラマの仕事の凄さを家族に知ってもらうきっかけとなったり家庭内のコミュニケーションが増えたりと,家庭円満に繋がる素敵な取り組みだと思いました。

画像

7 reasons you should buy the dRuby book. - Masatoshi SEKI

dRubyによる分散・Webプログラミングの著者である関さんが,⁠The dRuby Book」を買うべき7つの理由を語りました。⁠The dRuby Book」はサラミを作っている人やRubyに興味が無いけど並列プログラミングをしたい人,パターンマッチを追っている人,さらにERBのトレーニングをする人に向けて最適の本であるのでぜひ買ってほしいとのことでした。筆者もdRubyに少し触ったことがある程度ですが手元に置いておきたい一冊と感じました。

画像

axlsxを使ったグラフ・書式・画像などを含めたOOXML生成 - モーガン・ランディ

Randy MorganさんはRubyでOOXMLを生成することができるaxlsxというgemの開発者で,顧客にレポートを提出する場合にaxlsxを使うべきだと主張しました。その理由としてCSVとの対比を行い,axlsxを使ってxlsxを生成するコードを見ながらレポートのスタイルや画像,グラフなどを簡単に出力できるということを説明しました。ソースコードはGitHubに公開しているので開発に参加してほしいとのことでした。

画像

thinreports-railsのご紹介 - 篠田健

PDFジェネレーターであるThinReportsをRailsで使うためのテンプレートハンドラについて,作者の篠田さんがそれを開発した経緯や使い方などを説明しました。特にThinReportsをRails上で動作させるメリットを使って,Twitterと連携した「つぶやき台帳」を作ることができるなどの応用ができるのが非常に面白いと思いました。

画像

Rails Hackathon in Okinawa - 安川要平

Okinawa.rbの設立者である安川さんが11月17日と11月23日,24日に行われるRails hackathonについての紹介を行いました。安川さんはOkinawa.rbとしては今回初めて公式の場で発表を行ったということで,砂浜で寝転んだり浅瀬でプログラミングするとても沖縄らしい様子をOkinawa.rbの勉強会として紹介していました。ハッカソンについてはMinami.rbとShibuya.rbと共同して開催し,11月17日はアイデアソン,11月23,24日はハッカソンという日程とのことです。

画像

非Rubyな会社で仕事にRubyを持ち込むための5つの方法 - 栗林健太郎

栗林さんは会社でPHPで書かれているサービスに携わる中で,仕事の中の様々な部分でRubyを使う方法を紹介しました。その方法とは,他言語で書かれたサービス開発の中でデプロイの自働化でCapistranoを用い,サーバの構成管理でChefを用い,外部テストでCapibaraを用い,ログ収集でなどfluentdを用いるというように,言語に依存しない場面に上手くRubyプロダクトを活用している事例を解説しました。

画像

Code Review in Action - Naoto Takai

Cookpadの高井さんが,社内で毎日10を超えるpull requestsをGitHub Enterpriseでレビューを行っている経験から,コードレビューを通して内部の品質を高める方法と,そのポイントについて発表しました。高井さんはコードレビューで見るべきポイントとして,バグを見つけるというよりは読みやすいかどうかを見るべきとし,さらに指摘する際のポイントとしては「どこが悪いのか」⁠なぜ悪いのか」⁠どう改善できるのか」を伝えることができると良いレビューになると指摘しました。また,相手の気分を悪くするようなレビューは良くないとし,コメント欄に絵文字を入れて和ませる工夫もしているとのことでした。

画像

nadoka さんの m17n 対応のベストプラクティス - 西山和広

IRCのサーバクライアントプログラムであるnadokaさんをRuby1.9で動かしたときに,文字コードの違いによりEncoding::CompatibilityErrorになってしまいました。この対応の中で他言語化のベストプラクティスが見えてきたと発表しました。具体的なプラクティスとしては,サーバやクライアントに文字コードは任せて,pluginでは何もしないということや,受信時に一度だけ変換すること,nadoka本体に文字列を渡す際に一度だけ変換することです。force_encodingで手抜きをするのは得策ではないということや,現在開発中のRuby2.0ではiconvがなくなってしまうので,どうしたらいいか考えているところと話していました。

画像

mruby on TOPPERS - 高橋征義・やまねゆりえ

達人出版会・日本Rubyの会の高橋さんと,やまねゆりえさんがLTの時間中に実機でmrubyを動かすデモに挑戦しました。実際にmrubyをビルドし,QEMU上のシミュレータで動作するところをデモした後,ハードへ書き込むところで時間切れになってしまいました。

画像

自分のためのコードを書こう - Hibariya

永和システムマネジメントのHibariyaさんがRubyに出会い,コードを書くようになったことで私生活も変えることができたと発表しました。自分の生活を便利にするものを作れるようになりたいと思っていましたが,長い間何もできてなかったそうです。しかし,実際にClineや,Reditorなどを作ってみると,自分がコーディングすることで誰かを幸せにできることを知ったと話していました。

画像

LET'S SUBMIT YOUR PROPOSAL - こしば としあき

東京Ruby会議10実行委員長を務めるこしばさんが,会場のみなさんも発表に申し込んでみよう!と熱く訴えかける発表をしました。CFPがRejectされてしまった自身の経験を「名誉の向こう傷」「Rejectされたことは負けではない」と言います。札幌Ruby会議2012が終わって一週間後に,東京Ruby会議10の発表申し込み締め切りが設定されています。LET'S SUBMIT YOUR PROPOSAL!!

画像

懇親会

2日目のイベント終了後,札幌グランドホテルに場所を移し,同ホテルのレストラン2か所で懇親会が催されました。1つの会場では,まつもとさんが乾杯のあいさつを行いました。皆さん,時間いっぱいまで歓談していました。

画像

画像

またやる出張版toRuby

本日12:30からは関将俊さんと米澤慎さんが進行役となり,dRubyを体験する,ゆるくぬるい勉強会が行われていました。

画像

画像

画像

ぬRubyKaigi

冒頭紹介したように,いくつかの,ぬRubyKaigiが行われました。まつもとさんを囲う会も開かれていました。

画像

以上が2日目のレポートです。

著者プロフィール

KaigiFreaks レポート班

KaigiFreaksとは,会場に来れなかった人にも雰囲気や内容を楽しんでもらえることをミッションとする特別編成チーム。配信班とレポート班の2班で構成される。レポート班の作業はエクストリームスポーツとして知られていたが,今回はその評判を覆すべく史上最大規模の編成で臨む。


前鼻毅(まえはなつよし)

Ruby札幌,アジャイル札幌,CLR/Hなど札幌のコミュニティで活動中。RICOH IT SOLUTIONSにてRubyやObjective-Cのコードを書いている。

twitter:http://twitter.com/sandinist


にく

北海道出身で沖縄や東京に住んだ後,今は札幌在住のプログラマ。コンサドーレ札幌が好き。Ruby,Emacsが心のメインツール。最近はHaskellを試している。

twitter:https://twitter.com/niku_name
blog:http://niku.name/


小野寺大地(おのでらだいち)

北海道大学大学院,一般社団法人LOCAL,Ruby札幌あたりで活動中。普段は複雑ネットワークの研究をしていて,肉チャーと二郎系ラーメンをこよなく愛している。

twitter:http://twitter.com/onodes
facebook:https://facebook.com/onodes


H.Hiro

北海道大学大学院在籍。Ruby札幌,札幌C++勉強会などで活動中。コレクションの要素数を数えるのに便利なライブラリ「multiset」などを作っている。Rubyで好きなものは「ブロック付きメソッド呼び出し」「Domain-Specific Languageの文化」。

twitter:http://twitter.com/h_hiro_


小玉直樹(こだまなおき)

生まれも育ちも札幌のプログラマ。RubyにハマってからはWebアプリを作るのが楽しくて日課になっている。1年ほど前からコミュニティ活動にも参加を開始し,素敵な技術者と出会える日々に感謝。

twitter:https://twitter.com/volpe_hd28v
blog:http://d.hatena.ne.jp/koda_hd28v/


うさみけんた

いまをときめく自宅警備員…だったのですが,Ruby会議の半月前に退職して東京に移住しました。Python札幌などでも活動。セキュリティ&プログラミングキャンプ2011言語クラスチューター。函数型言語の浅瀬で溺れる。

twitter:http://twitter.com/zonu_exe
blog:http://d.hatena.ne.jp/zonu_exe


すずきゆうすけ

札幌市に隣接する風の街・江別市で働く自営業。Ruby札幌にときどき顔を出す。Garage Labsにもときどき出没。プリキュアと朝ドラをこよなく愛し,日々変動する体重に怯えるごくごく普通のアラフォー。

twitter:https://twitter.com/yuskesuzki


みぃお

一般社団法人LOCALで主に活動中。お家でRubyをちょくちょく書いている。男の娘。お仕事はPHPでソーシャルゲームを作っている。

twitter:https://twitter.com/ayako119
homepage:http://miio.info/


永沼智比呂(ながぬまちひろ)

首の長いプログラマー。達人プログラマー読書会を主催したりしていた。Ruby札幌やSapporo.js,アジャイル札幌に参加。Ruby界隈の文化って面白い!

twitter:https://twitter.com/onjiro_mohyahya
blog:http://onjiro.blogspot.jp/


わたなべしゅうじ

札幌在住のプログラマ。札幌Javaコミュニティ代表。Java,Ruby,Python,JavaScriptなどを扱い,ユニットテストが好物。

twitter:https://twitter.com/shuji_w6e/
blog:http://d.hatena.ne.jp/shuji_w6e/


菅井祐太朗(すがいゆうたろう)

北海道から上京して一年。ようやく仕事でRubyを使えそう。Ruby札幌,Asakusa.rb,Yokohama.rbなどに顔を出している。

twitter:https://twitter.com/hokkai7go
blog:http://d.hatena.ne.jp/lncr_ct9a