「Web Directions East 2008」のカンファレンス,最後のトラックでは,Mike Migurski(マイク・ミジャースキー氏)氏による,『Visualization A Web Of Data─Web上における情報データの可視化』と題した講演が行われた。
マイク氏は,いくつかの制作事例をもとにWEBにおける大量データの可視化について,三原則としてLive, Vast, and Deepを提示し,「データの可視化におけるポイントはデータが常に最新であるか,そして広範囲をカバーできているか,そして深さ。つまりどの程度の過去までさかのぼって情報を掘り下げていけるかが重要」と述べた。そして,「可視化(グループ化,セレクタ化)することで,ユーザーがその事象についての過去や将来が予測しやすくなり,興味を煽る」と示した。
マイク氏が参加したプロジェクトについて,以下にその一部をまとめた。
- Casualties of War
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イラク戦争におけるアメリカ軍の戦死者数。戦闘が発生した詳しい場所,所属軍,どのような人種・出身など,ユーザーがさまざま切り口からデータを参照することができる。
- digg labs
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トレンドの話題を可視化したもの。リアルタイムで更新され,突然話題にあがったニュースも一目でわかるため,マイク氏も「非常にliveだ」と評している。
- hindsight
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住宅価格の変動を広範囲で一覧できるようにマップで示したもの。年度別にアニメーションすることで,ユーザーは直感的に理解することができる。ズームインアウトを可能にすることでより範囲を絞って閲覧できる。
- Trulia snapshot
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不動産情報マップで見せるのは前述のサイトと同様だが,こちらはより狭く範囲を絞り,物件の画像を見ることができる。ナビゲーションから価格帯で絞り込むこともでき,直感的。マイク氏は「とにかく様々なことを試した。膨大なデータを以下にわかりやすくするかが鍵だった」と述べている。
- Sfmoma
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カタログ一覧形式で,美術作品を閲覧検索することができる。ルーペのようなインターフェースで,マップをパンやズームなど,既存に存在する動作で深く掘り下げて時系列に絞りこむことができる。
マイク氏も述べているように,膨大なデータを可視化することは並大抵のことではない。様々な試行錯誤と,より良い設計,ユーザビリティの追及が必須であるといえるだろう。

