レポート

ネットで試せる驚異の3Dヒゲシミュレーションサイト ヒゲチェンが生まれるまで

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blogやメールを使ったBuzz展開も可能

サンプルではなく,実際に画像を使って試した場合,そのデータをメールによる知人への紹介,画像/ムービー形式での保存,blogパーツへの変換ができます。サイト内で楽しむだけではなく,そこから外部へ広げるBuzzを意識した仕掛けが取り込まれているのもヒゲチェンの特徴の1つです。

また,試したデータを元に,ユーザによるコンテストも実施されており⁠,バイラル展開まで意識したプロモーションサイトと言えるでしょう。

ヒゲ×人×テクノロジー

ヒゲチェンは,⁠ヒゲ」というテーマを軸に,最新の技術を使ってユーザのアテンションを高めています。ヒゲ×人×テクノロジーが組み合わさることで,製品を利用するきっかけを提供し,新しいスタイルのユーザ参加型プロモーションサイトです。今後のサイトプランニングのヒントの1つとして,ぜひ注目したいサイトです。

図2 ヒゲチェンで気になるヒゲのスタイルにトライ! 3D化したイメージはマウスの動きに目線が動く。また,ヒゲを付けたときの印象について「ワイルド」⁠スマート」⁠ユニーク」⁠セクシー」の4項目による採点を行う他,後述するように登録すれば,友人・知人から「似合う」⁠似合わない」のアンケートを取ることができる

図2 ヒゲチェンで気になるヒゲのスタイルにトライ! 3D化したイメージはマウスの動きに目線が動く。また,ヒゲを付けたときの印象について「ワイルド」「スマート」「ユニーク」「セクシー」の4項目による採点を行う他,後述するように登録すれば,友人・知人から「似合う」「似合わない」のアンケートを取ることができる

 さらに,シック製品を使って,実際にトライしたヒゲの形にするための方法についても解説してくれる

※ さらに,シック製品を使って,実際にトライしたヒゲの形にするための方法についても解説してくれる

※)
ヒゲチェンコンテストは,取材時に開催されていました。結果は,ヒゲチェンのサイトをご覧ください。

インタビュー:ヒゲチェンが生まれた理由(わけ)
―コンセプトは「ヒゲ人口を2倍に!」

今回,⁠株)アイ・エム・ジェイの協力のもと,ヒゲチェンの企画・制作・開発を担当した⁠株⁠イグジスト・インタラクティブ,J.ウォルター・トンプソン・ジャパン(株⁠⁠,シリコンスタジオ⁠株⁠の3社に,ヒゲチェン誕生の舞台裏について伺いました。

目標は「ヒゲ人口を2倍に!」

J.ウォルター・トンプソン・ジャパン⁠株⁠
RMGコネクト事業部 Webプロデューサー
松田 秀作 氏

J.ウォルター・トンプソン・ジャパン(株) RMGコネクト事業部 Webプロデューサー 松田 秀作 氏

松田氏:今回のサイト制作は,シック・ジャパンから発売されるヒゲ剃りの新商品がきっかけでした。

それまで,ヒゲ剃りというのは刃の枚数で比較されてくることが多く,ユーザコミュニケーションの対象が「ヒゲを剃る」ことだったのに対し,これからはそれとは異なる基準,具体的には「ヒゲをデザインする」ことに方向転換をしたいという要望をいただいたのです。さらに,単純に製品を宣伝し売っていくのではなく,その土壌となるヒゲを生やす人をどのぐらい増やせるかが大事だということにも気付きました。

その後,シック様とミーティングを重ねながら出た課題が「ヒゲ人口を2倍にすること」だったんです。これが,ヒゲチェンのコンセプトとなりました。

現在ヒゲを生やしていない人のインサイトを調査したところ「自分に似合うかどうかわからない」⁠自分にどういうヒゲが似合うかわからない」という点がバリアとなっていることがわかりました。

ユーザ目線になって考えたとき,ただ格好良い俳優を使って,ヒゲを生やそうと訴えるだけでは共感は得られない。

そこで,ユーザが気軽にヒゲを試せるツールを用意すれば可能性が広がるのではないか,と考えました。そして,そのツールに最も適した媒体がWebということになったんです。

2Dではなく3Dの世界を

⁠株⁠イグジスト・インタラクティブ
シニアプロデューサー
望月 靖史 氏

(株)イグジスト・インタラクティブ シニアプロデューサー 望月 靖史 氏

望月氏:実際に制作のオファーを受けてからは,まずさまざまなアイデアを出すことから始めました。その中で,我々Web屋としてできることは何かということをふまえつつ,ここにいる小西がヒゲシミュレータの存在を知っていたので,そこを切り口にプランを立てることにしました。

ただ,世の中にあるヒゲシミュレータの多くはすべて平面,すなわち2Dだったため,ユーザに対してそれほど説得力がないと感じたのです。実際,自分がヒゲを生やす姿を想像するには,横から見た様子や顔の周りまで見られるようにしたほうが絶対に良い,と。そこで3D表現を盛り込むことにしました。

一方で,じゃあ3D表現をするにはどうするかと考えたとき,日本で担当できるのはシリコンスタジオさん以外にいないという判断をし,開発のオファーを出したんです。

シリコンスタジオ⁠株⁠
ソフトウェアエンジニア
柴田 守良 氏

シリコンスタジオ(株)ソフトウェアエンジニア 柴田 守良 氏

柴田氏:今回の案件ではモーションポートレートという技術を採用することを考えていたのですが,オファーをいただいたときには,開発案件が1つあるだけで公開事例がありませんでした。こういう状況もあり,新しいものへ取り組める⁠期待感⁠を感じていました。

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