レポート

PHPカンファレンス2008開催

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激論!PHPの次に学ぶ言語はこれだ

今回のPHPカンファレンスの中でもとくに注目を集めたのが,パネルディスカッション「激論!PHPの次に学ぶ言語はこれだ」です。

写真6 パネルディスカッションに登壇した顔ぶれ。左から司会の日本PHPユーザ会 個々一番(新井啓太)氏,サイボウズ・ラボ⁠株⁠竹迫 良範氏,⁠株)ツインスパーク/日本Rubyの会 高橋 征義氏,日本Pythonユーザ会 柴田 淳氏,Seasarプロジェクト ひがやすを氏,id:amachang氏の6名

写真6 パネルディスカッションに登壇した顔ぶれ。左から司会の日本PHPユーザ会 個々一番(新井啓太)氏,サイボウズ・ラボ(株)竹迫 良範氏,(株)ツインスパーク/日本Rubyの会 高橋 征義氏,日本Pythonユーザ会 柴田 淳氏,Seasarプロジェクト ひがやすを氏,id:amachang氏の6名

まず,司会の個々一番(新井啓太)氏より,このパネルディスカッションが企画された経緯を紹介したうえで,PHPユーザの多くがPHPしかしらないのでは,といったことから実現したと説明されました。

PHPに関しては,パネリストはそれぞれ以下のように見ているとのことです。

竹迫氏:

ほとんどのレンタルサーバで動くことやキラーアプリが多い点がメリットである一方で,手軽に利用できるために,ステップアップするためのモチベーションを持つ必要がありますね。

高橋氏:
実際の業務ではお世話になっている言語。ただし,文法らしさがないなど,言語設計をする立場からするとひどいという面もあります。とは言っても,皆PHPのような文法にあこがれているところもあるのではないでしょうか。
柴田氏:
大衆向け言語だと思います。理由としてプログラマ・非プログラマ(デザイナー)の両方が触れるからです。そのため,できあがるアプリケーションのクオリティが下がる危険性がありますね。Pythonと比較すると,ノリが異なります。
ひが氏:
自分自身,Flashが好きということもあるのですが,実はPHPを参考にFlashからJavaへの実装を作り,それがSeasar Zeroになりました。そういう経験もあり,PHPはFlashに親和性の高い言語だと思います。
amachang氏:
PHPはイメージ的にさわやかだと思います。ただし,言語仕様で見ると,現状ラムダがないなど嫌な面がありますね。

また,次に学ぶ言語は?という質問に対し,amachang氏(JavaScript)⁠ひが氏(ActionScript)⁠柴田氏(Python)⁠高橋氏(Ruby)⁠竹迫氏(Perl)と,それぞれが推す言語を改めて推したのですが,このうちPHPはバッティングする言語ではないので両方覚えるほうが良いという意見と,PHPからの乗り換えを勧める意見の両方が出ました。

その中でとくに印象的だったのが,竹迫氏が述べた「そもそもなぜ言語を学ぶのかと考えたときに,メインの言語を習得しているのであれば,次の言語を習得するモチベーションは知的好奇心から来るものだと思います。その観点から見て,PHP以外の言語に触れることは他の言語の文化に触れることもでき,その人が賢くなるきっかけにもなるのではないでしょうか」というコメントです。今回のパネルディスカッションでは,この「文化に触れる」というテーマがフォーカスされ,単にスキルや機能的な面で比較するだけではなくて,別の要素をふまえて使用言語を決めていくことが重要ではないか,という流れでまとまりました。

さらに質疑応答の場面では,それぞれが推す言語だけではなく,基本となるC/C++といった言語の知識の重要性などにも話が広がり,来場者にとっては単なる言語比較ではない,プログラミングの本質に迫る内容に触れられた時間になりました。


この他,大小さまざまなセッション,セッション終了後には懇親会が開催されるなど,PHPユーザにとって有意義な1日となりました。