11月25日,Internet Week 2008にて,コミュニティ活動や勉強会をテーマとしたトラック「IT Community Impact! ~世界を変える新たな潮流~」が開催されました。
内容は,最近のIT系のコミュニティ活動やイベントに関するソフト,ハード両面での変化や最新事情を,実際に活動に深く関わっているキーパーソンに語っていただき,また相互に議論することで,これからの方向性を探るというもの。全体が四部構成になっており,1日かけて「(1)ITコミュニティイベントの概要」「(2)パネルディスカッション『地域コミュニティ』」「(3)運営をサポートするツール紹介」「(4)パネルディスカッション『コミュニティの未来を語る』」の4つのセッションが行われました。
例年ネットワーク技術やセキュリティなどが中心となるInternet Weekの中ではやや毛色の違うトラックでしたが,最近の勉強会の流行などを背景に,興味深い発表や議論が展開されました。このレポートでは4つのセッションのうち,午後に行われた2つのセッションについてレポートします。
セッション3「運営をサポートするツール紹介」
最近開催されるイベント,勉強会で顕著なのが,イベント運営やスケジュール調整に役立つWebアプリケーションサービスが増え,これらを活用することでコストや手間を軽減していること,そしてイベントのリアルタイム動画中継が手軽に行われるようになった点です。
これらをバックアップするツールやフリーソフトウェア,そして実際の活用法について紹介するセッションが午後の最初に行われました。いわばイベントの舞台裏でどのようなことが行われているかを明かすもので,重要でありながらこれまで案外語られることがなかったと思います。
「エンジニアの未来サミット」編
最初に技術評論社主催の「エンジニアの未来サミット」の紹介。および同イベントの動画中継とネットからのコメント表示などの仕組みや活用法について,技術評論社の馮富久が発表を行いました。
インターネット中継の感想として,イベントへの参加者,ネットからの視聴者を問わず,臨場感のある体験を提供できた点をメリットとして挙げた反面,コメントの内容によってディスカッションの方向性や場の雰囲気に予想以上の影響が出るといった注意点も挙げられました。
コミュニティの動画配信の広がりと,それらを支えるツール
次に,イベントの動画中継の標準となりつつある,フリーの動画配信サービス「Ustream.tv」をつかった中継の概要と広がりについて,数々のイベントで「動画配信職人」として活躍されているKaigiFreaks/日本PHPユーザ会の荻原一平氏が発表を行いました。
中継だけではなく,イベント後に動画を投稿サイトで公開する場合の注意など,萩原さんの体験から語られるさまざまなTipsは非常に参考になるものでした。
オープンソース系イベント出展申込システムについて
続いて,オープンソースカンファレンス(OSC)の宮原徹氏から,毎月のように開かれるOSC主催イベントの出展者を受け付けるシステムの構築についての解説が行われました。
イベント開催支援ツールATNDについて
最後に(株)リクルートの川崎有亮氏により,同社のイベント告知,参加申込,アンケート,参加者リスト作成などを一手に行うツール「ATND」が紹介されました。ATNDは同社が無料で提供しており,イベントの申込フォームなどを非常に短期間で手軽に作ることができます。ATNDでは利用者の管理にOpenIDを使っており,Webアプリケーションとしても興味深いシステムです。

