レポート

クラウドコンピューティングEXPO 2010

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ソーシャルアプリのプラットフォームをめざすニフティクラウド

ISPの老舗であるニフティが展示するクラウドサービスは,ベンチャーやスモールビジネスを意識したオープンなものとなっている。

ニフティのブース

ニフティのブース

「ニフティクラウド」は,他社のクラウドサービスがハードウェア構成やミドルウェアなどセットで提供することで差別化を図る中,インフラ提供に特化したものだ。ニフティ IT統括本部 基盤システム部 課長 上野貴也氏に,ニフティクラウドの狙いなどを聞いてみた。上野氏によれば,第一の特徴はサーバの立ち上げも拡張も「5分」で終わるという操作性の良さとのことだ。日本語ベースのわかりやすいコントロールパネルで必要事項を入力するだけでサーバがすぐに使えるようになる。Amazon EC2のユーザの声を分析し,わかりやすさを考えた設計になっているそうだ。

ニフティクラウドのダッシュボード

ニフティクラウドのダッシュボード

サーバ申し込みの入力項目。ハードディスクやメモリ構成などメニューから好みのパターンを選択できる

サーバ申し込みの入力項目。ハードディスクやメモリ構成などメニューから好みのパターンを選択できる

クラウドサーバのコントロールパネル

クラウドサーバのコントロールパネル

日本語コントロールパネルやダッシュボードはそのひとつだが,細かいサーバの設定が面倒ならば,パターン化されたメニューでサーバ構成を選ぶこともできる。メニューで選んでもサーバ自体の増減,構成変更なども任意でできるそうだ。料金体系は,時間単位の従量制と月額固定が選べるようになっている。

サーバ自体も国内のデータセンターにあるというのもポイントで,サーバの監視体制も国内ISPクオリティが期待できそうだ。OSは,サーバ上のVMwareにインストールされる。プロセッサはXeon5500番台のデータセンター向けのマルチコアCPUとなっている。クロック周波数も2GHz以上で,他社のIaaSのCPUパワーより高性能のはずという。

ニフティクラウドのユーザは主にネット企業だそうで,ソーシャルアプリやソーシャルサービスを展開している,あるいはこれから展開しようとしているサービスプロバイダや独立系のソフトウェアハウスがメインとのこと。大企業のエンタープライズクラウドとは一線を画している。ただし,最近ではITベンダなどのソフトウェア開発などに利用される事例も出てきているそうだ。

なお,ニフティクラウドは,現時点ではIPv6には対応していないが,対応検討中とのことだった。

ニフティクラウド
URL:http://cloud.nifty.com/

著者プロフィール

中尾真二(なかおしんじ)

1961年生まれ。ハードウェア・コンピュータ技術者からアスキーに転職し,およそ10年ほど技術書籍・雑誌の編集に携わる。その後,オライリー・ジャパンで5年ほど企画・編集に従事。編集長時代に当時の日本法人社長とケンカしてクビに(笑)。現在はRBB TODAY,レスポンス他でニュース,コラムなどを編集・執筆。

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