レポート

日本Hudsonユーザー会も発足した「Hudson勉強会」活動報告

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「Hudson x Redmine」

Redmine用のプラグインを書いているという飯田さんからは,HudsonとRedmineの連携に関する発表がありました。飯田さんはソースコードリポジトリ,バグトラッキングシステム,CIサーバは3種の神器であるとし,BTSとCIの連携を良くしたい,と訴えました。

こののち,HudsonにインストールするRedmine連携のためのプラグインの紹介と,RedmineにインストールするHudson連携のためのプラグインの紹介があり,Hudsonのビルド失敗通知メールをRedmineにフィードしてチケットを自動で作成するといった技法が発表されました。

エルシャダイで学ぶ,大丈夫な「ビルド通知」

Nulab所属で,今回の勉強会の運営の中心的存在であるikikkoさんからは,開発者は受け取る自動メールが多すぎるとし,メール中心のビルド結果通知ではなく信号機などの物理的なライトで結果を通知するextreme feedback device(XFD)を活用しよう,という発表がありました。

特に,XFDの中から,うさぎ型ロボットであるNabaztagの実物を交えた紹介がありました。残念ながらネットワークの関係で動いている様子を見ることはできませんでしたが,その後購入を試みた人もいたようで,興味を持った方は多かったようです。

Hudsonを用いて適当に?テストする方法の紹介

続いて,湯川さんから,テストのメンテナンスにかかるオーバーヘッドを減らすために,⁠偽陽性」「テストに失敗したけどソフトウェアのバグではない」という自体を極力さけるため,assertionを含まない「いい加減な」テストをするという手法が提案されました。

湯川さんによると,このようなテスト手法を選択的に用いることで,仕様変更の影響を受けにくく賞味期限の長いテストができ,また切り分けコストも少なく,テストをスキップしたくなる開発者の誘惑をさけることができるそうです。

モテるHudsonエンジニア

大阪からはるばる来て今日は帰らない,という奥清隆さん「Hudsonでモテるには?」というテーマで今までのHudsonに関わる活動を面白おかしく紹介されました。

まずは,AJAXを使ってHudsonのUI上にターミナル風の画面を出してしまうというHudson terminal pluginの紹介がありました。次に,GCrawlerプラグインという,Google Code上のGrailsプロジェクトを探して自動でHudsonジョブを追加するというプラグインが紹介されました。最後に,画面上の「ビルド」という文字を「合コン」に変換するという技が紹介され,スクリーンショットの面白さに会場中が沸きました。

日本語化のすすめ

akihiroxさんからは,Hudson本体の日本語化は進んでいるものの,プラグインの日本語化率は10%程度であるとし,プラグインの翻訳の手順が具体的に紹介されました。また,翻訳作業に便利なツールとして,次作の対訳コーパスを作成するスクリプトが紹介されました。

他の発表の中でも,プラグインを紹介する部分では英語のスクリーンショットが目立っていたので,これを機にぜひ翻訳が進むとよいと思います。

HudsonでTDD

最後に飛び入りでLTに参加したかぬさんは,TracLightningにHudsonが含まれているという紹介と,Hudsonの萌えキャラのプラグイン開発の紹介を通じて,他の人が作ったものの上に新たな何かを積み上げていくのが大事なんだという「他人のふんどしで開発=TDD」という発表がありました。

実際,OSSプロジェクトへの貢献は,一から独自に何かを開発するより既存のものに何かを付け足すという方が多いものです。このようなアプローチがもっとポジティブに認知されるのは大変良いことだと思いました。

最後に

勉強会はこれでお開きとなり,その後100名弱が懇親会に移動し,普段はお互いに会う機会の少ないビルド職人たちのネットワーキングが行われました。このようにして,今後も横の連携が進んで情報交換が活発になると,Hudsonを使うノウハウが溜まってくると思います。

Hudsonユーザー会では今後も勉強会を開いていこうと思っています。参加したり発表したりするのに興味のある方は,ぜひ筆者kohsuke.kawaguchi@cloudbees.com宛か,http://build-shokunin.org/からメーリングリストに参加して,その旨知らせてください。

著者プロフィール

川口耕介(かわぐちこうすけ)

Hudsonプロジェクトの創始者。他にもオープンソースプロジェクト多数。Sun MicrosystemsでXML, Web services, GlassFishなどに関わった後,現在CloudBees, Inc. アーキテクト。

Blog:http://kohsuke.org/
Twitter:@kohsukekawa

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